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『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
    平成29年(2017)8月18日(金曜日)
        通巻第1111号
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書評
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山崎行太郎『ネット右翼亡国論』(春吉書房)
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                             評者 玉川博己

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哲学者で評論家の山崎行太郎氏(憂国忌発起人)の最新著である。題名から現在の政治言論の一つの形態にまでなったいわゆるネット右翼、あるいは右翼民族排外主義派をまとめて批判する本かと思ったが、内容は全く異なる。副題に「桜井誠と廣松渉と佐藤優の接点」とあるように、元来哲学者である筆者による真面目な現代思想論でもある。

同様の評論はすでに鈴木邦男氏が各方面で活発に展開しているが、鈴木邦男氏のスタンスが親左翼、憲法改正反対論にまで踏み込んで完全にバランスを失しているのに対して、山崎氏は現代思想論から文芸評論まで幅広い視点からの批評を行っている。むしろ本書はネット右翼論というよりも、ネット右翼に象徴される現在の日本の保守派論であるという方が正確かも知れない。

山崎氏はいわゆるネット右翼の代表選手として在特会の桜井誠氏を取り上げているが、桜井氏らが行なうヘイト・スピーチにも「五分の魂」はあると認め、そこにはある種の「思想的根拠」も「思想的必然性」もあるとしている。そして山崎氏はネット右翼(実際は保守派全体)を「ネット右翼A」と「ネット右翼B」に分類して、安倍晋三や麻生太郎などの政権幹部や百田尚樹氏ら保守派言論人を前者の「ネット右翼A」と名付け、桜井誠氏らを「ネット右翼B」と呼び、区別する。そして山崎氏は吉本隆明をも引用しつつ、桜井氏らのネット右翼は大衆から孤立しておらず、大衆の「集合的無意識」を体現していて、そこには思想的リアリティもあるのだと、ネット右翼を「存在論的ネット右翼」と擁護さえするのである。これに対して山崎氏は安倍政権やその「御用言論人」を根無し草、情況論だけの保守と批判する。

廣松渉といえば今の若い世代は殆ど知らないかもしれないが、かつてマルクス主義者としてブント派のイデオローグとして活動した元東大教授である。山崎氏が廣松渉を評価するのは、廣松渉が思想のための思想ではなくて、生涯転向することなく、マルクス主義の革命運動家として全うした生き方である。同様に佐藤優もまた決してぶれることのない「存在論」の思想家であるということである。山崎氏がいう「存在論」とは、「その人の思想が『生き死にの原理』となっているか、なっていないかどうかというところにある。」ということである。

 その他、山崎氏は本書で中上健次や林芙美子などから小林秀雄や江藤淳、そしてドストエフスキーに至るまで広範な文芸評論を展開しているが、それらも上記の「存在論」を確かめるための作業であろう。
本書の末尾で山崎氏は元ブント赤軍派議長の塩見孝也氏との対談を行っている。そこで塩見氏が、批判的な意味において、日本社会の共同体構造やナショナリズムをうまく使い分けて近代化を図ってゆく構造に一定の評価を与えていることに興味をひかれた。私は、かつて赤軍派による「よど号」ハイジャック事件の首謀者であり、レーニン主義者を自称していた塩見氏が、現在では反原発や反TPPを主張している(それも一種のナショナリズム運動であろう)ことに時代の変化を感じた。
「よど号」事件は昭和45年の3月末に起き、それから8ヶ月後に三島・森田両烈士による市ヶ谷事件が起きた。あれから47年である。
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八月の会員勉強会は下記の通りです。

日時  8月25日(金)午後6時半開会(午後6時開場)
場所  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
講師  金子宗徳氏(かねこむねのり、政治学者。里見日本文化学研究所所長)
演題 「近代を超えるといふこと~京都学派と三島由紀夫」
会費  会員・学生1千円、一般2千円

 保守論客が、戦前西田哲学を基に近代の超克と世界史の哲学を唱えた京都学派と三島由紀夫の共通点と比較を論じます。
(講師略歴)昭和50年生れ。名古屋市出身。京都大学総合人間学部卒。同大学院。修士課程及び博士課程修了。現在里見日本文化学研究所所長、亜細亜大学非常勤講師、月刊『国体文化』編集長、日本国体学会理事。著書『安全保障のビッグ・バン』(読売新聞社)、『「大正」再考―希望と不安の時代』(ミネルヴァ書房)、『保守主義とは何か』(ナカニシヤ出版)。いずれも共著。
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 九月の公開講座ですが、ジャーナリストの桜林美佐さんを講師に迎え下記の通り開催します。
     記
日時:  9月29日(金)18時半開会(18時開場)
場所:  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
     JR・地下鉄「市ヶ谷」下車2分
講師:  桜林美佐氏(ジャーナリスト)
演題:  自衛官の心意気(仮題)
会費:  会員・学生1千円 一般2千円
<講師プロフィール>日大芸術学部放送学科卒。フリーアナウンサー、ディレクターとしてメディアで活躍。その間数々の賞を受賞。その後ジャーナリストとして国防問題を精力的に取材。主な著書に「日本に自衛隊がいてよかった」(産経新聞出版)、「自衛隊と防衛産業」(並木書房)など多数。
主催:  国防問題研究会  共催:三島由紀夫研究会
備考:  講演会終了後講師を囲んで懇親会を行いますのでご参加下さい。
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三島由紀夫文学館館長、近畿大教授、発起人の佐藤秀明先生による公開講座を11月1日(水)に開催します。会場はアルカディア市ヶ谷。
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11月公開講座
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憂国忌発起人で今年4月に三島由紀夫文学館館長に就任された佐藤秀明先生による
公開講座を下記の通り開催します。

日時 11月1日(水) 午後6時半開会(午後6時開場)
会場 アルカディア市ヶ谷
講師 佐藤秀明氏(文芸評論家、近畿大学教授、三島由紀夫文学館館長)
演題 未定
会費 会員・学生 1千円、一般2千円
   (講師プロフィール)昭和30年生れ。神奈川県出身。立教大学文学部卒。文学博士。近畿大学文芸学部教授。三島由紀夫文学館館長。主な著書 『三島由紀夫 人と文学』(勉誠出版)、『三島由紀夫の文学』(試論社)。その他多数。
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11月25日のお知らせ
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第四十七回 三島由紀夫追悼会「憂国忌」の概要
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記 
とき  11月25日(土曜) 午後二時
ところ  星陵会館大ホール
第一部 奉納演奏 薩摩琵琶「城山」(島津義秀=加治木島津家第十三代当主)
第二部 シンポジウム「西郷隆盛と三島由紀夫」
  <パネラー(五十音順、敬称略)>
  桶谷秀昭(文藝評論家)
新保祐司(文藝評論家、都留文科大学教授)
松本 徹(文藝評論家、三島文学館前館長)
渡邊利夫(前拓殖大学総長)
司会兼 水島総(日本文化チャンネル桜代表)
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  三島由紀夫研究会   yukokuki@mishima.xii.jp
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(C)三島由紀夫研究会 2017  ◎転送自由
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