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 平成29年8月17日発行 vol.481
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 斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」
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本格化した祭祀改変
──依命通牒の「廃棄」をご存じない? 4
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 拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。


第4章 百地章日大教授の拙文批判に答える

第2節 依命通牒の「廃棄」をご存じない?


▽4 本格化した祭祀改変


 ところが、40年代になり、入江侍従長は昭和天皇の御健康問題を口実にして、祭祀の改変に手をつけました。そして富田朝彦次長(のちの長官)が登場し、50年8月の長官室会議以後、祭祀改変は本格化します。

 これが昭和天皇の祭祀に携わった宮内庁OBのいう依命通牒の「廃棄」です。

 宮中祭祀が戦後30年間、「従前の例に準じて」行われてきた命綱としての依命通牒が法規集からはずされることは、とくに掌典職の職員たちの間には衝撃以外の何ものでもありません。

「たいへんなことになった。これからどうなるのか。伝統の祭祀に素人が口を出すようになったら困る」

 祭祀の明文的根拠を失ったことで、「陛下のご意向」を根拠に、何でもできることになってしまうのではないか、という恐れを職員が感じたのも無理はありません。

 そこで自発的な勉強会が庁内で始まりました。外部の神道学者との連携も模索されました。そうした努力は御代替わりまで続いたのでした。

 実際、御代替わりでは、践祚(皇位継承)と即位との区別が失われるなど、さまざまな変更が起こりました。そのことは「文藝春秋」24年2月号掲載の拙文「宮中祭祀を『法匪』から救え」に書きました。

 依命通牒「廃棄」の根拠は憲法の政教分離規定です。平成の祭祀簡略化は、昭和の先例と今上陛下のご意向を根拠として行われています。「女性宮家」創設の論議もまた、同様のニュアンスで繰り返されました。


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります


☆ひきつづき「御代替わり諸儀礼を『国の行事』に」キャンペーンへのご協力をお願いいたします。このままでは悪しき先例がそのまま踏襲されるでしょう。改善への一歩を踏み出すために、同憂の士を求めます。



◇ 筆者のプロフィール ◇

斎藤吉久(さいとう・よしひさ) 昭和31年、第32代崇峻天皇の后・小手姫(おてひめ)が里人に養蚕と機織りを教えたとの物語が伝えられる福島県・小手郷(おてごう)に生まれる。子供のころ遊んだ女神川は姫の故事に由来する。弘前大学、学習院大学を卒業後、総合情報誌編集記者、宗教専門紙編集長代行などを経て、現在はフリー。著書に『天皇の祭りはなぜ簡略化されたか』など。過去の発表記事は斎藤吉久のブログで読める。「戦後唯一の神道思想家」葦津珍彦(あしづ・うずひこ)の「没後の門人」といわれる


━━━━━━━━━━━━《《《著書紹介》》》━━━━━━━━━━━━━
『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか─宮中祭祀の危機─』 斎藤吉久著
定価(1700円+税)

天皇ご在位20年、ふたたび宮中祭祀の破壊が始まった!政教分離の名のもとに側近らが祭祀を破壊してきた知られざる歴史を検証しながら、たったお一人で祭祀を守ろうとされた昭和天皇と今上陛下のご心情に迫る。http://www.namiki-shobo.co.jp/
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