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平成29年7月14日発行 vol.447
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斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」
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悠仁親王殿下の時代に飛んでいる
──支離滅裂な「論点整理」 1
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私は運動家ではありませんが、やむにやまれぬという思いから、組織も資金もないなか、「御代替わり諸儀礼を『国の行事』に」キャンペーンを、1人で始めました。現状では悪しき先例が踏襲されるに違いありません。改善への一歩を踏み出すために、同憂の士を心から求めます。
さて、以下、拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。
第2章 有識者ヒアリングおよび「論点整理」を読む
第7節 支離滅裂な「論点整理」──変更された制度改革の目的意識
▽1 悠仁親王殿下の時代に飛んでいる
いわゆる「女性宮家」創設に関する「論点整理」がまとまり、平成24年10月5日、政府が公表しました〈http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koushitsu/yushikisha.html〉。
けれども、議論がますますおかしいのです。
第1点は、政府の問題意識です。
平成24年2月の段階で、政府は、ヒアリングを実施する趣旨を、
「現行の皇室典範の規定では、女性の皇族が皇族以外の方と婚姻された時は皇族の身分を離れることとなっていることから、今後、皇室の御活動をどのように安定的に維持し、天皇皇后両陛下のご負担をどう軽減していくかが緊急性の高い課題となっている」
と説明していました。
つまり、女性皇族の婚姻後の身分問題を検討する目的は、
(1)皇室の御活動の安定的維持
(2)天皇皇后両陛下のご負担の軽減
の2つで、緊急性が高いという認識を政府は持っていました。たしかに、ご高齢で、ご健康問題を抱えておられるのに、陛下の御公務はご負担軽減策の実施にもかかわらず、増えています。
2月からの有識者ヒアリングでは、
(1)象徴天皇制度と皇室の御活動の意義について
(2)今後、皇室の御活動の維持が困難となることについて
など6項目の質問事項が提起されました。最大のキーワードは「皇室の御活動」でした。
園部逸夫内閣官房参与(元最高裁判事)はヒアリングの質問タイムでたびたび、こう繰り返しています。
「天皇陛下の大変な数の御公務のご負担をとにかく減らさないと。それは大変なご負担の中なさっておられるわけでして、そうした天皇陛下の御公務に国民はありがたいという気持ちを抱いていると思いますが、国民として手伝えるのは天皇陛下の御公務のご負担を減らすことなんです。そのためには、どうしてもどなたかが皇族の身分をそのまま維持して、その皇族の身分で皇室のいろいろな御公務を天皇陛下や皇太子殿下や秋篠宮殿下以外の方も御分担できるようにする。そして、減らしていくというのが最大の目的です」
御高齢になった天皇陛下のご負担軽減なら、緊急を要します。
ところが、「論点整理」では、別の問題にすり替わっています。
「天皇陛下や皇族方は、憲法に定められた国事行為のほか、戦没者の慰霊、被災地のお見舞い、福祉施設の御訪問、国際親善の御活動、伝統・文化的な御活動などを通じて、国民との絆をより強固なものとされてきておられる」
「他方、(皇族女子の皇籍離脱によって)皇族数が減少し、そう遠くない将来において皇室が現在のような御活動を維持することが困難になる事態が生じることが懸念される」
「とりわけ、悠仁親王殿下の御世代が天皇に即位される頃には、現行の制度を前提にすると、天皇の御活動を様々な形で支え、また、摂政就任資格を有し、国事行為の代行が可能な皇族がほとんどいなくなる可能性が高く、憂慮されるところである」(「問題の所在」)
2月の段階では、
「天皇皇后両陛下のご負担をどう軽減していくかが緊急性の高い課題となっている」
と説明していたのに、「論点整理」では、悠仁親王殿下が皇位を継承される将来の問題に飛んでしまっています。
これは「緊急性の高い問題」(「論点整理」)とはいえません。支離滅裂です。
以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります
◇ 筆者のプロフィール ◇
斎藤吉久(さいとう・よしひさ) 昭和31年、第32代崇峻天皇の后・小手姫(おてひめ)が里人に養蚕と機織りを教えたとの物語が伝えられる福島県・小手郷(おてごう)に生まれる。子供のころ遊んだ女神川は姫の故事に由来する。弘前大学、学習院大学を卒業後、総合情報誌編集記者、宗教専門紙編集長代行などを経て、現在はフリー。著書に『天皇の祭りはなぜ簡略化されたか』など。過去の発表記事は斎藤吉久のブログで読める。「戦後唯一の神道思想家」葦津珍彦(あしづ・うずひこ)の「没後の門人」といわれる
━━━━━━━━━━━━《《《著書紹介》》》━━━━━━━━━━━━━
『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか─宮中祭祀の危機─』 斎藤吉久著
定価(1700円+税)
天皇ご在位20年、ふたたび宮中祭祀の破壊が始まった!政教分離の名のもとに側近らが祭祀を破壊してきた知られざる歴史を検証しながら、たったお一人で祭祀を守ろうとされた昭和天皇と今上陛下のご心情に迫る。http://www.namiki-shobo.co.jp/
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悠仁親王殿下の時代に飛んでいる
──支離滅裂な「論点整理」 1
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いわゆる「女性宮家」創設に関する「論点整理」がまとまり、平成24年10月5日、政府が公表しました〈http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koushitsu/yushikisha.html〉。
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平成24年2月の段階で、政府は、ヒアリングを実施する趣旨を、
「現行の皇室典範の規定では、女性の皇族が皇族以外の方と婚姻された時は皇族の身分を離れることとなっていることから、今後、皇室の御活動をどのように安定的に維持し、天皇皇后両陛下のご負担をどう軽減していくかが緊急性の高い課題となっている」
と説明していました。
つまり、女性皇族の婚姻後の身分問題を検討する目的は、
(1)皇室の御活動の安定的維持
(2)天皇皇后両陛下のご負担の軽減
の2つで、緊急性が高いという認識を政府は持っていました。たしかに、ご高齢で、ご健康問題を抱えておられるのに、陛下の御公務はご負担軽減策の実施にもかかわらず、増えています。
2月からの有識者ヒアリングでは、
(1)象徴天皇制度と皇室の御活動の意義について
(2)今後、皇室の御活動の維持が困難となることについて
など6項目の質問事項が提起されました。最大のキーワードは「皇室の御活動」でした。
園部逸夫内閣官房参与(元最高裁判事)はヒアリングの質問タイムでたびたび、こう繰り返しています。
「天皇陛下の大変な数の御公務のご負担をとにかく減らさないと。それは大変なご負担の中なさっておられるわけでして、そうした天皇陛下の御公務に国民はありがたいという気持ちを抱いていると思いますが、国民として手伝えるのは天皇陛下の御公務のご負担を減らすことなんです。そのためには、どうしてもどなたかが皇族の身分をそのまま維持して、その皇族の身分で皇室のいろいろな御公務を天皇陛下や皇太子殿下や秋篠宮殿下以外の方も御分担できるようにする。そして、減らしていくというのが最大の目的です」
御高齢になった天皇陛下のご負担軽減なら、緊急を要します。
ところが、「論点整理」では、別の問題にすり替わっています。
「天皇陛下や皇族方は、憲法に定められた国事行為のほか、戦没者の慰霊、被災地のお見舞い、福祉施設の御訪問、国際親善の御活動、伝統・文化的な御活動などを通じて、国民との絆をより強固なものとされてきておられる」
「他方、(皇族女子の皇籍離脱によって)皇族数が減少し、そう遠くない将来において皇室が現在のような御活動を維持することが困難になる事態が生じることが懸念される」
「とりわけ、悠仁親王殿下の御世代が天皇に即位される頃には、現行の制度を前提にすると、天皇の御活動を様々な形で支え、また、摂政就任資格を有し、国事行為の代行が可能な皇族がほとんどいなくなる可能性が高く、憂慮されるところである」(「問題の所在」)
2月の段階では、
「天皇皇后両陛下のご負担をどう軽減していくかが緊急性の高い課題となっている」
と説明していたのに、「論点整理」では、悠仁親王殿下が皇位を継承される将来の問題に飛んでしまっています。
これは「緊急性の高い問題」(「論点整理」)とはいえません。支離滅裂です。
以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります
◇ 筆者のプロフィール ◇
斎藤吉久(さいとう・よしひさ) 昭和31年、第32代崇峻天皇の后・小手姫(おてひめ)が里人に養蚕と機織りを教えたとの物語が伝えられる福島県・小手郷(おてごう)に生まれる。子供のころ遊んだ女神川は姫の故事に由来する。弘前大学、学習院大学を卒業後、総合情報誌編集記者、宗教専門紙編集長代行などを経て、現在はフリー。著書に『天皇の祭りはなぜ簡略化されたか』など。過去の発表記事は斎藤吉久のブログで読める。「戦後唯一の神道思想家」葦津珍彦(あしづ・うずひこ)の「没後の門人」といわれる
━━━━━━━━━━━━《《《著書紹介》》》━━━━━━━━━━━━━
『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか─宮中祭祀の危機─』 斎藤吉久著
定価(1700円+税)
天皇ご在位20年、ふたたび宮中祭祀の破壊が始まった!政教分離の名のもとに側近らが祭祀を破壊してきた知られざる歴史を検証しながら、たったお一人で祭祀を守ろうとされた昭和天皇と今上陛下のご心情に迫る。http://www.namiki-shobo.co.jp/
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