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致知出版社の《人間力メルマガ》 2017.7.6


幕臣として、日本人初の世界一周をしている小栗上野介。

しかし、彼がどのような人物であるかはほとんど知られていません。

最新号では、維新の真の立役者と見ることもできる小栗上野介の歩みにスポットを当てています。

───────「今日の注目の人」───

村上 泰賢(東善寺住職)

※『致知』2017年8月号【最新号】
※特集「維新する」P38

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時は下る。日露戦争で日本がロシアに辛勝した後のことである。

連合艦隊司令長官として日本海海戦を指揮した東郷平八郎は、小栗家の遺族を自宅に招くと、次のように感謝の気持ちを述べたという。


「日本海海戦において完全な勝利を収めることができたのは、軍事上の勝因の第一に、小栗上野介殿が横須賀造船所を建設しておいてくれたことが、どれほど役立ったか計り知れません」


というのも、海戦中に戦果を挙げた中小の駆逐艦や砲艦、魚雷艇などの多くは横須賀や呉の造船所でつくられたものであり、また、艦船の修理点検を国内の造船所で迅速に行えたことも、大きく勝利に貢献したからにほかならない。

アメリカから帰国した小栗上野介が幕僚たちに横須賀造船所の必要性について必死に訴え続けていた折、ある幕臣がこんなことを口にしたという。


「幕府の運命もなかなか難しい。
 これから大金をかけて造船所を造っても、でき上がる頃には幕府がどうなっているか分からないではないか」


それに対して、小栗上野介は次のように述べた。


「幕府の運命に限りがあるとも、日本の運命には限りがない。

 自分は幕臣だから幕府の為に尽くす身分だけれども、それは結局日本の為であって……




※知られざる小栗上野介の歩みは本誌でお楽しみください。



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