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致知出版社の《人間力メルマガ》 2017.6.29


「正露丸」でお馴染みの大幸薬品。
社長の柴田高さんは若い頃、どのようなことを心掛けて勉強や仕事に励んでおられたのでしょうか。

───────「今日の注目の人」───

柴田 高(大幸薬品社長)

※『致知』2017年7月号
※連載「私の座右銘」P100

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私は1956年、「正露丸」の製造・販売を行う大幸薬品創業家の三男として大阪府吹田市に生まれました。

兄を常にライバル視して、二人に追いつこうと何事にも一所懸命に取り組む好奇心の旺盛な子供でした。


小学生の時、父に
「自分も家業の一翼を担いたい」
と話したことがあります。

しかし、

「老舗に兄弟が多いのは揉め事のもとだ。
 別の道にいきなさい」

と示唆されたため、私は何をしようかと考えた末に、外科医の道を選びました。

大学受験では、国立大学を受験できる学力もなかったものの、一発勝負で私立の川崎医科大学に合格して進学。
その時、同じく国立大にギリギリで不合格だった同級生が言った次の言葉が非常に心に響きました。


「結果は、能力×時間だ」


自分のような頭の回転の悪い人間でも、頭のよい人の3倍努力すれば絶対に勝負できるはずだ。

私はその言葉のとおり、一日16時間の猛烈な勉強に励み、三番の成績で卒業することができたのです。

また、大阪大学医学部第二外科入局後も、頭に叩き込んだ医学の記憶を即座に思い出すことができました。


ある種のコンプレックスをばねに人の三倍努力すれば、人間も昆虫のように背中の殻がぱかっと割れ、変態するように頭の構造を変えることができるというのが私の実感です。


大阪大学医学部では、外科医として患者様の命を救いたいと、大阪府立千里救命救急センターを研修先に志願。

その後、市立吹田市民病院に勤務し、一般外科医として研鑽を積みながら、基礎研究にも取り組みました。


この時期、私の財産となったのは、救急、一般外科、生化学、分子生物学など、多様な課題を同時に解決していく能力を究めることができたということです。


そのように私が様々なことにチャレンジしたのは、当時、新しい技術を常に身につけていかなければ、外科医として生き残れないという厳しい環境があったからですが、それに加えて、一番難しい問題に立ち向かえるのは自分以外にはいないという自負もありました。

父が教えてくれたことに……



※医師だった柴田さんはどういういきさつで経営者になり、何を目指して舵取りをされているのでしょうか。
 7月号で詳しくご紹介しています。


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