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致知出版社の《人間力メルマガ》 2017.6.24


無一物から事業を興し、イエローハットを今日の規模にした鍵山秀三郎さん。

その明るい笑顔の秘密はどこにあるのでしょうか。
鎌倉円覚寺管長・横田南嶺さんのお話に学びます。

───────「今日の注目の人」───

横田 南嶺(鎌倉円覚寺管長)

※『致知』2017年7月号【最新号】
※連載「禅語に学ぶ」P120

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最近、本誌の巻頭言でもお馴染みの鍵山秀三郎先生と親しくお話しする機会をいただいた。

鍵山先生は、周知の通りご一代で「イエローハット」を創業され、自動車用品業界にあって常に掃除を心がけ、「日本を美しくする会」を立ち上げられた。

荒れた学校の手洗いの掃除をされたり、街頭で掃除をされたり、活動は国内各所に及び、遠く海外にまで出かけて掃除をされた方だ。


私も、何度かお話を拝聴させていただき、また円覚寺にお越しいただいて、講演をしてもらったこともあって、心から尊敬申し上げる先生である。

先生は、何不自由のない環境で育ったが、終戦を迎えすべてを失い、塗炭の苦しみを舐めながら、自動車用品業界で働かれた。

無一物から創業をされて、今日の「イエローハット」を築かれた。
そのご苦労は並大抵ではない。

そして常に掃除をして、綺麗に、正直に偽りなくお仕事をされてきた。
筆舌に尽くし難い様々なご苦労も拝聴させていただいた。


そんなご苦労にも拘わらず、先生には暗さがなく、いつも明るい笑顔である。

「先生は大変な苦労をされているのに、どうして、いつもそのように笑顔でいられるのですか」

と聞いてみた。


先生は、

「辛い目には嫌というほど遭ってきました。
 しかしそれに対して怒りや憎しみを懐いては、自分自身によくないのです。
 怒りや憎しみは自らを損なうだけです。
 そう自分自身に言い聞かせてきました」

と教えて下さった。

私は、

「なごやかさによりて、怒りに克つべし」
 という『法句経』の言葉を思い出した。
 
そんな鍵山先生だが、二年前に大病をされた。

今もなお療養中で、遠くに出かける講演などは避けていらっしゃる。

そして今も痛みに堪えていると話して下さった。

私は、どうして先生ほどのお方が、このような病になられたのかと、何とも言えない思いになった。
そこで思わず

「先生は、これだけ掃除などの活動をなさってきて、今のご病気をどのように受け止めていらっしゃいますか」

と尋ねた。

しかし先生は……、



※返ってきたのはまさに鍵山さんの人生観を象徴するような言葉でした。
 誌面でご紹介しています。


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