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◆ 平成29年6月16日 第2491号 「 考えるヒント:褒める 」
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「国語教育の神様」といわれた大村はまが98歳でなくなる四日前、あるシンポジウムのため、インタビューを収録しました。静かな迫力のある話しぶりでしたが、翌日、「言いたかったことを一つ、言い落とした」と電話がきました。

追加の収録をお願いしようか、印刷物にして会場で配布してもらおうか、いや、シンポジウムに出席して、フロアから発言させてもらおう、とまで言います。そこまでしなくても、と止めましたが、大村の、仕事の細部にまでわたる本気は、揺らぎませんでした。けれども、その長い電話の最後に、ふと気持ちが切り替わったように「あんまりしつこすぎるのも良くないからやめにする」と自分から言い、その三日後に突然、あっけないような感じで世を去りました。〔 刈谷夏子さん 〕


■6月12日(月)

  すべての音の中でもっとも甘美な響きがあるのは称賛のことばである
  ( クセノポン )
  The sweetest of all sounds is praise.
  ( Xenophon )


■6月13日(火)

  気持ちのよいほめ言葉をもらえば私は2カ月生きられる
  ( マーク・トウェイン )
  I can live for two months on a good compliment.
  ( Mark Twain, American novelist, 1835-1910 )


■6月14日(水)

  だれもみなほめ言葉を好む
  ( エイブラハム・リンカーン )
  Everybody likes a compliment.
  ( Abraham Lincoln )


■6月15日(木)

  長所を見つけてほめろ
  ( アレックス・ヘイリー )
  Find the good - and praise it.
  ( Alex Haley, American novelist, 1921-1992 )


■6月16日(金)

  多くの人にとって問題なのは、批判によって救われることより
  むしろ称賛によってダメになってしまうことである
  ( ノーマン・ヴィンセント・ピール )
  The trouble with most of us is that we would rather be ruined by praise than saved by criticism.
  ( Norman Vincent Peale, American author, 1898-1993 )


■6月17日(土)

  「真の友人は時として傷つけることをも口にする」
  すべての言動を片っ端からほめる人は信頼するに値しない
  間違いを指摘してくれる人こそ信頼できる
  ( ソクラテス )
  Think not those faithful who praise all thy words and actions; but those who kindly reprove thy faults.


■6月18日(日)

  信頼されることは愛されることよりも大きな称賛である
  ( ジョージ・マクドナルド )
  To be trusted is a greater compliment than being loved.
  ( George MacDonald )


●「言葉が育つ時」??大村はま記念国語教育の会事務局長・苅谷夏子
 【『致知』http://www.chichi.co.jp/、「致知随想」致知2007年10月号 p99 】

74歳で教職を終えてからも、国語教育者として道を切り拓くのだという覚悟と自負が大村にはあったのでしょう。亡くなるその月まで毎月何万円分という本を買って読み続け、最後の最後まで前のめりな人でした。死後、残された自宅の机の上は、まさしく現役の人のものでした。

大村と出会ったのは、私が中学1年9月の転入時です。当時63歳の大村は、明るい調子のあいさつで授業を始めると、小さな藁(わら)半紙を配りました。「夏休みの宿題はきょうが提出日でしたね。少し遅れるという人もありますか。この紙に提出状況や予定を簡単に書いて、添えて出すように、隣の人と相談したりしないで、静かに、さっとやりましょう」と言いました。

転入生だった私はどうしていいか分かりません。尋ねに行こうかと考えましたが、それをさせない雰囲気が大村にはありました。結局、考えた末に「私は転入生なので何も提出できません」と藁半紙に書き、黙ってそれだけを出すことにしました。

二日ほど後のこと、まだ名も知らない同級生が“ああいうことを黙ってやり切るのは大きな力だ。今度の転入生は力のある子だ”って褒めてたよ」と教えてくれたのです。迷った末にとったあの行動を「力」と評価してくれたのだと知った時、あの先生についていこう、という気持ちになったのを覚えています。

大量の本や新聞・雑誌・パンフレットなど、驚くほど多彩な教材を使った授業は「大村単元学習」と呼ばれました。一度も同じ授業を繰り返さなかったといわれています。授業をリードするその姿は実に知的で、具体的な知恵と技術に満ち、生徒としてはついていかざるを得ないような強い引力がありました。

特に印象に残っているのは、「『私の履歴書』を読む」という単元です。日本経済新聞の連載が本として50巻ほど発刊され各自、違う人の自伝を担当し、その人となりなどを発表する取り組みです。その初回の授業で、「これまでの自分の人生を振り返った文章を書いてみましょう」と課題が出されました。

思い出しながら、題材をメモしていくと、種になりそうなことはいくらでも出てきます。ところが、いざ一つの文章にまとめようと構成を考え出すと、これは大事なことだけれど人には知られたくないとか、これは実際以上に少し強調して書きたい、などと、思いも寄らないようなややこしい気持ちが自分の中に湧くのです。事実としてそこにある自分のこれまでの日々を、平坦(へいたん)な気持ちでは書けないことに戸惑いました。

そんな最中に大村が「はい、そこまででやめましょう」と作業を止めました。「すべての出来事をあった通りにそのまま書くわけではなさそうでしょう。たくさんの事柄のなかから、それを選び取る自分がいる。実際にあったことでも、書かないこともある。選び、捨てる、そこにこそ、その人らしさが出てくるんじゃありませんか」

その一瞬、文字通り目から鱗(うろこ)が落ちました。生まれて初めて「ものを書く」ということの本質が垣間見えた瞬間でした。そうか、表現するとはこういうことか。文章も音楽も美術も、日常の言葉のやりとりさえ、拾うことも捨てることも経た上での表現なのだ! どこかから{ぐいっ}と音が聞こえるくらい、ひとつ大人になったのだと、私は実感していました。

大村が単元学習をやり通した大きな理由の一つは、心からの言葉が行き交う教室をつくりたかったということだと思います。

ふつう、国語の授業中、教科書の文章を読むような時、自分の心や頭を思わず深くのぞき込み、気づいたことをぜひ発言したいと思うことなど、めったにありません。言わばお義理で読んで、お義理で質問に答えているといった状況がほとんどです。大村は、お義理で言葉を使うような場では、言葉の力は本当には育たないのだということを冷静に直視し、子どもたちが自分から立ち上がって言葉と向き合う場をつくろうとしたのではないかと思います。

大村の言葉に「子どもたちはどの子も、あのことを言いたいと思ってトラの子のようにたいせつにしている考えを抱いている」というものがあります。大村は、本気で、一人ひとりの子と、その子らの抱くトラの子一匹一匹を見ていてくれた。そう思うと、ほんとうにありがたいような気持ちになります。

晩年の大村の手伝いをするようになって、二人で本当にたくさんの話をしてきました。それを思い出しながら、『優劣のかなたに――大村はま60のことば』(筑摩書房)を書きました。大村が育ててくれた言葉の力を、大村の仕事を伝えることに使っていければ嬉(うれ)しいです。なにか、収支が合う感じがします。


★お勧め情報【 拡散希望 】

「南京の真実」The death of “Seven Samurai”http://tinyurl.com/ovolxcl
「ルーズベルトに与うる書」https://youtu.be/-usWnzcFUhw
「東京裁判史観」http://tinyurl.com/kkdd29p
「公職追放が「敗戦利得者」を生み出した」http://tinyurl.com/mh4jyy6
「プレスコード30について」http://www.youtube.com/watch?v=mhXd6AWRSYM
「南京大虐殺の嘘 1」http://tinyurl.com/k83y732


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http://mypage.mobile.mag2.com/WebLeading.do?id=HiINy_WzHaV&position=4500&l=byb0cf6024#position

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