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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)6月6日(火曜日)弐
通算第5317号
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ドゥテルテ比大統領が、テロリスト退治に大胆な二枚舌戦術
中国にテロリスト殲滅作戦の支援を要請、中国海軍艦がダバオに寄港
****************************************
中国海軍の駆逐艦、フリゲート艦など三隻がフィリピン・ミンダナオ島のダバオに寄港している。ダバオはドゥテルテ大統領の地盤である。
駆逐艦はPGM(精密誘導ミサイル)を多数搭載している最新鋭艦で、この過程で明らかになった事実は、フィリピンが中国に対してPGM、高速ボート、ドローンの供与を要請していることだ。
先月来、ミンダナオ島の中央部にあるマラウィ市に戒厳令が敷かれ、ISの影響を受けた「マウテ集団」との戦闘が続いている。
すでに100人前後が戦死、そのなかにISに近いマレーシア、インドネシアからの応援武装戦闘員が含まれていることも判明した。
同時にミンダナオ南西部にトビウオのように群島が南シナ海へむけて広がっているが、バシラン島、スル島、タウィタウィ島をカバーする海域は「アブサヤン」という過激な武装集団が抑え、付近の海域で海賊行為を展開している。
この海域ではマレーシア、ベトナムの漁民が人質となっている。アブサヤンとの戦闘は半永久的に継続されており、フィリピンの国内治安の頭痛の種とされた。
ドゥテルテ大統領は、一方に於いて麻薬密売グループの一斉捜索、犯人を射殺しても良いとして麻薬戦争を展開し、すでに8000名ほどの密売人を刑務所にぶち込んだ。
ゲリラ戦争が特異な「マウテ集団」との戦闘には正規軍を投入し、また戦闘訓練の指導にはアメリカの特殊部隊が派遣されている。
このことはシンガポールの「シャングリラ対話」に出席したハリー・ハリス太平洋司令官が示唆している(アジアタイムズ、6月6日)。
フィリピンは中国海軍との合同軍事訓練を催行するが、海賊退治に関しては、すでにソマリア沖で豊富な実戦経験を積んできた中国海軍ゆえに、もしフィリピンに協力するとなれば、アブサヤンの弱体化は必至の情勢だろう。
しかし、スカボロー礁をめぐってフィリピンは中国と対立しており、国際仲裁裁判所はフィリピンの訴えを認め、中国が「あの判決は紙くず」と豪語した。
この経緯を無視してリアリティを重視するドゥテルテ政権によって、不思議な中比関係が露呈した。
矛盾をもろともしない複雑な環境下で、ドゥテルテ大統領は中国との領土係争を棚上げし、「中国と戦争になれば、われわれは国をなくす」と釈明しつつ、大胆に中国に近づき、ましてや軍事品の供給を要請し、あまつさえ中国海軍とは共同軍事訓練と展開するという綱渡り。毒をもって毒を制す、を地で往く。
「フィリピンのトランプ」という異名をとる老人、ドゥテルテ比大統領、ただ者ではない。
□▽◎み□◇□や□▽◎ざ□◇□き◎□◇
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1580回】
――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(?富19)
?富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)
▽
無頓着とは、また後先を考えないことでもあろうか。
たとえば1958年に始まった大躍進である。毛沢東がブチ上げた鉄鋼大増産の掛け声に煽られて人々は狂喜乱舞の態。素人手作りの土法炉と呼ばれる小型の溶鉱炉による製鉄に励んだ。鍋釜や農機具、果は窓枠まで??凡そ身の回りの鉄という鉄を土法炉に放り込み、近在の山々の木々を切り倒して燃料とした。
その結果、たしかに鍋釜が溶解し大量のインゴットが“生産”されはしたが、マトモな鉄鋼であるわけがない。たんなるクズ鉄の塊にすぎなかった。かくして鉄鋼大増産運動の熱狂が冷めた後、鍋釜も農機具を失った人民、窓枠さえ消えた家屋、それに広大な禿山が残されてしまう。家庭生活は崩壊し、木々を失い貯水機能を失ったゆえに禿山に降った雨が洪水を引き起したことは言うまでもない。
ひたすら毛沢東の歓心を求めて、後先考えずに鉄鋼大増産に邁進した挙句の果てに待っていたのは、泣くに泣けず、笑うに笑えない悲惨な日々。後先を考えないということは、今を刹那的に生きるということ。無頓着が過ぎる。
だから、過ぎたるは及ばざるが如し。
いまではあまり聞かれなくなったが、かつて中国人は大原則に生きる民族であると論じられたことがある。
思い起こせば文革時代、自他共に現代中国研究“大権威”と認める著名なセンセイまでが盛んに口にしていた。当時は、その説を信じてはいた。だが今となっては、それが根拠なき“戯言”に過ぎなかったと確信する。たしかに彼らは大原則に生きているといえるが、それは無原則で無頓着という大原則に過ぎないのだ。
以上は徳富の見解とはまったく無関係。再び徳富に戻る。
(26)【新屋と舊屋】=彼らは「舊屋」が不具合になったからといって、それを修築することも解体することもせず、隣に「新屋」を建てる。「故に支那に於ては、半死の舊屋と、全盛の新屋と、並立するは、通常の事」である。「萬一舊物を破壞するか如きあらは、そは改善の爲」ではなく、やはり「慾得の爲め」だ。
この項に関しては徳富が何をいわんとしているのか判然としないが、敢えて“忖度”するなら、目先の利得に奔るばかりで物事の本質を弁えない、との主張のようにも思える。いいかえるなら何が大切で、何が不要か。何が本質で、何が枝葉末節か。その辺りが判らないということだろうか。
そこで考える。社会主義を「舊屋」で市場経済を「新屋」と見做すなら、たしかに現在は「半死の舊屋と、全盛の新屋と、並立」させているといえる。その間の矛盾を「中国の特色」という“万能の特効薬”で糊塗しながら、なし崩し的に「舊物を破壞する」ことになるだろう。「そは改善の爲」ではなく、やはり「慾得の爲め」ということになりますか。
(27)【大切なる結婚と葬式】=「支那人の最も大切とするは、結婚と、葬式とにして、隨て墓所の撰擇は、申すに及はす」。だから「彼等は飽迄も之を保護し、之を保存し、之を大切に奉持す可き筈」にもかかわらず、じつはそれほどまでに大切な「其の墳墓さへも。荒廢、零落に一任」するがままに捨て置く。ここから徳富は、彼らの本質は「冷淡、無頓着」であり、「彼等は保守的人種」ではない。「保守の精神なき保守は、無頓着と云ふこそ、寧ろ適當なれ」と断じた。
(28)【彼等は沙魚の如し】=「彼等は存外に保守的にあらす」して、「案外氣輕く他の物を借用もし、應用もし、採用もする」。そこで「彼等に見出すことの能はさるは、創造の天才と、向上の精神とに候」。とどのつまり彼らは「古昔の型を、其儘襲用する」だけということになる。そこで「彼等は只た沙魚の如く、鼻の先に餌を與れは、之を食ふ丈の、自動力を有する迄」だ。彼らは付和雷同でご都合主義の権化にすぎない、ということか。
《QED》
◇○▽ヒ□◎◎イ○◎○ズ○○□ミ□◇◇
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▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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♪
(読者の声1) 南モンゴル記者会見資料を掲載しました。
http://southmongolia.org/archives/149
(三浦生)
♪
(読者の声2)和歌山の動物園からパンダが三頭、中国へ返されることになり、飼育員達が涙ながらに別れを惜しむニュースが流れて、激しい違和感をもちました。
そもそもパンダはチベットの動物であり、中国のものではない。チベットを侵略した中国が、パンダも盗み取って自分のくにの平和のシンボルに使うなど、許される行為ではありません。
(II生、埼玉県)
(宮崎正弘にコメント)返す条件として、中国でスパイ容疑をでっちあげられて冤罪で拘束されている日本人12名の釈放を交換したらよかったのに。
♪
(読者の声3)カンボジア総選挙、フンセン与党が圧勝したと速報されていますが。あの独裁政治を中国の支援ですすめるフンセンが、またカンボジアを統治するのかと思うとゾッとなりますね。この点、いかがでしょうか?
(JJセブン)
(宮崎正弘のコメント)カンボジアは立憲君主国にもどっていますが、王宮は政治に口を挟まず、プノンペンの建築ラッシュは殆どが中国からの投資、道路をつくり橋梁をかけ、新都心を建設し、まるでカンボジア経済を飲み込もうかという勢いです。
この中国の支援を活用し、メディアを支配し、ラジオ局の99%を握るのがフンセン与党です。
国民の不満は鬱積しており、選挙結果の精密な票数は三週間ほどかかりますが、6月5日時点の速報では70%の議席を抑えた由で、フンセンは早々と勝利宣言をしています。
しかし見所は野党の大躍進でしょう。40議席から、おそらく480議席へ。12倍の躍進をとげそうです。
野党への支持の広がりはフンセンへの不満の表れです。
▽□◎▽□◎▽□▽□◎
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宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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宮崎正弘『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社)
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絶賛発売中!
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北朝鮮の崩壊は近いか、トランプは防御的先制攻撃に打って出るか?
韓国大統領が替わって朝鮮半島は泥沼になるか?
六回目の核実験が行われると米国は「レッドラインを越えた」と判断
韓国は壊滅するか、新大統領はどうでるか?
●本書の特色は米国(+韓国、日本)vs北朝鮮(+中国、露西亜)という構造的対決図式から離れて、北の思惑、韓国の特異な動き、トランプ政権の対応、中国の路線変更、そしてロシアの積極的介入と六つの章に分け、それぞれの政治的思惑、情勢、背景を、別立ての章で論じながら、総合的判断の材料を提供する。
https://www.amazon.co.jp/dp/4594077374/
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宮崎正弘 新刊ラインアップ
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『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
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『トランプノミクス』(海竜社、1080円)
『日本が全体主義に陥る日?旧ソ連邦・衛星国30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(徳間書店、1080円)
『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円)
『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)//
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ドゥテルテ大統領は、一方に於いて麻薬密売グループの一斉捜索、犯人を射殺しても良いとして麻薬戦争を展開し、すでに8000名ほどの密売人を刑務所にぶち込んだ。
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しかし、スカボロー礁をめぐってフィリピンは中国と対立しており、国際仲裁裁判所はフィリピンの訴えを認め、中国が「あの判決は紙くず」と豪語した。
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たとえば1958年に始まった大躍進である。毛沢東がブチ上げた鉄鋼大増産の掛け声に煽られて人々は狂喜乱舞の態。素人手作りの土法炉と呼ばれる小型の溶鉱炉による製鉄に励んだ。鍋釜や農機具、果は窓枠まで??凡そ身の回りの鉄という鉄を土法炉に放り込み、近在の山々の木々を切り倒して燃料とした。
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だから、過ぎたるは及ばざるが如し。
いまではあまり聞かれなくなったが、かつて中国人は大原則に生きる民族であると論じられたことがある。
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以上は徳富の見解とはまったく無関係。再び徳富に戻る。
(26)【新屋と舊屋】=彼らは「舊屋」が不具合になったからといって、それを修築することも解体することもせず、隣に「新屋」を建てる。「故に支那に於ては、半死の舊屋と、全盛の新屋と、並立するは、通常の事」である。「萬一舊物を破壞するか如きあらは、そは改善の爲」ではなく、やはり「慾得の爲め」だ。
この項に関しては徳富が何をいわんとしているのか判然としないが、敢えて“忖度”するなら、目先の利得に奔るばかりで物事の本質を弁えない、との主張のようにも思える。いいかえるなら何が大切で、何が不要か。何が本質で、何が枝葉末節か。その辺りが判らないということだろうか。
そこで考える。社会主義を「舊屋」で市場経済を「新屋」と見做すなら、たしかに現在は「半死の舊屋と、全盛の新屋と、並立」させているといえる。その間の矛盾を「中国の特色」という“万能の特効薬”で糊塗しながら、なし崩し的に「舊物を破壞する」ことになるだろう。「そは改善の爲」ではなく、やはり「慾得の爲め」ということになりますか。
(27)【大切なる結婚と葬式】=「支那人の最も大切とするは、結婚と、葬式とにして、隨て墓所の撰擇は、申すに及はす」。だから「彼等は飽迄も之を保護し、之を保存し、之を大切に奉持す可き筈」にもかかわらず、じつはそれほどまでに大切な「其の墳墓さへも。荒廢、零落に一任」するがままに捨て置く。ここから徳富は、彼らの本質は「冷淡、無頓着」であり、「彼等は保守的人種」ではない。「保守の精神なき保守は、無頓着と云ふこそ、寧ろ適當なれ」と断じた。
(28)【彼等は沙魚の如し】=「彼等は存外に保守的にあらす」して、「案外氣輕く他の物を借用もし、應用もし、採用もする」。そこで「彼等に見出すことの能はさるは、創造の天才と、向上の精神とに候」。とどのつまり彼らは「古昔の型を、其儘襲用する」だけということになる。そこで「彼等は只た沙魚の如く、鼻の先に餌を與れは、之を食ふ丈の、自動力を有する迄」だ。彼らは付和雷同でご都合主義の権化にすぎない、ということか。
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そもそもパンダはチベットの動物であり、中国のものではない。チベットを侵略した中国が、パンダも盗み取って自分のくにの平和のシンボルに使うなど、許される行為ではありません。
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