■「加瀬英明のコラム」メールマガジン
本メールマガジンに心当たりのない場合には、info@kase-hideaki.co.jpまでご連絡下さい。
----------------------------------------------------
米朝の間に入ることを強いられた中国 それでも核開発を続ける北朝鮮
私は北朝鮮が、向う6ヶ月は核実験を行うことはないと、予想している。
トランプ大統領は4月に習近平主席とフロリダで会談して、中国に朝鮮半島危機について下駄を預けた。中国という龍を北朝鮮に、けしかけたのだ。
習首席は9月に開かれる19回共産党大会で、もう1期5年再選されることを最優先しており、それまでアメリカとの間に波風をたてたくないから、トランプ大統領に不本意であるが、従わなければならない。
習氏はアメリカに位負けして、帰国した。トランプ大統領はその時、習氏と3回4時間会談したが「きわめて良好な信頼関係を築いて、満足している」と、語っている。
習首席は9月までは、朝鮮半島がアメリカの軍事攻撃を蒙って爆発することがあってはならないから、北朝鮮に自制するように強く求めることとなろう。
といって、アメリカの言うままになって、ホワイトハウスの庭に飼われている。ポチ籠にはなりたくない。アメリカと北朝鮮との板挟みになって、苦慮している。
アメリカは、中国に圧力をかけることも忘れていない。ティラーソン国務長官が韓国、日本を訪問した足で、インドネシアをまわって、南シナ海問題について協議した。原子力空母『カール・ビンソン』を中核とする機動部隊は、オーストラリア、インドネシアを経て、4月末に長崎県沖合に現れた。
トランプ大統領はオバマ政権が8年にわたって、北朝鮮の核・ミサイル開発を放置して、中国が南シナ海に次々と人工島をつくって軍事化するのに、よそ見をしてきたツケを、支払うことを強いられている。
北朝鮮は11年前に核実験をはじめて行ってから、これまで5回実施してきた。
現在、核弾頭を20発あまりもっており、6、7週間ごとに1発生産する能力があり、2025年までに100発を保有することになろうと推定されている。アメリカ西海岸まで射程に収めるICBM(大陸間弾道弾)を完成するのも、時間の問題とみている。
トランプ政権は時間との競争だと見て、何としてでも北朝鮮に核開発を放棄させようとしている。北朝鮮が大量の核弾頭を持ったら、外貨稼ぎのために、中東や、南米の不法な諸国に輸出することになると、恐れている。
トランプ大統領は習首席がフロリダを訪れた時に、北朝鮮と中国に対してアメリカの決意を示すために、シリアへミサイルを撃ち込んだ。
だが、北朝鮮の金正恩委員長は、核開発を行ってきたのが正しいという、確信を強めたにちがいない。北朝鮮が核兵器開発に着手したのは、核兵器なしに体制を守ることができないと、決めているからだ。リビアのカダフィ政権がオバマ政権の軍事攻撃を蒙って倒されたのは、クリントン政権時代にアメリカの甘言によって騙されて、核開発を放棄したためだった。
シリアのアサド政権も、オバマ政権が反体制派に武器と資金を供給することによって、内戦を招いたが、もし核兵器を持っていたとしたら、アサド政権にも、イラクのフセイン政権にも、手出しできなかったはずだ。
今後、北朝鮮が核実験を行うことを控えれば、核開発の速度を遅らせることができよう。だが、実験しなくても、核弾頭の小型化や、性能を向上することができる。
本メールマガジンに心当たりのない場合には、info@kase-hideaki.co.jpまでご連絡下さい。
----------------------------------------------------
米朝の間に入ることを強いられた中国 それでも核開発を続ける北朝鮮
私は北朝鮮が、向う6ヶ月は核実験を行うことはないと、予想している。
トランプ大統領は4月に習近平主席とフロリダで会談して、中国に朝鮮半島危機について下駄を預けた。中国という龍を北朝鮮に、けしかけたのだ。
習首席は9月に開かれる19回共産党大会で、もう1期5年再選されることを最優先しており、それまでアメリカとの間に波風をたてたくないから、トランプ大統領に不本意であるが、従わなければならない。
習氏はアメリカに位負けして、帰国した。トランプ大統領はその時、習氏と3回4時間会談したが「きわめて良好な信頼関係を築いて、満足している」と、語っている。
習首席は9月までは、朝鮮半島がアメリカの軍事攻撃を蒙って爆発することがあってはならないから、北朝鮮に自制するように強く求めることとなろう。
といって、アメリカの言うままになって、ホワイトハウスの庭に飼われている。ポチ籠にはなりたくない。アメリカと北朝鮮との板挟みになって、苦慮している。
アメリカは、中国に圧力をかけることも忘れていない。ティラーソン国務長官が韓国、日本を訪問した足で、インドネシアをまわって、南シナ海問題について協議した。原子力空母『カール・ビンソン』を中核とする機動部隊は、オーストラリア、インドネシアを経て、4月末に長崎県沖合に現れた。
トランプ大統領はオバマ政権が8年にわたって、北朝鮮の核・ミサイル開発を放置して、中国が南シナ海に次々と人工島をつくって軍事化するのに、よそ見をしてきたツケを、支払うことを強いられている。
北朝鮮は11年前に核実験をはじめて行ってから、これまで5回実施してきた。
現在、核弾頭を20発あまりもっており、6、7週間ごとに1発生産する能力があり、2025年までに100発を保有することになろうと推定されている。アメリカ西海岸まで射程に収めるICBM(大陸間弾道弾)を完成するのも、時間の問題とみている。
トランプ政権は時間との競争だと見て、何としてでも北朝鮮に核開発を放棄させようとしている。北朝鮮が大量の核弾頭を持ったら、外貨稼ぎのために、中東や、南米の不法な諸国に輸出することになると、恐れている。
トランプ大統領は習首席がフロリダを訪れた時に、北朝鮮と中国に対してアメリカの決意を示すために、シリアへミサイルを撃ち込んだ。
だが、北朝鮮の金正恩委員長は、核開発を行ってきたのが正しいという、確信を強めたにちがいない。北朝鮮が核兵器開発に着手したのは、核兵器なしに体制を守ることができないと、決めているからだ。リビアのカダフィ政権がオバマ政権の軍事攻撃を蒙って倒されたのは、クリントン政権時代にアメリカの甘言によって騙されて、核開発を放棄したためだった。
シリアのアサド政権も、オバマ政権が反体制派に武器と資金を供給することによって、内戦を招いたが、もし核兵器を持っていたとしたら、アサド政権にも、イラクのフセイン政権にも、手出しできなかったはずだ。
今後、北朝鮮が核実験を行うことを控えれば、核開発の速度を遅らせることができよう。だが、実験しなくても、核弾頭の小型化や、性能を向上することができる。