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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月22日(月曜日)弐
通算第5301号
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ベネズエラ危機は暴動から軍事クーデタに発展の様相
バラマキ政策というチャベスの亡霊に悩むマドゥロ政権の断末魔
****************************************
ベネズエラが根底的な危機に直面している。
原油価格の下落によって債務不履行は時間の問題とされるが、最大の債権国は中国で、すでに450億ドルから600億ドルの焦げ付きに直面している。
それもこれも前大統領のチャベスが「わたしはマオイストである」などと北京のご機嫌をとって、石油鉱区開発を中国に任せる一方で、巨額の借款を進めた所為である。
バラマキ政策というチャベスの亡霊に悩むマドゥロ政権の断末魔が聞こえ始め、四月の国家緊急時代宣言以後も、暴動が連続している。軍が出動して鎮圧しているが、マドゥロ政権の崩壊がみえてきたようだ。
最大の危機は経済要因であり、チャベス前政権が教育、医療の無料化を図り、野放図なバラマキ政策を実行して国民の人気を勝ち得たが、その裏付けとなった原油価格が、三年前からの暴落により、政策の継続が不可能となった。
バラマキ政策は長期的な財政政策に基づいていないから、いったん挫折すると一夜にして国民の人気を失う。
付け焼き刃できな対応の失敗は古今東西、同じことである。
原油高騰時代に、本来の政治家がやるべきは自国の精算設備、工業基盤の整備であり、インフラの建設だった筈である。
しかし原油採掘を外国人技術者にまかせるという失態、モノを自国で生産しないで、ことごとくを、それこそ紙おむつから医薬品まで輸入に頼り切っていまうという歪つな産業構造では、一時の繁栄は「邯鄲の夢」に終わるのは時間の問題でもある。
インフレ率は1600倍。医薬品は払底し、小麦も入手できず、闇市場が蔓延し、そのうえ、買い出し部隊は南隣のブラジルへ向かう。決済はドルである。ベネズエラ通貨は、トラック一杯積んでいかないと、大量の仕入れも出来ず、最近はブラジルへの経済難民が急増しつつあるという。
▼通貨供給量をむやみに強行すれば、その通貨は必ず暴落し、インフレを招来する
インフレが起こる主因は通貨暴落であり、対外債務が多ければ多いほど、ドルに対しての通貨価値が下がる。
ところがベネズエラ政府がとった手段は通貨の増刷であった。だから為替相場で、ベネズエラ通貨は暴落する。ちょうとソ連が崩壊し、通貨ルーブルが急落し、2400分の一となったように、最後には通貨市場でおきることは闇ドルの暴騰、あるいは交換物投機となる。
嘗てチリやアルゼンチンでも、同じことが起きた。人々は給料をもらうや、闇市場でドルと換えた。反米を基本路線としてきたベネズエラでは闇市場で米ドルが決定的に不足している。隣国エクアドルはとうに自国通貨を放棄し、ドルが法定通貨である。
さてベネズエラの闇は、中国高官との癒着、また武器の輸入に関してはロシアとの癒着というスキャンダルも抱えており、場合によっては軍事クーデターを国民が支持する事態になるかも知れない。
△○▽ミ□△◎ヤ○◇○ザ○◇□キ◎□◇
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1574回】
――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(?富13)
?富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)
▽
(08)【防禦に專らにして進攻に拙なり】=「古往近來、防禦に汲々として、進攻を閑却したるの一事」からも、「支那の文弱なる」は明かだ。大にしては万里の長城や都市、小にしては一般の家屋までが「堅固なる扉闥の中に存し」、「唯た侵掠せられましき用心」をしているだけ。武器をみても超巨大なものから奇想天外なものまで数多くみられるが、すべて実戦では役立たちそうにない。極論するならば無用の長物だ。「試み北京市中を獵りても、敵の首を見事に打ち切る可き刃物は、何邊に見出たす可きや、甚た覺束なきの極に候」。
そういえば、その昔の香港留学時のこと。日本から来た合気道の達人に依頼され、当時の香港で詠春拳の最高の使い手といわれた師傅(ししょう)の道場に案内したことがある。怪鳥音と呼ばれた「アチョ~ッ」の掛け声で知られた李小龍(ブルース・リー)の人気が最高潮に達していた頃だ。門下生の乱取りと、師傅による渾身の演武を見せてもらった帰り道、その達人が吐き捨てるように「飛んだり跳ねたり。あれは踊りだ。武術ではない。実戦の役に立つわけがない」と。いやはや、じつに目から鱗。アチョ~ッでありました。
(09)【斷念哲學】=「支那人の哲學とても申す可きものあらは、そは斷念に二字なる可し」。「彼等の所謂る聖人とか賢者」は天命を訴えるが、「此れは實に一種の諦め方に候」。そのうえ、「此の諦め方は、上下智愚一般に通したるか如く見受けられ候」。社会の最下層の人間でも、最後まで「容易に斷念せす、併し最早だめと思へは、乍ちに其の心機を一轉して、斷念する也」。死刑囚でも最後の一瞬までも無実を訴えるが、「イサ刑死の塲合となれは、寧ろ潔きよく諦めて、决して未練の振舞いをせさる也」。つまり、もうどうしようもないと認めたら諦める。自分から進んで諦めるのも、いやいや諦めるのも、諦めることでは同じというわけだ。
たとえば清朝創始期、明朝統治下で行われてきた漢族の「衣冠束髻の風俗」を異民族である満州族のそれに全面的に改めた。「支那人に取りては、非常なる打?」であればこそ、それに従うことに抵抗してみせた。だが、辮髪にしなければ首を刎ねると強制執行に及ぶや抵抗を止めてしまい、今や辮髪は「誇りの一つとなしつゝあり」。そこもと然様に、「那人は、餘儀なしと觀念せしむれは、如何なる境遇にも、致さるゝものに候」。
(10)【利害の打算】=ここまで見てきたように「斷念」「文弱」「何時も受け身的の防禦」の由って来たる所以を考えれば、「要するに支那人には、正邪の標準なくして、利害の打算あり。何事にも勘定つくにて損の行く事はせぬと云ふ心掛け」に行き着く。彼らは「武士の意地を貫徹すると云ふが如き」は「野暮の沙汰」と見做し、「優勢に對しては、當初より叩頭し」、力が強い相手とは「最前より爭はす」、「不可抗力の前には、一切服從する」のだ。
(11)【便宜主義】=孔子や孟子の教えには、「道を憂へて貧を憂へすとか、身を殺して仁を成すとか、其他種々」の「目覺しき警句」があるが、孔孟の時代以降、「此の言葉通りに實踐したる者、幾人かある」。とどのつまり「孔孟の言葉も一種の便宜主義」に過ぎない。「論語、孟子の小乘?には、聊かの正邪の觀念も、其の痕跡」が見られるものの、「大乘?たる易には、唯た吉凶、禍福の外は、此れなきかと思うはれ候」。
かくもデタラメな孔孟の本家の実態に日本人は目を瞑り、思考を停止し、「一種の便宜主義」でしかない「孔孟の言葉」を真に受けて、その実践に励んでしまった。
どうやら、ここら辺りに日本人の生真面目(クソ真面目)さからくる悲喜劇があるようにも思える。
やはり考えるほどに、毛沢東の「為人民服務」「自力更生」から?小平の「先富論」「白猫黒猫論」「韜光養晦」、江沢民の「三個代表論」、胡錦濤の「和諧社会建設」、習近平の「中華文明の偉大な復興」「中国の夢」まで??すべてが便宜主義の塊・・・納得です。
《QED》
◇○▽ヒ□◎◎イ○◎○ズ○○□ミ□◇◇
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▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)米国の空母打撃群による威嚇をものともせず、北朝鮮がミサイルを発射するのですが、【現在分析中】などと日本政府が発表しています。
北朝鮮が発射したミサイルを10分以内に把握して、弾道計算から飛距離・落下地点まで予測できないのでしょうか?
弾道を把握して飛距離や落下地点の計算を10分以内にできないということは、【迎撃する】ことなど、とてもできないのではないでしょうか?
また、米国としても、北朝鮮が挑発のための発射したミサイルを大気圏外で撃ち落として見せることはできないのでしょうか?
挑発のために発射したミサイルを撃ち落として見せれば、【迎撃能力の高さ】を示すことができるし、【ミサイルによる攻撃能力の無力化】を示すことができると思うのですが・・・。
しかし、現実問題として、【迎撃】したり【ミサイルの攻撃能力を無力化】することができないのが現状であれば、北朝鮮に侮られてもやむを得ませんね。
本当に迎撃能力はないのでしょうか?
(SF生)
(宮崎正弘のコメント)孫子がいうように「攻撃こそ最大の防御なり」。MDもTHAADも、限定的効果しか望めないことは自衛隊関係者は百も承知、敵基地攻撃を法律とする必要が喫緊にあるにもかかわらず政府も国会ものんびりしています。
迎撃への対応は、米軍の協力がなければ可能とならず、レーザンガンなど、構想としては言われていても、予算議論さえ、なされていませんし。。
♪
(読者の声2) ロシアゲートは、大事の前の小事 -ロシア抜きに、IS、北朝鮮、中国にどう向き合うのか?-
●「ロシアゲート」問題の背景として、米指導層の中に「ロシアは中国よりも悪であり、害毒である」という大前提がある。しかし東西冷戦はとうの昔に終わっており、現実を見る必要がある。
●ISの台頭、北朝鮮危機、中国の覇権拡大等の国際情勢の大問題は、事実上の「米露同盟」を以て当たる以外に解決できない。
●ロシアと結ばない事は、即ち中国と結ぶ事を意味する。その結果米国は、将来中国と激突するか、飲み込まれるのを甘受するかの選択を迫られる事になるだろう。
◆「ロシアゲート」◆
トランプ大統領は、「ロシアゲート」で窮地に追い込まれ、弾劾の可能性も出てきた。
ロシアゲートの発端の一つである、フリン元大統領補佐官の就任前のロシア政府関係者との外交交渉が問題とされたのは、端的に言ってそれが法令で禁じられていたからである。
しかしながら、例えば北朝鮮問題で5月9日、北朝鮮外務省で対米交渉や核問題を担当する崔善姫(チェソンヒ)米州局長とノルウェーで非公式接触を開始したのは、米国の民間代表団であるとされているが、これは特に問題とされておらず、このような例は米国外交史で枚挙に暇がない。
即ちこれは、より大きな国益のためには、形式的な法令違反は問題とされるべきではないという原則が働いたからである。
もう一つの大きな柱は、ロシアが、昨年の米大統領選にトランプ陣営と共謀して干渉したとされる問題である。
これについては、ロシアが干渉したのか、したとすれば具体的にどの様なものか、またトランプ陣営が共謀していたのか、していたとすればどのポジションの人物が、どの様な行動をしたのかが、現時点で具体的な証拠と共に示されていない。//
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バラマキ政策というチャベスの亡霊に悩むマドゥロ政権の断末魔
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ベネズエラが根底的な危機に直面している。
原油価格の下落によって債務不履行は時間の問題とされるが、最大の債権国は中国で、すでに450億ドルから600億ドルの焦げ付きに直面している。
それもこれも前大統領のチャベスが「わたしはマオイストである」などと北京のご機嫌をとって、石油鉱区開発を中国に任せる一方で、巨額の借款を進めた所為である。
バラマキ政策というチャベスの亡霊に悩むマドゥロ政権の断末魔が聞こえ始め、四月の国家緊急時代宣言以後も、暴動が連続している。軍が出動して鎮圧しているが、マドゥロ政権の崩壊がみえてきたようだ。
最大の危機は経済要因であり、チャベス前政権が教育、医療の無料化を図り、野放図なバラマキ政策を実行して国民の人気を勝ち得たが、その裏付けとなった原油価格が、三年前からの暴落により、政策の継続が不可能となった。
バラマキ政策は長期的な財政政策に基づいていないから、いったん挫折すると一夜にして国民の人気を失う。
付け焼き刃できな対応の失敗は古今東西、同じことである。
原油高騰時代に、本来の政治家がやるべきは自国の精算設備、工業基盤の整備であり、インフラの建設だった筈である。
しかし原油採掘を外国人技術者にまかせるという失態、モノを自国で生産しないで、ことごとくを、それこそ紙おむつから医薬品まで輸入に頼り切っていまうという歪つな産業構造では、一時の繁栄は「邯鄲の夢」に終わるのは時間の問題でもある。
インフレ率は1600倍。医薬品は払底し、小麦も入手できず、闇市場が蔓延し、そのうえ、買い出し部隊は南隣のブラジルへ向かう。決済はドルである。ベネズエラ通貨は、トラック一杯積んでいかないと、大量の仕入れも出来ず、最近はブラジルへの経済難民が急増しつつあるという。
▼通貨供給量をむやみに強行すれば、その通貨は必ず暴落し、インフレを招来する
インフレが起こる主因は通貨暴落であり、対外債務が多ければ多いほど、ドルに対しての通貨価値が下がる。
ところがベネズエラ政府がとった手段は通貨の増刷であった。だから為替相場で、ベネズエラ通貨は暴落する。ちょうとソ連が崩壊し、通貨ルーブルが急落し、2400分の一となったように、最後には通貨市場でおきることは闇ドルの暴騰、あるいは交換物投機となる。
嘗てチリやアルゼンチンでも、同じことが起きた。人々は給料をもらうや、闇市場でドルと換えた。反米を基本路線としてきたベネズエラでは闇市場で米ドルが決定的に不足している。隣国エクアドルはとうに自国通貨を放棄し、ドルが法定通貨である。
さてベネズエラの闇は、中国高官との癒着、また武器の輸入に関してはロシアとの癒着というスキャンダルも抱えており、場合によっては軍事クーデターを国民が支持する事態になるかも知れない。
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――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(?富13)
?富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)
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(08)【防禦に專らにして進攻に拙なり】=「古往近來、防禦に汲々として、進攻を閑却したるの一事」からも、「支那の文弱なる」は明かだ。大にしては万里の長城や都市、小にしては一般の家屋までが「堅固なる扉闥の中に存し」、「唯た侵掠せられましき用心」をしているだけ。武器をみても超巨大なものから奇想天外なものまで数多くみられるが、すべて実戦では役立たちそうにない。極論するならば無用の長物だ。「試み北京市中を獵りても、敵の首を見事に打ち切る可き刃物は、何邊に見出たす可きや、甚た覺束なきの極に候」。
そういえば、その昔の香港留学時のこと。日本から来た合気道の達人に依頼され、当時の香港で詠春拳の最高の使い手といわれた師傅(ししょう)の道場に案内したことがある。怪鳥音と呼ばれた「アチョ~ッ」の掛け声で知られた李小龍(ブルース・リー)の人気が最高潮に達していた頃だ。門下生の乱取りと、師傅による渾身の演武を見せてもらった帰り道、その達人が吐き捨てるように「飛んだり跳ねたり。あれは踊りだ。武術ではない。実戦の役に立つわけがない」と。いやはや、じつに目から鱗。アチョ~ッでありました。
(09)【斷念哲學】=「支那人の哲學とても申す可きものあらは、そは斷念に二字なる可し」。「彼等の所謂る聖人とか賢者」は天命を訴えるが、「此れは實に一種の諦め方に候」。そのうえ、「此の諦め方は、上下智愚一般に通したるか如く見受けられ候」。社会の最下層の人間でも、最後まで「容易に斷念せす、併し最早だめと思へは、乍ちに其の心機を一轉して、斷念する也」。死刑囚でも最後の一瞬までも無実を訴えるが、「イサ刑死の塲合となれは、寧ろ潔きよく諦めて、决して未練の振舞いをせさる也」。つまり、もうどうしようもないと認めたら諦める。自分から進んで諦めるのも、いやいや諦めるのも、諦めることでは同じというわけだ。
たとえば清朝創始期、明朝統治下で行われてきた漢族の「衣冠束髻の風俗」を異民族である満州族のそれに全面的に改めた。「支那人に取りては、非常なる打?」であればこそ、それに従うことに抵抗してみせた。だが、辮髪にしなければ首を刎ねると強制執行に及ぶや抵抗を止めてしまい、今や辮髪は「誇りの一つとなしつゝあり」。そこもと然様に、「那人は、餘儀なしと觀念せしむれは、如何なる境遇にも、致さるゝものに候」。
(10)【利害の打算】=ここまで見てきたように「斷念」「文弱」「何時も受け身的の防禦」の由って来たる所以を考えれば、「要するに支那人には、正邪の標準なくして、利害の打算あり。何事にも勘定つくにて損の行く事はせぬと云ふ心掛け」に行き着く。彼らは「武士の意地を貫徹すると云ふが如き」は「野暮の沙汰」と見做し、「優勢に對しては、當初より叩頭し」、力が強い相手とは「最前より爭はす」、「不可抗力の前には、一切服從する」のだ。
(11)【便宜主義】=孔子や孟子の教えには、「道を憂へて貧を憂へすとか、身を殺して仁を成すとか、其他種々」の「目覺しき警句」があるが、孔孟の時代以降、「此の言葉通りに實踐したる者、幾人かある」。とどのつまり「孔孟の言葉も一種の便宜主義」に過ぎない。「論語、孟子の小乘?には、聊かの正邪の觀念も、其の痕跡」が見られるものの、「大乘?たる易には、唯た吉凶、禍福の外は、此れなきかと思うはれ候」。
かくもデタラメな孔孟の本家の実態に日本人は目を瞑り、思考を停止し、「一種の便宜主義」でしかない「孔孟の言葉」を真に受けて、その実践に励んでしまった。
どうやら、ここら辺りに日本人の生真面目(クソ真面目)さからくる悲喜劇があるようにも思える。
やはり考えるほどに、毛沢東の「為人民服務」「自力更生」から?小平の「先富論」「白猫黒猫論」「韜光養晦」、江沢民の「三個代表論」、胡錦濤の「和諧社会建設」、習近平の「中華文明の偉大な復興」「中国の夢」まで??すべてが便宜主義の塊・・・納得です。
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(読者の声1)米国の空母打撃群による威嚇をものともせず、北朝鮮がミサイルを発射するのですが、【現在分析中】などと日本政府が発表しています。
北朝鮮が発射したミサイルを10分以内に把握して、弾道計算から飛距離・落下地点まで予測できないのでしょうか?
弾道を把握して飛距離や落下地点の計算を10分以内にできないということは、【迎撃する】ことなど、とてもできないのではないでしょうか?
また、米国としても、北朝鮮が挑発のための発射したミサイルを大気圏外で撃ち落として見せることはできないのでしょうか?
挑発のために発射したミサイルを撃ち落として見せれば、【迎撃能力の高さ】を示すことができるし、【ミサイルによる攻撃能力の無力化】を示すことができると思うのですが・・・。
しかし、現実問題として、【迎撃】したり【ミサイルの攻撃能力を無力化】することができないのが現状であれば、北朝鮮に侮られてもやむを得ませんね。
本当に迎撃能力はないのでしょうか?
(SF生)
(宮崎正弘のコメント)孫子がいうように「攻撃こそ最大の防御なり」。MDもTHAADも、限定的効果しか望めないことは自衛隊関係者は百も承知、敵基地攻撃を法律とする必要が喫緊にあるにもかかわらず政府も国会ものんびりしています。
迎撃への対応は、米軍の協力がなければ可能とならず、レーザンガンなど、構想としては言われていても、予算議論さえ、なされていませんし。。
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●「ロシアゲート」問題の背景として、米指導層の中に「ロシアは中国よりも悪であり、害毒である」という大前提がある。しかし東西冷戦はとうの昔に終わっており、現実を見る必要がある。
●ISの台頭、北朝鮮危機、中国の覇権拡大等の国際情勢の大問題は、事実上の「米露同盟」を以て当たる以外に解決できない。
●ロシアと結ばない事は、即ち中国と結ぶ事を意味する。その結果米国は、将来中国と激突するか、飲み込まれるのを甘受するかの選択を迫られる事になるだろう。
◆「ロシアゲート」◆
トランプ大統領は、「ロシアゲート」で窮地に追い込まれ、弾劾の可能性も出てきた。
ロシアゲートの発端の一つである、フリン元大統領補佐官の就任前のロシア政府関係者との外交交渉が問題とされたのは、端的に言ってそれが法令で禁じられていたからである。
しかしながら、例えば北朝鮮問題で5月9日、北朝鮮外務省で対米交渉や核問題を担当する崔善姫(チェソンヒ)米州局長とノルウェーで非公式接触を開始したのは、米国の民間代表団であるとされているが、これは特に問題とされておらず、このような例は米国外交史で枚挙に暇がない。
即ちこれは、より大きな国益のためには、形式的な法令違反は問題とされるべきではないという原則が働いたからである。
もう一つの大きな柱は、ロシアが、昨年の米大統領選にトランプ陣営と共謀して干渉したとされる問題である。
これについては、ロシアが干渉したのか、したとすれば具体的にどの様なものか、またトランプ陣営が共謀していたのか、していたとすればどのポジションの人物が、どの様な行動をしたのかが、現時点で具体的な証拠と共に示されていない。//