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 平成29年5月8日発行 vol.383
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 斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」
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天皇個人のご意思が大御心ではない
──妄想が書かせた「AERA」の創設論 4
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 以下は、拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの転載です。一部に加筆修正があります。


第1章 いつ、だれが、何のために言い出したのか?

第2節 妄想が書かせた「AERA」の創設論──「陛下の意思」をかたる思惑はどこに?


▽4 天皇個人のご意思が大御心ではない

 さて、いわゆる雅子妃問題に関して、ですが、「AERA」は、妃殿下の状態が平成23年9月以降、悪化していて、羽毛田長官が野田首相に「女性宮家」創設の検討を要請したのが、その「一連の渦中」だったことに注目しています。

 そして、長官が首相と面会したことについて、

「両陛下が、雅子さまをあきらめ、眞子さまらに将来を託したとしても、無理もないかも知れない」

 と飛躍させています。

 つまり、長官=陛下の代弁者という論理です。陛下は妃殿下ら女性皇族に御公務の担い手となることを求めていて、そのため女性宮家の創設を、「火急の件」として希望されている、という推論ですが、妄想というべきではないでしょうか?

 天皇は公正かつ無私なる祭り主です。すべての民をわが赤子(せきし)と思い、祈られるのが天皇です。天皇には、民の声に耳を傾け、民の心を知る、という王者の伝統がある、といわれます。

 であればこそ、陛下は被災地にお出かけになり、被災者1人1人に親しくお言葉をおかけになるのでしょう。その結果、慰問は増え、ますますご多忙になるのです。

 しかし、やり過ぎがあるとすれば、お諫め申し上げるのが側近の務めのはずです。

 以前、原武史明治学院大学教授の「宮中祭祀廃止論」を批判したときに申し上げたように、天皇は現実社会の救い主ではありません。天皇は祭り主であって、天皇の祈りを実現するのは私たち国民の仕事です。

 ここを間違えるべきではありません。

 御公務の担い手が不足しているから「女性宮家」を創設する、という論理で、過去の歴史にない、いわゆる女系天皇への道をひらくことが、天皇のご意思だなどと、どうしていえるでしょうか?

 天皇のご意思、すなわち大御心(おおみこころ)とは、肉体を持った特定の天皇個人のご意思ではありません。歴史的存在としての天皇の意思が本来の大御心です。したがって天皇個人のご意思をあげつらうべきではありません。


以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります



◇ 筆者のプロフィール ◇

斎藤吉久(さいとう・よしひさ) 昭和31年、崇峻天皇の后・小手姫が里人に養蚕と機織りを教えたとの物語が伝えられる福島県・小手郷に生まれる。弘前大学、学習院大学卒。総合情報誌編集記者、宗教専門紙編集長代行などを経て、現在はフリーランス。著書に『天皇の祭りはなぜ簡略化されたか』など。「葦津珍彦の没後の門人」といわれる


━━━━━━━━━━━━《《《著書紹介》》》━━━━━━━━━━━━━
『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか─宮中祭祀の危機─』 斎藤吉久著
定価(1700円+税)

天皇ご在位20年、ふたたび宮中祭祀の破壊が始まった!政教分離の名のもとに側近らが祭祀を破壊してきた知られざる歴史を検証しながら、たったお一人で祭祀を守ろうとされた昭和天皇と今上陛下のご心情に迫る。http://www.namiki-shobo.co.jp/
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