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『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
平成29年(2017)1月17日(火曜日)
通巻第1053号
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(読者から その1) メルマガの読者として一言。もういい加減、論争はやめていただけませんか。「さつまいも」さんが仰言る通りだと思っているメルマガ読者がほとんどだと思います。
(FF子、小平)
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(読者から その2) 正直なところ、もう、この論争?を終結したいのですが、一応、答えさせていただきます。
「(さつまいも氏)早川本人でもないブログから、『あるいは三島自身が早川氏に語っていた可能性もあるのではないかと思います』ということを推測するに至っては、ちょっとやり過ぎだと思われます。安藤武が根拠としているものを探すのが本筋でしょう。」
私も可能ならば、安藤武氏に、根拠を問いたいとは思いますが、残念ながら、機会を得られないので・・・
私は、たまたま、早川氏とは1995年頃、あるパーティで出会い、少し立ち話をし、名刺もいただいたことがありますが、まさかこういう連関が出てくるとは当時は思いもよりませんでした。パーティは、軽い雰囲気のものであったし、その時に質問しておけばよかったと残念です。それはともかく、この早川発言は氏が神戸大学に在籍しておられた当時のものだと思いますが、一応は法律學の教授という職にある方が、まったく根拠もなく、しかも他人の名誉とは言えない(「不利益」とは、そういう意味に使っています)内容について、いくら限られた相手に対してであれ、そうそう軽率に発言するわけはないだろうというのが、当方の“推理”です。サイトそのものが信用おけないと言われれば、もうそれ以上は言えませんが・・・・
「三島自身が早川氏に語っていた可能性もあるのではないか」という“推理”の根拠は、三島は、大学の成績表も早川氏に見せていたようですし、東大法学部同級生の間では、“学習院で(学習院程度の学力レベルの学校で)抜群の秀才であった”などというような評価は簡単には通用しないということもあります。そして、既に述べたように、高等科首席と言っても、わずか文系24名、それも兵役に出た人たちが抜けた後の数字の中の順位です。早川氏が、三島との会話の際に、三島の大学入学は試験による結果ではないということを十分に承知した上で、三島がなぜ(華族でもないのに)、学習院中等科・高等科を経たのかを問うていた可能性があるのではないかと“推理”するからです。
上のように「学習院程度の学力レベルの学校で」などと書くと、学習院関係者の怒りを買うかもしれませんが、三島自身が
「来春の大學の受験を目ざして、勉強に精を出す者は本多を含めて際立つて見え、無試験の大學を志す者は運動にいそしんでいた。」(『春の雪』;18-292)
「来年の春、學校を卒業して、夏の大學入學試験を受けるのは、本多のほかに級の三分の一ほどにすぎず、多くは無試験の特権を利して、東京帝大なら欠員の多い學科や、京都帝大や東北帝大へゆく筈だつた。」 (『春の雪』;18-360)
と書いているとおりの学習院高等科の実情の中で、(戦争末期のなか)文系24名のうち、全力で勉強に励んでいた学生がそれほど多数だとは言えないだろうというのが私の“推理”です。そうだとすれば、三島の学習院高等科首席というのも、(学業的には)それほど絶賛されるべきほどの内容だとは私にはとうてい考えられないのです。
父・梓が、かねてから三島については官僚への道を歩ませようとしていたことは明らかですし、東大法学部へ入学するためにも、また官僚になった後のことを考慮しても、父・梓が、学習院ではなく、できれば、一中、一高へ入れたいと考えていたということは合理的な“推理”だと思います。そして、三島の初等科の成績では府立一中は無理だと考え、当時は一中その他の公立一流中学よりは難易度が低かったと思われ、かつ自分もその出身である開成中学への入學を強力に勧めたということは、極めて合理的な“推理”ではないでしょうか。
「(さつまいも氏)それから、母親の証言を紹介しただけに過ぎない村松剛も『証言者』だと無理矢理持っていくような導きで、『少なくとも「二人」(複数)だと言ってもよいと思います』というのも、何か違うと思います。『証言』は母親一人だけですから。村松剛はあくまでも、それを伝えている人間です。」
村松は、“単に伝えている”というわけではありません。責任ある文筆家として(そして、大学教授の職にも就いた経歴のある人間として)、母・倭文重の発言について、その真否などについて自分なりの判断を加えた上で叙述しているのです。死者にも名誉がないわけではありませんしね(刑訴法第233条 死者の名誉を毀損した罪については、死者の親族又は子孫は、告訴をすることができる。2 名誉を毀損した罪について被害者が告訴をしないで死亡したときも、前項と同様である。但し、被害者の明示した意思に反することはできない)。
○モセクシャル問題についても、村松は本当に心底から信じていたかは別として、村松の判断として述べているわけでしょう。ただし、この点は、どちらかと言えば、三島の名誉保護、ないしは瑤子夫人その他の親族の心情的希望に沿う内容ですから、三島の高等学校不合格とはその信用性、真実性を異にする、と私は考えているのです。
「(さつまいも氏)またCAMさんは、しきりに『不利益』とおっしゃっていますが、別に犯罪を犯したわけではありませんから、被告人の裁判陳述になぞらえていたのも何か違和感があり、適当ではない気がいたしました。」
「不利益」とは、既に述べたように、「少なくとも“名誉”とは言えないような内容」という意味に使っているのです。少なくとも、高等学校の入試に不合格であったことが、たとえその受験がどの程度真剣なものであったかはともかくとして、本人の「名誉」とは言えないでしょう。それを、肉親である母親が“敢えて言った”ことには、相当の真実性、信用性が認められると、私は考えます。 また、村松もそう考えたからこそ、明確に(と私には思える)かつ具体的に(母・倭文重の発言内容はかなり具体的だと私には思える)、自らの著書に叙述したものだと私は“推理”しているのです。
このあたりは、もう、さつまいも氏とは完全に「見解の相違」だというほかありませんね。
決定版全集「年譜」の昭和17年4月4日の部分に、「前年度末に第一高等学校を受験するが不合格。(ただし、学習院在学中には他校の受験はできなかったという説もある)」とあるのは、多分、さつまいも氏のように、(不合格についての)客観的証拠が無いと強硬に主張する人がおられるので、いちおう伝聞証拠的内容ながらも真実性が強いと思われるので、一応は「事実」として述べながらも、そうした方々の主張にも妥協して、注記したのでしょう。
なお、ここでは「前年度末に」と言っていますから、これが正しいとすれば、やはり5年生の終了時に受験したことになります。
(CAM)
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三島由紀夫研究会、二月の「公開講座」は下記の要領です。
記
日時 平成29年2月23日(木)18時半より(18時開場)
場所 アルカディア市ヶ谷
http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/10766/rtmap.html
講師 松本徹先生(文芸評論家、三島由紀夫文学館館長、憂国忌代表発起人)
演題 三島由紀夫の時代(仮題)
(講師プロフィール 昭和8年北海道生まれ。大阪市立大学文学部卒。産経新聞記者を経て文芸評論へ。近畿大教授、武蔵野大教授を歴任。現在三島由紀夫文学館館長。最近著に『三島由紀夫の時代 芸術家11人との交錯』、水声社)
会費 2000円(会員は千円)
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3月の公開講座は西村幸祐氏
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記
日時: 平成29年3月21日(火)午後6時半~(午後6時開場)
場所 アルカディア市ヶ谷(私学会館)
http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/10766/rtmap.html
講師: 西村幸祐氏(評論家)
演題: 三島由紀夫と21世紀の日本(仮題)
会費: 一般2千円(会員1千円)
(プロフィール:昭和27年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学文学部哲学科中退。学生時代に『三田文学』の編集に携わる。以降評論、言論の世界で活躍中。
主な著書に『21世紀の「脱亜論」中国・韓国との決別』(祥伝社新書)、『日本人に「憲法」は要らない』(KKベストセラーズ ベスト新書)など多数)
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来年4月の公開講座は井上隆史先生
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メキシコでも「国際 三島シンポジウム」があり、その本の編集も進んでいるとのことです。
記
日時 平成29年4月25日(火)午後6時半(午後6時開会)
場所 アルカディア市ヶ谷(私学会館)
講師 井上隆史先生(国文学者、白百合女子大教授)
演題 三島由紀夫 「二つの国際シンポジウム ― 東京とメキシコ」
(講師プロフィール:昭和38年生まれ。横浜市出身。東京大学文学部国文科卒。国文学者。専門は日本近代文学。白百合女子大教授。憂国忌発起人。著編書に『三島由紀夫幻の遺作を読む~もう一つの『豊饒の海』』(光文社新書)、『三島由紀夫の愛した美術』(共著、新潮社)、『混沌と抗戦~三島由紀夫と日本、そして世界』(共編、水声社)など多数。
会費 一般2千円(会員1千円)
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三島由紀夫研究会 yukokuki@mishima.xii.jp
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(C)三島由紀夫研究会 2017 ◎転送自由
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