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├ 2017年1月13日|頭が良ければ金持ちなのは当然か?
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おくやま です。

先日の生放送でも触れた「頭の良さ」についての記事の要約です。

【Youtube動画公開中】---------------
▼頭が良くても金持ちにはなれない。
 本当に大事なのは・・・
|地政学者・奥山真司の「アメリカ通信」
|https://youtu.be/TDOdJML0bJM
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この話、感覚にはわかっていたことですが、あらためて聞かされると納得というか。

そういえば私が知っている研究者の中にも、洋の東西を問わず、明らかに能力は高いのに性格で損している人というのを多数見かけますね・・・。

( おくやま )

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▼頭が良ければ金持ちなのは当然か?
If You're So Smart, Why Aren't You Rich?
https://goo.gl/l1fOjw

By フェィエ・フラム

子供が生得的にもっている知性は、将来の成功をどれほど約束してくれるのだろうか?
経済学者のジェームス・ヘックマンは、この答えが意外なものであると述べている。

彼は教育を受けた科学者以外の人々、とりわけ政治家や政策担当者のような人々に、人々のIQはどれだけ収入に影響を与えるのかを質問するのだが、彼らの答えはそのほとんどが25%ほどだといい、ときには50%と答える人もいるという。

ところが実際の検証データによると、その結果は1%から2%ほどだという。

よって、もしIQが人生の成功におけるわずかな要因としかならないのであれば、低収入者と高収入者との間を分けるものは何かということになる。というか、よく言われているように「頭がよければ金持ち」ではないのだろうか?

この点に関して、科学は明確な答えをもっていないが、もちろん「運」がそれなりの要因となっているのは確かであろう。

しかしヘックマンたちが先月ある専門誌
(the Proceedings of the National Academy of Sciences)
に掲載した論文によれば、別の重要な要因として挙げられるのは「性格」であり、収入面での成功はその人の「誠実さ」(conscientiousness)、つまり勤勉さや我慢強さ、それに自律的実行力によるものという結果になったという。

この結論は、彼の研究チームがそれぞれ異なる四つのデータ群を検証した結果によるものであり、これには英・米・蘭の数千人の人々のIQテストの結果や標準化テスト、学校の成績、それに人格検査などが含まれるという。

データの中には人々を数十年間追跡したものもあり、収入だけでなく、肥満指数や犯罪歴、さらには自己申告的な形での人生の満足度についてのアンケートなども含まれる。

この研究でわかったのは、学校の成績や標準化テストの結果のほうが、単なるIQのスコアよりも大人になってからの成功を予測する上でよい指標となったということだ。

これらは同じことを計測しているだけじゃないかという疑問も出るが、実際は違うという。

たとえば学校の成績はIQで計測されるような知性だけではなくて、ヘックマンがいう「非認知的スキル」(non-cognitive skills)というものが反映されているという。

これは我慢強さ、良い勉強の習慣、そして共同作業を行う能力ということであり、結果としてこれは「誠実さ」だというのだ。
これはテストのスコアにも言える。
つまり「性格」が重要なのだ。

2000年にノーベル賞を共同で受賞しており、シカゴ大学の人間発達経済学センターの創設者であるヘックマンは、「成功」は生得的な能力よりも、教育によって身につけることのできるスキルによって決まると考えているという。

彼自身の研究が示唆しているのは、子供時代の干渉というものが役立つものであり、IQよりも誠実さのほうが影響を受けるというのだ。
好奇心を含む「オープンさ」も、テストの成績や学校の成績に関係を持つという。

もちろんIQも重要である。
IQ190の人にとって簡単なものはIQ70の人にとって簡単というわけにはいかないからだ。

ところがヘックマンは、多くの人が労働市場で自分の売り込みに失敗するのは、知性的な面を計測するテストでは測れないスキルに欠いているからだという。

たとえば彼らは就活においてどのように礼儀正しく振る舞えばいいのかを知らないという。
遅刻したり、きちんとした服装ができなかったりするからだ。
もしくは仕事において最低限のことしかやらない、などである。

同論文の共同執筆者であるジョン・エリック・ハンフリーズは、この研究によって人間の「能力」の複雑性や、その誤解されやすい性格というものがより明確になればいいと考えているという。

IQテストというのは生得的な問題解決能力を計測するようにデザインされたものだが、実際はそれ以上のものを計測していると見られている。

ペンシルバニア大の心理学者アンジェラ・ダックワースは、IQテストのスコアは被験者のやる気や努力の姿勢などを反映するという。
勤勉でやる気のある子供は、同じ知性を持ったやる気のない子供たちに比べて、難しい問題に対しても真剣に取り組む傾向があるからだ。

学校で人格や性格を教育するのは簡単ではない。
たとえば一つの特質が常に他の特質よりも良いかどうかは判断がつきかねる部分がある。

もちろんIQが高いほうが誠実であるというのはあるかもしれないが、人格の研究者たちは、子供の特質に関してはその間をとるアプローチが最適であると示唆している。

つまり子供たちだって、何も喋ることができない内向的な人間になりたくない場合や、おしゃべりし続けて何も聞かない外向的な性格になりたくない場合があるからだ。

これが経済にどのような関係があるのだろうか?

ヘックマンによれば
「われわれの究極の目的は人生をより良いものにすること」
であり、それを良くする大きな決定要因の一つがスキルに集約されるという。

さらに今月刊行される専門誌(Nature Human Behaviour)に発表された最新の研究では、成功を最も疎外する要因について焦点を当てている。
それは「苦労」である。

1000人以上のニュージーランドの人々を30年以上追跡したその研究では、言語や行動スキル、それに認識能力などを考慮したテストを行えば、まだ3歳の時点でも誰が将来生活保護を必要としたり、犯罪を犯したり、慢性的に病気になったりしやすいのかが予測できるという。

この論文の主要著者でありデューク大学の心理学者テリー・モフィットは、自分たちの研究によって人々の間に恥辱ではなく、同情や助けが生まれればよいと思っているという。

また、彼女たちの研究結果は、おむつが取れるまえに子供に特定のスキルを教え込むことはすべての人々にとって役に立つものであると示唆している。

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