最近は大きな外交問題が続いている。イギリスのEU離脱、中国の南シナ海・東シナ海での軍事的拡大や経済の凋落、トランプ氏の米国大統領選当選などがそうである。
 その中でトランプ氏を取り上げると、彼の1日7~8回に及ぶツイッターで様々な業界が振り回されている。

彼が自国の雇用を増やそうと、自動車業界などに圧力をかけるのは良くわかる。しかし、メキシコとの自由貿易協定(NAFTA)で認められている関税ゼロの取引を否定するなら、NAFTAそのものを破棄することが前提であろう。
彼は大手マスコミを信用していないこともあり、その効果を知った以上、大統領就任後もツイッターでの発言は続くと思われる。

日本として特に警戒すべきは、防衛費の増額要求だろう。日本の防衛費はGDPの1%強で推移してきているが、トランプ氏はこれを2%にして、アメリカの武器を買えとか駐留経費を増やせと言ってくる。米国内では輸出が増え、雇用が増え、財政負担が減る話であるから、しつこく言って来ると考えた方が良い。

ピンチはチャンスで、日本は多少の要求を飲みつつ、これまで懸案であった課題をドンドン突きつけるが良い。
曰く、武器などの技術情報の公開、共同開発、ファイブ・アイズ(5か国間の情報共有システム)への参加、北方4島への米軍基地建設除外(ロシアとの交渉に効果がある)、横田基地ならびに嘉手納基地の日本管理?そうすれば、横田空域を民間機が自由に飛べるし、辺野古沖を止めて海兵隊の嘉手納基地への統合も可能である。

また、集団的自衛権を認め、日本もアメリカへの防衛義務を負うが、テロとの戦いや1国の内戦には自衛隊は出動しないことの確認、定期的な尖閣防衛の共同訓練の実施など、主張すべきことは数多くある。

トランプ氏の「アメリカ・ファースト」を貫けば、台湾と中国の双方に武器を売る。あるいは日本と中国の双方に武器を売ることも自在である。中国へは批判を避けるために第3国を通せば良いわけで、事実、過去にもその手で儲けてきた。

日本は、そうしたことが充分あり得るのが国際政治であり、軍需産業だと知って対策を立てなければならない。
一部にいるように、「憲法9条を守っていれば、日本は平和なのだ」というノー天気ぶり、「国の防衛は、お金さえ払えばアメリカがやってくれる」という無関心はもう許されないのである。

※ご意見をお聞かせ下さい。必ず本人が目を通しますが、返答は答えに窮するものもあり、省略させていただきます。下記へどうぞ
e-mail: y-sano@sage.ocn.ne.jp

※このメルマガの申込や停止をしたい方は、下記にて「登録の解除または申込」をお願いします。  http://ameblo.jp/ohdoh/


◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます
※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです

◎王道日本 のバックナンバーはこちら
⇒ http://bn.mobile.mag2.com/bodyView.do?magId=0000279511&l=byb0cf6024

◎王道日本 の配信停止はこちら
⇒ http://mobile.mag2.com/mm/0000279511.html?l=byb0cf6024