【AC論説】台湾の「現状維持」は今
アンディ チャン
台湾の蔡英文政権が発足して6ヵ月になる。国民の大きな支持と期待を受けて始まった政権だったのに、今では蔡英文に対する不満度が58%、林全行政院長(首相)に対する不満度は59%と記録している。
国民に支持率の大幅な低下は現状維持を掲げて発足した新政権の政治の方向と進展に不満があるからだ。
第一に、現状維持とは中台関係の現状のことだが、蔡英文は中国の圧力に対し平身低頭するばかりで対抗策がないこと。中国が強要する「92共識」に対して「台湾は中国ではない」と言えない。
第二に、蔡英文政権は「中華民国を維持する」だけで台湾独立に向けた改革がみられない。中華民国から台湾国に脱皮する気配が感じられない。新政権が発足して半年、国民は早急な変化を望んでいる。
第三に、戦後から70年続いた国民党独裁の司法立法行政、各方面の改革が進まない。転型正義が進まず不正の摘発が感じられない。
●「体制内独立」の難しさ
独立とは中華民国体制を壊して独立する「体制外運動」(つまり革命)方式と、中華民国体制から台湾国に脱皮する「体制内」方式があるが、国民は体制内方式で選挙を通して蔡英文を中華民国総統に選出した。中華民国体制から立法司法行政を徐々に変革していく方式を選んだ。そうなったあと新政権が発足して6ヵ月だけなのに国民は進展が遅いと不満なのだ。独立がそんなに簡単とは誰も思っていないはずだが、期待が大きかれば失望も大きい。
人民側にも問題がある。体制を変える方法についていろいろな意見があるけれどか纏まった意見がなく、実行不能な意見もある。李登輝は台湾は既に独立国であると言ったがそれは中華民国であって台湾国ではない。
国名を変更すればよいと言うが、国名変更とは正名、正名には中華民国憲法の改正が必要である。憲法改正は立法院(国会)の責任である。しかし立法院にはまだ新憲法法案がない。発足して6ヵ月でできることではない。民間には憲法を作る会があるけれど完成した原稿はない。これを完成させ、国民の討論を経て国会に提出し、投票で決定する。ながい時間が必要である。
台湾名義で国連加盟をする運動もあるが台湾と呼ぶ国が存在しないのに国連に加盟できるはずがない。また台湾独立を国民投票にかける運動もあるが、国民が独立に賛成しても正名制憲は国会で通さねばならない。
●中国の反対と妨害
蔡英文政権が発足して以来中国はあくどい反対と妨害を繰り返し、独立の気勢を削ぐ圧力を加えている。中国は蔡英文政権に対し、「92共識」(台湾と中国は一つの国と言う共通の認識)を認めろと強要している。認めなければ中台経済は停頓すると言う。
92年の中台会談では「台湾は中国の一部」という合意は無かった。
当時の国民党政権は、中国(中共)と中華民国(国民党)は二つの違った国だと主張していたが、台湾が中国の領土とは言明していない。
台湾が中国領である「共通した認識」は無かった。これを認めれば中国の台湾併呑に正当性が付くから台湾側は絶対に認めない。
蔡英文は92共識を認めないが、92共識は存在しないとも言わない。
台湾の民間では蔡英文が「台湾は台湾、中国は中国。違った国である」と言明すべきと主張している。それを言えば中台関係は緊張し、アメリカは中台間の緊張を台側の責任にする。蔡英文が沈黙を守るのが最善だが、人民はこれに不満である。
●台湾の退役将軍の中国訪問
11月12日は孫文の誕生日だが中国も中華民国も孫文の誕生日を祝う式典を行った。この際に台湾の退役将軍32人が揃って中国を訪問し、南京の孫文廟の式典に参加したのである。
台湾と中国は敵対関係にあり、台湾軍は中国の攻撃を防衛するのが任務である。それなのに32人の将軍、合わせて63個の星が敵の国に行って孫文廟に参拝した。これは台湾にとって許せない反逆行為である。こんなバカな軍隊、バカな将軍があるか。
国会は慌てて中国詣でをした将軍の退職金を割除する審議を始めた。
しかし問題は退職金どころではない。彼らの中国参拝は中国が金を出したのではないか。それなら将軍たちの中国参拝は降参であり、銃殺刑にすべきだ。在台中国人が台湾軍のトップである限り、いつ中国に寝返るかわからない。こんな軍隊はあって無きが如しである。
退職金だけではない。早急に軍を再編すべきである。台湾は直ちに軍隊の徹底的再編を始めるべきである。愛国心がなく戦意のない軍隊を持つ国は滅ぶ。最新武器を装備しても降参すれば台湾は滅ぶ。
蔡英文は早急に軍隊再編を開始し、武器購入は後回しにすべきである。台湾人は独立を叫ぶ前に愛国心と台湾防衛の決心を強化すべきである。
●中華民国から台湾独立
台湾は選挙で国民党に勝って台湾人政権を樹立した。しかし台湾が中華民国から台湾国になるまでになすべきことは山積している。真っ先になすべきことは愛国心の強化である。現状維持や転型正義よりも台湾防衛が早急の任務である。独立を叫ぶより真っ先に愛国心を強化すべきである。
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html
アンディ チャン
台湾の蔡英文政権が発足して6ヵ月になる。国民の大きな支持と期待を受けて始まった政権だったのに、今では蔡英文に対する不満度が58%、林全行政院長(首相)に対する不満度は59%と記録している。
国民に支持率の大幅な低下は現状維持を掲げて発足した新政権の政治の方向と進展に不満があるからだ。
第一に、現状維持とは中台関係の現状のことだが、蔡英文は中国の圧力に対し平身低頭するばかりで対抗策がないこと。中国が強要する「92共識」に対して「台湾は中国ではない」と言えない。
第二に、蔡英文政権は「中華民国を維持する」だけで台湾独立に向けた改革がみられない。中華民国から台湾国に脱皮する気配が感じられない。新政権が発足して半年、国民は早急な変化を望んでいる。
第三に、戦後から70年続いた国民党独裁の司法立法行政、各方面の改革が進まない。転型正義が進まず不正の摘発が感じられない。
●「体制内独立」の難しさ
独立とは中華民国体制を壊して独立する「体制外運動」(つまり革命)方式と、中華民国体制から台湾国に脱皮する「体制内」方式があるが、国民は体制内方式で選挙を通して蔡英文を中華民国総統に選出した。中華民国体制から立法司法行政を徐々に変革していく方式を選んだ。そうなったあと新政権が発足して6ヵ月だけなのに国民は進展が遅いと不満なのだ。独立がそんなに簡単とは誰も思っていないはずだが、期待が大きかれば失望も大きい。
人民側にも問題がある。体制を変える方法についていろいろな意見があるけれどか纏まった意見がなく、実行不能な意見もある。李登輝は台湾は既に独立国であると言ったがそれは中華民国であって台湾国ではない。
国名を変更すればよいと言うが、国名変更とは正名、正名には中華民国憲法の改正が必要である。憲法改正は立法院(国会)の責任である。しかし立法院にはまだ新憲法法案がない。発足して6ヵ月でできることではない。民間には憲法を作る会があるけれど完成した原稿はない。これを完成させ、国民の討論を経て国会に提出し、投票で決定する。ながい時間が必要である。
台湾名義で国連加盟をする運動もあるが台湾と呼ぶ国が存在しないのに国連に加盟できるはずがない。また台湾独立を国民投票にかける運動もあるが、国民が独立に賛成しても正名制憲は国会で通さねばならない。
●中国の反対と妨害
蔡英文政権が発足して以来中国はあくどい反対と妨害を繰り返し、独立の気勢を削ぐ圧力を加えている。中国は蔡英文政権に対し、「92共識」(台湾と中国は一つの国と言う共通の認識)を認めろと強要している。認めなければ中台経済は停頓すると言う。
92年の中台会談では「台湾は中国の一部」という合意は無かった。
当時の国民党政権は、中国(中共)と中華民国(国民党)は二つの違った国だと主張していたが、台湾が中国の領土とは言明していない。
台湾が中国領である「共通した認識」は無かった。これを認めれば中国の台湾併呑に正当性が付くから台湾側は絶対に認めない。
蔡英文は92共識を認めないが、92共識は存在しないとも言わない。
台湾の民間では蔡英文が「台湾は台湾、中国は中国。違った国である」と言明すべきと主張している。それを言えば中台関係は緊張し、アメリカは中台間の緊張を台側の責任にする。蔡英文が沈黙を守るのが最善だが、人民はこれに不満である。
●台湾の退役将軍の中国訪問
11月12日は孫文の誕生日だが中国も中華民国も孫文の誕生日を祝う式典を行った。この際に台湾の退役将軍32人が揃って中国を訪問し、南京の孫文廟の式典に参加したのである。
台湾と中国は敵対関係にあり、台湾軍は中国の攻撃を防衛するのが任務である。それなのに32人の将軍、合わせて63個の星が敵の国に行って孫文廟に参拝した。これは台湾にとって許せない反逆行為である。こんなバカな軍隊、バカな将軍があるか。
国会は慌てて中国詣でをした将軍の退職金を割除する審議を始めた。
しかし問題は退職金どころではない。彼らの中国参拝は中国が金を出したのではないか。それなら将軍たちの中国参拝は降参であり、銃殺刑にすべきだ。在台中国人が台湾軍のトップである限り、いつ中国に寝返るかわからない。こんな軍隊はあって無きが如しである。
退職金だけではない。早急に軍を再編すべきである。台湾は直ちに軍隊の徹底的再編を始めるべきである。愛国心がなく戦意のない軍隊を持つ国は滅ぶ。最新武器を装備しても降参すれば台湾は滅ぶ。
蔡英文は早急に軍隊再編を開始し、武器購入は後回しにすべきである。台湾人は独立を叫ぶ前に愛国心と台湾防衛の決心を強化すべきである。
●中華民国から台湾独立
台湾は選挙で国民党に勝って台湾人政権を樹立した。しかし台湾が中華民国から台湾国になるまでになすべきことは山積している。真っ先になすべきことは愛国心の強化である。現状維持や転型正義よりも台湾防衛が早急の任務である。独立を叫ぶより真っ先に愛国心を強化すべきである。
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html