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■■ Japan On the Globe(977) ■■ 国際派日本人養成講座 ■■

Common Sense: グローバル・ビジネス・パーソンに大切なこと

 グローバル・ビジネス・パーソンに必要なのは「一に人柄、二に能力、三、四がなくて、五に語学」である。
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伊勢雅臣講演会 ~真のグローバル・ビジネスパーソンとなるために、まず「日本」を学ぶ~
日時:11月24日午後7時~9時
場所:常翔学園大阪センター
主催:インテリジェントアレー撰壇塾 関西生産性本部、関西経済連合会
http://www.sentanjuku.com/kousi2016-2/m-ise.htm
伊勢雅臣: 今回はビジネスマン対象にお話しさせて戴きます。
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■1.「英語を勉強しなくても済む方法」

 11月24日(木)午後7時より関西生産性本部と関西経済連合会の主催する大阪での講演会でお話しさせていただくが、その一部を本稿でご紹介しよう。ビジネスパーソン向けの勉強会なので、特に企業人向けにお話したい。[1]

 まず、最近、多くの企業で、管理職になるにはTOEIC何点以上必要などという制約を設けるようになったり、さらには社内の公用語を英語とする所まで出てきた。こういう動きに対して、拙著『世界が称賛する 日本人が知らない日本』では、「国際派日本人にお勧めの英語勉強法」の章で、実は「英語を勉強しなくても済む方法」を説いた。[2, a]

 そこでの結論は、こうである。
1) 本当の英語力が必要なのは日本人の数パーセント。
2) 本当の英語力をつけるには大学卒業後でも1500時間は必要。毎週2時間では14年もかかってしまう。それなら1冊3時間の本を500冊読んで、人格や専門能力を磨いた方が良い。
3) 海外で働いたり、生活するなど、本当に英語が必要になったら、受験英語さえやっていれば、現地に行ってからでも間に合う。

 このあたりをビジネス・パーソン向けにもう少し深掘りしておきたい。


■2.口八丁型、手八丁型、愚直型

 海外で働いたり、生活する事になったら、まず心配するのは言葉だろう。現地の言葉ができなければ困るのでは、と不安に思うのは当然だ。しかし、日本の職場にひきかえて考えたら、どうだろう。

 たとえばあなたの職場に外国人社員が3人、入ってきたとする。以下の3人のうちの一人をパートナーとしなければならないとしたら、あなたはどの人を選ぶだろうか。

【口八丁型】: 日本語はほとんど日本人並でペラペラ。しかし仕事の能力はもう一つでミスも多い。また何か頼むと調子よく引き受けるが、手抜きも多く、文句を言うと言い訳ばかり。

【手八丁型】: 日本語はたどたどしく、説明するのにも苦労するが、ひとたび理解すれば素晴らしい結果を出してくれる。しかし、気に入らない仕事は真剣にやってくれない事もある。

【愚直型】: やはり日本語はたどたどしく、職務経験も少ないので、通訳を介して仕事を教えなければならず、手間がかかる。しかし仕事はえり好みせず、頼んだことは何でも一生懸命やってくれる。

 大方の人の選択は、愚直型、手八丁型、口八丁型の順となるのではないか。愚直に一生懸命やってくれる人なら、仕事も日本語も時間が経てば着実に上達していくだろう。

 手八丁型は仕事ができるだけに、うまく仕事を選んで与えれば、よく使いこなせるが、本当にこちらがやって欲しい仕事を一生懸命やってくれない恐れがある。そういう姿勢を直させようと思っても、社会人になってから性格を変えるのは一苦労だろう。

 口八丁型は最悪だ。何か仕事を与えても、できない理由を巧みに挙げる。失敗しても言い訳ばかり。こういうタイプでは、いくら教育しても、能力は伸びず、姿勢も直せない。


■3.「一に人柄、二に能力、三、四がなくて、五に語学」

 前章でパートナーを選ぶ基準を考えたが、それは現代ビジネスでは一人で出来る仕事はほとんどないからだ。たとえば製造業では、研究開発部門が製品を開発し、営業部門が顧客の要求を聞き、調達部門が必要な資材を購入し、製造部門で生産を行い、物流部門が納入する。そういういろいろな機能を複数の人の連携で実現するのが現代ビジネスの特徴である。

 こういうビジネスのパフォーマンスを決めるのはチームワークである。たとえば、先日もあったように、韓国の海運会社が倒産して、船積みされている製品の顧客への納入が遅れそうになったりする。そういう時に製造部門が臨時の追加生産をし、物流部門が緊急空輸をして顧客納期に間に合わせたりしなければならない。

 こういうチームワークがどれだけスピーディにできるかで、企業の実力は大きく変わってくる。担当者どうしで即座に電話で相談して、さっさと対応できる企業と、管理職も含めた正式会議で部門間調整をしなければならない企業では、断然パフォーマンスが違ってくる。

 電話一本でさっと連携できるチームワークは、担当者どうしが互いを信頼しているからこそ可能となる。その信頼を生むのはまずは人柄である。その上で能力があれば、なお良い。語学力は、ないよりはあった方が良い、という程度だろう。

 ここから、職場で求められるのは「一に人柄、二に能力、三、四がなくて、五に語学」と言えるのではないか。


■4.アメリカで尊敬されている中卒の日本人駐在員

 上記は、日本の職場でどんな外国人社員が求められるのか、というケースで考えてみたが、実は、これは外国の職場でどんな日本人駐在員が望まれるのか、というケースと同じである。

『世界が称賛する 日本人の知らない日本』では、次のような具体例を紹介した。アメリカ現地法人の日本人社長が、日本から派遣された駐在員に関して語ってくれた内容である。[2, p38]

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 日本からの駐在員で、TOEICで四百点未満でも、明るくどんどんアメリカ人の中に飛び込んでいくような人は周囲と良いチームワークをつくっている。仕事での会話と言っても、決まった専門用語と、中学レベルの文法と基本表現を知っていれば、だいたい間に合う。

 一番すごい人は、中卒ながら日本の現場で職長をやっていた人で、アメリカの工場でも、専門用語を並べるだけで、作業者をアゴで使っていた。それでも、一人一人を一生懸命育てようとしていて、その姿勢はアメリカ人にもすぐ伝わるので、皆、彼の言うことをよく聴いていた。
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 この中卒の職長さんこそ、「一に人柄、二に能力、三、四がなくて、五に語学」の実例と言えよう。

 こう考えると、社員の人柄や能力を脇に置いて、英語力ばかり求めるのは、経営者としてはいかがなものか、と思えてくる。語学教育はほどほどにして、まず社員の人柄と能力を磨くことが、企業としては先決ではないか。


■5. チームワークを支える“For the team"の精神

 能力の磨き方は分かりやすい。調達なり、生産管理なり、それぞれの専門分野の知識を学ばせ、あとは実務で指導しながら、経験を積ませれば良い。

 しかし、人柄の磨き方は難しい。特にわが国では、戦前の「修身」は教育界からも忘れ去られ、戦後教育の道徳は形ばかり、ましてビジネス界では、そもそも人柄が大切だという認識自体が希薄になった。その結果、どんな人柄が求められるか、という事自体が分からなくなっている。

 しかし前述のようにビジネスのパフォーマンスを決めるのは、結局チームワークだと考えれば、そこで必要な人柄は “For the team" すなわち「チームのために尽くそう」という姿勢であることがすぐに見てとれよう。

 野球で言えば、時にはバッターが自分の打率を犠牲にしても、バントで一塁ランナーを二塁に進めようという姿勢である。こういう事が普通にできるチームが、「俺が俺が」と個人成績ばかり気にしているチームより強いのは、当然だろう。

 この点で、実はわが国には“For the team"の精神が豊かな企業が多い。その一例として『世界が称賛する 日本人の知らない日本』では自動車業界で日本企業が強い競争力を持っている事実を挙げた。

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 東京大学ものづくり経営研究センターの藤本隆宏教授は、日本の製造業の強みを「擦すり合わせ」という言葉で表現しています。たとえば、車のボンネットを開けてみれば、多くの部品がぎっしりと詰め込まれています。

それらは自動車メーカーを中心に多くの部品メーカーが、互いの機能の連携や空間の取り合いに関して「擦り合わせ」をしながら、車全体の信頼性や性能、コストを追求しているのです。[2, p20]
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 この「摺り合わせ」とはチームワークそのものであり、それは各社が“For the team"の精神によって支えているものだ。


■6.利他の精神で行動する被災民の姿に感動した米軍パイロット

 “For the team"の精神を「社風」として持っている企業もあれば、その精神を「国柄」として豊かに持っている国もある。わが国はその一つである事を、作家の百田尚樹氏が語った次の逸話が示している。

 東日本大震災の時に、米軍の女性パイロットが救援物資をヘリコプターで運んだのだが、彼女は着地が非常に恐ろしかったという。どこの国でも人が殺到して大混乱が起き、物資の奪い合いになって身の危険を感じることがよくあったからだ。

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 日本の被災地でもそうなると覚悟して着地したのですが、近づいてきたのは代表者である初老の紳士一人、そして丁寧に謝意を述べ、バケツリレーのように搬入していいでしょうか、と許可をとって整列し、搬入が始まった。

すると途中で、「もうこれでけっこうです」とその紳士は言ったそうです。パイロットは驚いて「なぜですか?」と尋ねると、「私たちはもう十分です。同じように被災されている方々が待つ他の避難所に届けてあげてください」と言った。

 そのパイロットは、礼儀を重んじ、利他の精神で行動する日本人の姿に感動し、生涯忘れないと知人に語ったそうです。これが日本人です。本当に素晴らしい国だと思います。[3]
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 わが国は「大和の国」、すなわち「大いなる和の国」とも…

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