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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.3.22


人間が最も飛躍し、成長するのはどんな時だと思いますか?

少しだけ考えてみてから本日のメルマガを読みください。

────────『今日の注目の人』──

◆ 人間が最も飛躍し、成長する時 ◆

鍵山 秀三郎(日本を美しくする会相談役)
   ×
上甲 晃(志ネットワーク代表)

※『致知』2016年4月号【最新号】
※特集「夷険一節」P68

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【上甲】
鍵山さんには、私が政経塾を辞めて独立した時にも大変お世話になりました。

あれは私の人生で最大の決断でしたけれども、鍵山さんから学んだことが決断する上で大きな力になりました。


【鍵山】
あれは確か、上甲さんが55歳になる直前で、もう少し我慢すればいいじゃないか、と周りから随分言われたそうですね。


【上甲】
そうなんです。

当時の松下電器では、55歳からは老後の安定に繋がる制度がたくさんあったんです。

にもかかわらず、54歳6か月で会社を辞めたものですからね。

あの時、松下幸之助は既に亡くなっていて、松下電器の社長だった山下俊彦さんが政経塾の責任者だったのですが、その山下さんから、本社に戻ってくるように言われたわけです。

政経塾に携わるようになって14年経った平成7年のことでした。


その時に考えたのは、自分が政経塾で教えてきたことと、自分の出処進退は決して無関係ではないということでした。

そして私が塾生に教えてきたことをひと言で言えば、「己の損得を超えろ」ということでした。


私はそれまで、政治家を目指す人が、自分の選挙や出世のために平気で人を押しのけたり踏み台にしたりする醜い姿を散々見てきました。


それだけに塾生には、自分の出世ばかり考えるな。


己の損得を超えて、日本の損得、世界の損得といった大きな損得を考えろと繰り返し説いてきたんです。


その自分が、さっさと松下電器に戻ってぬくぬくとしておったのでは、自分の言葉に対する責任を放棄したことになると思いましてね。

あと半年待てばいろんな恩恵にあずかれるけれども、この貴重な人生、そんなことで時間稼ぎをしていてはいかんと考えて、決断したわけです。


その決断を経て、私は志の高い国づくりを目指す志ネットワークを立ち上げ、「青年塾」を主宰することになりました。

あれは私の人生の一番の節目でしたけれども、山下さんに自分の決意を伝えた後、最初にご相談させていただいたのも鍵山さんでした。


【鍵山】
やっぱり人間が最も飛躍し、成長するのは決断した時です。

そしてそれは、私心を去った上での決断であることが条件だと私は思います。



※初めての出会いから30年余──。
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