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『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
平成27年(2015)8月13日(木曜日)
通巻第904号
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阿川弘之氏と海軍善玉論
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玉川博己
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作家にして文化勲章受章者である阿川弘之氏がさる8月3日94歳で逝去された。阿川弘之氏といえば海軍予備学生出身者(阿川氏は海軍第二期兵科予備学生)という経歴から海軍をテーマにした小説を多く書いたことで知られる。
海軍予備学生の青春を描いた『春の城』、『雲の墓標』から『山本五十六』、『米内光政』、『井上成美』の海軍提督三部作、あるいは『軍艦長門の生涯』など多数にのぼる。また晩年は『高松宮日記』が刊行された際の編集委員もつとめた。
阿川弘之氏は終戦後復員してから志賀直哉に師事して作家としてデビューしたが、その文章は端正にして気品のあるものであったといえよう。また保守の論客として長年『文藝春秋』の巻頭随筆を執筆し、日本李登輝友の会の初代会長もつとめた。
昭和43年東大紛争の最中、東大の林健太郎文学部長が本郷キャンパスで全共闘に監禁されるという事件が起きたが、阿川弘之氏は三島由紀夫氏とともに東大へ駆けつけ、全共闘の非を訴えて林健太郎学部長の解放を求めたことがあった。このとき林健太郎学部長は8日間にわたる監禁にもかかわらず、全共闘の突きつけた要求をすべて拒否し、その剛直ぶりにさすがの全共闘も感嘆したという逸話もある。
三島由紀夫氏がその晩年二・二六事件の青年将校の心情に傾倒していったのに対して、阿川弘之氏は終生徹底した陸軍嫌いで通し、二・二六事件や昭和維新運動に理解を示すことはなかった。
逆に『山本五十六』をはじめとする海軍提督三部作では、山本五十六、米内光政、井上成美の海軍親米英派トリオを称揚し、いわゆる海軍善玉陸軍悪玉論を世間に流布する先駆けとなったといっても過言ではない。
戦後、占領が解除された昭和27年以降多くの戦記物が出版されるようになったが、吉田満の『戦艦大和の最期』や特攻隊の記録作品は世間の感動を呼び起こし、昭和30年代に入って戦前海軍記者として鳴らした伊藤正徳の『連合艦隊の最後』や『大海軍を想う』などの作品がベストセラーとなり、次第に海軍善玉論、海軍美化論が主流となるようになり、昭和40年代以降阿川弘之氏の海軍に関する作品はこの海軍美化論を決定づける役割を果したといえよう。
阿川弘之氏と親しかった三島由紀夫氏は阿川氏の代表作『山本五十六』はじつは阿川氏の思いが詰まった『阿川五十六』だとからかったそうである。
尚、三島由紀夫氏の自決後、阿川弘之氏は「三島由紀夫の思い出」という文章を書いている。(講談社文芸文庫『追悼の文学史』所収)
戦後ドイツでは国防軍善玉ナチス悪玉論が主流となり、現在につながっているが、日本においても悪かったのは陸軍であり、海軍はサイレント。ネービーであったがゆえに強引な陸軍に引きずられて戦争までいってしまった、という陸軍悪玉海軍善玉論の歴史観が主流となっている。
阿川弘之氏は自身が青春を捧げた帝国海軍に対する思いが強かっただけに、海軍を美化する心情を強く持たれたことは理解できるが、そろそろあの戦争における陸軍と海軍の公正な評価をするべきときであろう、と私は思う。
最後に阿川弘之氏のご冥福を祈って合掌。
(編集部からコメント)阿川弘之氏は、昭和43年頃から日本学生同盟におおいなる理解を示され、保守陣営のなかにあって発言されていましたが、昭和45年の三島事件に関してはやや否定的でした。憂国忌の初回の発起人をいったんは引き受けられたものの、すぐに電話がかかってきて、やっぱり発起人は辞退すると言われました。
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八月、九月、十月、そして十一月のイベントのお知らせ
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八月は阿羅健一氏を迎えて「公開講座」
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近現代史家の阿羅健一氏による大東亜戦争終戦70周年記念にふさわしい講演になります。ご期待ください。
記
とき 8月31日(月)18時半開演(18時開場)
ところ アルカディア市ヶ谷(私学会館)会議室
http://www.arcadia-jp.org/access.htm
講師 阿羅健一(評論家・近現代史研究家)
演題 「大東亜戦争はアジア解放の戦いだった~インドネシアで戦った日本人たち」
講師略歴 昭和19年仙台市出身。東北大学文学部卒。南京事件、大東亜戦争、戦後史に関する著書多数。
会場分担金 お一人二千円(会員は千円)
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9月の公開講座講師は新保祐司氏
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都留文科大学副学長・教授の新保祐司氏(文芸評論家)が登壇します。
記徳
とき 9月18日(金)18時半~(18時開場)
ところ アルカディア市ヶ谷(私学会館)
http://www.arcadia-jp.org/access.htm
講師 新保祐司氏(文芸評論家、都留文科大学副学長・教授)
演題 神武東征と交声曲「海道東征」の復活
会費 一般2千円 会員は千円
新保祐司氏は国民歌「海ゆかば」の作曲者である信時潔の評伝を書かれていますが、信時潔が昭和15年に紀元2600年を奉祝するために作曲したオラトリオ(交声曲)「海道東征」は傑作の評判も高いのです。
ところが戦後は顧みられることがなく、ようやく故黛敏郎先生が再評価を行い、そしてこれまでに2度ほど完全演奏が行われたことがありますが、今秋11月には新保氏のご協力で大阪で復活演奏が行われる運びとなりました。正に神話と現代音楽が一体となったこの傑作とそれを生み出した信時潔についてCD演奏も含めて熱く語って頂きます。
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十月の公開講座はは田中英道先生(東北大学名誉教授)です。
記六
とき 10月21日(水)18:30~(18:00開場)
ところ アルカディア市ヶ谷(私学会館)
講師 田中英道(東北大学名誉教授)
演題 三島由紀夫と「美」
会費 一般千円、会員は千円
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十一月七日、四日市で「森田必勝 追悼会」が開催されます
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「三島由紀夫『楯の会事件』から四十五年――森田必勝氏追悼の集い」
森田必勝(楯の会学生長、自決)の没後45周年を記念し、追悼会が開催されます。
烈士ゆかりの地、四日市海星高校から二浪して早稲田大学へ進んだ森田は、故郷の四日市に特別の思い入れを抱いていました。
記念講演は宮崎正弘氏(評論家)。宮崎氏は学生時代に日本学生同盟幹部、日本学生新聞編集長。学生運動で森田の友人。同じ新聞配達の仲間でもあった。
事件直後、森田必勝遺稿集『わが思想と行動』(日新報道)を編纂した。三島由紀夫研究での著作には『三島由紀夫「以後」』(並木書房)、『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』(清流出版)、『三島由紀夫の現場』(並木書房)の三部作がある。
演題は「三島由紀夫・森田必勝とあの時代」です。
記
とき 11月7日 1400―
ところ 四日市市文化会館 第三ホール(300名定員)
http://ticket.st/places/mie-363
講師 宮崎正弘(評論家)
演題 「三島由紀夫・森田必勝とあの時代」
入場無料(予定)
当日会場では森田必勝遺稿集『我が思想と行動』の頒布が行われる予定です
名古屋、岐阜、京都方面の愛国者のみなさん、ふるってご参加下さい。
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「憂国忌」のお知らせ 「憂国忌」のお知らせ 「憂国忌」のお知らせ
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第四十五回 三島由紀夫氏追悼会「憂国忌」
生誕90年、没後45年、享年45,第四十五回目の追悼儀式
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――「ミシマを通して日本を考えよう」
ことしの憂国忌は45周年の節目となるため二部構成となります
11月25日 正午 神道による追悼儀式 於 乃木神社
1130集合、事前予約となります
第二部 追悼講演
午后六時 憂国忌 追悼講演会
星陵会館大ホール
詳細は追って、小誌に告示します。
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三島由紀夫研究会 yukokuki@mishima.xii.jp
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(C)三島由紀夫研究会 2015 ◎転送自由
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