【台湾一人旅】映画「KANO」のロケ地を巡ってきた


               佐藤 千枝

 映画「KANO」のロケ地が掲載された「台湾エンタメパラダイス」を購入し、ゴールデンウィークにロケ地を巡ってまいりました。

◆桃園神社へ行ってみよう!

 まずは嘉義神社のロケ地「桃園忠烈祠」。

 ローカル線で桃園駅へ。飛行場や新幹線の桃園駅には何回も来たことがあるが、ローカル線は初めてだ。とりあえず105番のバスに乗るのは解っているので、バス停を見つけねばと、駅の外に出るがバス停が見当たらん。この駅に観光案内所はあるかなぁ? と入口の改札近くに観光案内所発見。

 雑誌の切り抜きを見せて「我要去…(行く)」と言うと「ニホンジンデスカ?」と聞かれ、桃園神社行きのバスナンバーと降りるバス停を中文と日本語で印刷された紙を渡された。そして地図でバス停を教えてくれたのだが、駅からけっこう離れてる。

 バス停に着くと掲示板にどの路線のバスが あと何分で着くか表示されていてわかりやすい。私が乗る105のバスはちょうど来るところだ。

 105のバスが来た! お客を降ろして1回扉が閉まると、また開いて客が乗り始める。私も乗って椅子に座るとバスは出発。

 2つ目のバス停から大勢のお客が乗ってくると、その中に私の隣に座ってた女性と知り合いがいたらしく、おしゃべりが始まった。席を譲ろうと立ち上がると「いやいや…」と止めようとし、「ニホンジン、スワル」と日本語で止められてしまった。しかも彼女たちからの会話から、どう聞いても台湾人じゃなくて東南アジア系。なんで そんなに日本語が話せるんですか!

 バスの中には電光掲示板で次の停留所が表示されるので安心して乗っていたが、大学に入り2つの停留所に停まってからは、バスは元来た道を戻り、見覚えのある停留所に次々と停まっていく。
もしかして駅に戻ってる?

 駅に着いて降りると、バスナンバーが違ってる! 1回 客を降ろした後に番号が変わったんだ!

 次に来た105のバスに乗るときには、運転手さんに「我要去」と案内所でもらった紙を見せて確認OK。

 運転者さんに見える一番前の左側の席に座る。今度のバスは電光掲示板で次のバス停を表示しないので、バス停に停まるたびに停留所の名前をチェックしていく。隣の席の人にも雑誌を見せて「ネクスト バスストップ?」と聞いてから「停まります」のボタンを押し、無事に「榮民総医院」で降りられた。

 降りるときに運転手さんが指をさし説明してくれた。バス停の名前が病院名だから病院に行くと思ってるんだろうなぁ。うんうん頷いてお礼を言った。

 さて、日本でプリントアウトした地図を出そうとしたら無い! 家に忘れてきた!

 スマホを出して今いる場所の地図を出すと、忠烈祠の文字を発見。こっから結構近い。運転手さんが指さした方向と逆に進んでいくと遊具がいっぱいの公園が見え、園内案内図からインフォメを見つけて行ってみると事務所っぽい。事務所の人に切り抜きを見せて聞くと、ここではないらしい。

 地図を書いて見せてくれたが、バス停から反対方向! そうか、バスに乗るとき運転手さんに桃園神社と書かれた紙を見せたっけ。運転手さんは桃園神社のある場所を教えてくれたんだ!

 来た道を戻り、病院の前を通り過ぎてテクテク進むと、桃園忠烈祠の看板と神社らしき石段と石塔が見える。近づいて見てみると石塔には「桃園縣忠烈祠」の文字が刻まれている。しかも台座の石に比べて新しい。戦後、壊して民主化後に作り直したな。その近くには長方形の「奉献」「徐崇徳」と刻まれた石が置いてある。裏には「昭和十二年九月吉日」とある。奉納者が台湾人だったから無事だったんかな。

 石段を登ると、おぉ確かに映画で見た階段だ。後ろを振り向くと見覚えがある風景が。階段下のアスファルトの道路を土に、道路の向こう側に見えた昔風の家々の映像もCGで加工したんだ。

 階段を登りきると、中途半端に壊された元鳥居の傍に神社の説明書きが見える。あの説明書きの近くに近藤監督が立ってたっけ。

 近づくと本堂は工事中で立ち入り禁止。工期が今年の1月か2月辺りに始まったらしい。去年の9月に来台したときだったら本堂も観れたよなぁ。つくづく「台湾エンタメパラダイス」のロケ地記事がもっと早く出て欲しかった…。

◆基隆火車站 基隆港

 映画の最初の方にあった、基隆港のシーンは現在の港に隣接している基隆駅敷地内で撮影されたらしい。駅から歩いて行けそうだ。

 さっそく行ってみよう。数年ぶりに台北から基隆駅行きの電車に乗ると、おぉ車体が新しい!
座席が布張り! 昔はビニール革だったからツルツル滑って座りにくかったもんだが…。

 帰国後、知り合いの鉄ちゃんが教えてくれたが、この車体は日本製。昔、韓国製の電車を輸入したが、故障したときに約束した保証を反故してバックレたので日本の電車になったそうだ。こういうのを「安物買いの銭失い」と言うんだな。

 約47分後に基隆駅に到着。撮影現場は駅敷地内のはずだから、ホームの端っこに行けばわかるかな? 港方向に進んでいくと、線路が港まで続いていない !

 改札を出て、インフォメでロケ地の切り抜きと基隆駅の地図を表示したスマホを見せて「在「口那」裡(どこ)?」と聞くと、港西街の道を港方向へ向かう方角を指さして教えてくれた。

 駅を出ると観光案内所の看板を発見。 シマッタァ!  あっちで聞くべきだった。でも一応あのロケ地は駅の敷地だしセーフかなぁ。

 港の方に歩いていくと沿岸に「西岸旅客碼頭」という倉庫を発見。この倉庫の横を見ると映画に出てた建物そっくり! 建物が海ギリギリに建ってるから映画のような船と駅舎の間に汽車が停まるような線路は存在できんが、ここか! とりあえず写真を撮っててふと気が付くと、線路がアスファルトに埋もれてる。昔はここまで汽車が来てたんだな。

 帰国後、グーグルマップEarthで確認すると海と倉庫の間に線路が通れるスペースがあるなぁ。倉庫の海側にも行ってみるべきだったか。

 さらに『古写真が語る台湾 日本統治時代の50年』を読むと、映画そっくりの写真を発見。歴史資料を丁寧に調べて作った映画なんだなぁ。

◆特有種行電影珈琲(KANOカフェ)

 映画「KANO」のプロデューサー魏徳聖がプロデュースし、映画製作スタッフが運営するカフェに行ってきた。

 店内には撮影で使われた嘉農の教室で使用された机がテーブルになってたり、小道具がレイアウトされたり、KANO以外にも魏徳聖監督作品の映画「セデック・バレ」や「海角七号」の小道具が置いてあったり、グッズが販売されている。

 場所は、台北市中正區臨沂街7巷4之1號。最寄駅はMRT忠孝新生駅だ。

 台北ナビのホームページに載っている地図をスマホで見ながら歩くこと5分。お店の外には呉明捷が乗ってた自転車が置いてある。さっそく入って、目当てのランドセルを確保してから店内見学。映画の小道具以外にも、映画資料に使われた書籍や撮影記録票や絵コンテも閲覧自由らしいが、恐れ多くて触れない。

 レジにランドセルとKANOのDVDを持っていくと、DVDを指さし何やら話しかけられた。
どうやらブルーレイじゃなくていいのか? と確認されてるらしい。が、ウチはまだブルーレイを買ってないから大丈夫! という訳で「DVD OK」と答えて無事に購入したのであった。

 来店時間が遅すぎたためカフェ飯を食べそこなったが、次回はぜひチャレンジしたいな。ここの近所にも「KANO嘉農」という映画関係者とは関係ないKANOの名前だけを使ったカフェがある。こちらのパンケーキが美味しそうだったから こっちにもいつか行きたい。





『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html