◆■■■◆◆ 泉 ユキヲの 国際派時事コラム ◆◆■■■◆
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アジアインフラ投資銀行(AIIB)のことなど
■■■■第391号■■平成27年4月12日発行■■■◆
ご案内していた「語学のコツ」本は、
文春新書『英語学習の極意』
として4月20日に発売となります。
Amazonで予約販売を受付中。送料無料で税込799円です。
こちらに、本の写真があるのでご覧ください:
http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi/diary/201504120000/
本の内容の7割は英語関連ですが、とくに後半は中国語や朝鮮語、エスペラントのことなども書いてあり、編集者との間では
『外国語習得の技術』
というタイトルで決まりかけていましたが、ぜひ「英語」の文字を表題に入れるべしとの出版社の販売担当の強い意向で『英語学習の極意』に決定しました。
じっさい、圧倒的多数の「英語が宙ぶらりんで悩んでいる人たち」のためにと思って書いた本でもありますし、中国語や朝鮮語のエピソードも英語学習者にとって役に立つはずです。
* * *
中国主導のアジアインフラ銀行(AIIB)。
ほんと、安倍内閣でよかった。
民主党政権だったら、ほいほいと北京の言いなりになる「政治判断」をしただろうな。
中国共産党は、世界じゅうの中国大使館に「どんな手をつかってもいいから参加国をかき集めろ」と大号令をかけたことでしょう。
英国に「よっしゃ、よっしゃ」の手を挙げさせたのは金星(きんぼし)でしたね。
外交はすべてギヴ&テイクですが、さて中国はどんなギヴをしたのか、ぼくが興味津々なのは そこです。
中国の官僚が AIIB に託す「中国の夢」は何か。
どうせ中国の滞貨一掃・失業労務者放出のためでしょ という説が主流で、そういう思惑はもちろんあるでしょう。
でも単にそれが目的なら、AIIB 経由なんて まどろっこしいことはせずに、中国政府系の銀行が 相手国政府と二国間で融資契約を結ぶ伝統藝のほうが効率的です。
やはり中国の官僚たちの夢は
「中国もまっとうなソフトパワーを持ちたい」
「ソフトパワーで米国や日本を出し抜く場を作りたい」
ということではないか。
世銀・アジア開銀の枠組みで従者の位置に押し込められている(と勝手に思い込んでいる)中国としては、米国・日本を中国の従者として従える場としての AIIB を作りたいわけですね。
朝貢の使節団が引きも切らず寄ってくることで皇帝の権威が保たれる、千年以上にわたる中国史の延長だな。
米・日の信用力で織り上げたフンドシで中国相撲をとるところを、世界に見せつけたいわけですね。
日本国民の血税を中国共産党の尿臭にささげるのは真っ平御免です。
* * *
米国の19世紀の奴隷制度についての本を読み、改めて衝撃を受けた。
単なる人身売買の悲劇ではない。奴隷から生まれた子は生まれながらに奴隷となるという法制度があった。
ハリエット・アン・ジェイコブズ著
『ある奴隷少女に起こった出来事』(大和書房、平成25年刊)
冒頭の頁から、ぐっときた。
≪奴隷だったわたしたち子供を買い取り、自由にすることが父の悲願だった。父は懸命に働きお金を貯めては何度も交渉したが、けっきょく奴隷所有者が買い取りに応じてくれることはなかった。≫
「奴隷」という概念が、いかに日本文明と無縁であるかを思い知らされた。
「自分の子供の自由をカネで買い取らねばならない境遇」
そして
「カネで自由を買い取ろうと思っても、奴隷主が応じなければ万事不可」
である境遇とは!
想像しただけで、くらくらする。
ハリエット(文化10年生まれ、明治30年没)の記述は続く。
≪両親の肌の色は黒人としてはとても白く、茶色がかった黄色で、ムラート(白人と黒人の混血)と見なされていた。≫
人種差別の徹底した米国でなぜ白人と黒人の混血がいるのか。
理由は明解で、白人の奴隷主が黒人のうら若き奴隷に、肉欲を受け入れさせた結果なのである。
ハリエット自身も、奴隷主の好色の対象となるが、あえて別の白人の子を身ごもることを選択する。
そうして生まれた子は、やはり奴隷なのである。
≪米国南部では、紳士が黒人とのあいだに多くの子供をもうけることは恥ではない。だが紳士が、いずれ自由にしてやるために子供を買い取ることは、南部の「独特の制度」を危険にさらすとみなされて、人望を失うことになるのだ。≫
奴隷という境遇が、いかなる次元のものなのか。
ハリエットの苦難の人生の記録によって、しみじみ知らされる。
韓国人の運動家らが、慰安婦のことを sex slaves と呼ばせようと、運動を展開している。
これにまんまと引っかかり、『オーレックス和英辞典』(旺文社)が「慰安婦」の訳語として sex slaves を掲げている。
警世の書でもある『英語学習の極意』は、152~155頁でこの問題を取り上げているので、ぜひお読みください。
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▲ 後記 ▼
『英語学習の極意』の初刷は1万2千部。
第2刷が出ることになったら、本のあちこちにある世直し提言を切り口にして、文藝春秋社というフォーラムで、世の論者と対談・バトルができればいいなぁと思っています。
点字図書館で音読版を録音してみたいなぁ。
高速音読法を YouTube で実演したいなぁ。
とにかく、本が売れないことには先に進めないので、読者の皆さま、ぜひぜひ応援をお願いします。
つまり、書店へ go! Amazonへ go!
4月20日発売です。都内では、次の金曜日くらいには書店に並ぶはずです。
■主宰 泉 ユキヲ(いずみ・ゆきお Izumi Yukio)
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