STIL0193.jpg

--------
↓全文読めない等の場合はバックナンバーでご覧下さい↓
http://melma.com/backnumber_174014/
問い合わせID
 60128Ho4P0mwd1Vhq162cGR05f269f17
--------

*************************************************************************
        
          メルマガ版「台湾は日本の生命線!」

中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。
もしこの島が「中国の不沈空母」と化せば日本は・・・。中国膨張主義に目を向けよう。
ブログ「台湾は日本の生命線!」 http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/

*************************************************************************
集団的自衛権と台湾―中国国防部が恐れる日台の「結託」

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2548.html

2015/04/08/Wed

■中国が敵視する「台独」「日本右翼」とは何か  

中国国防部(国防省)のHPが昨年八月三十一日、「台独が日本右翼と結託:日本の出兵護台を鼓吹」と題する論説を掲載した。

この「台独分子」(台湾独立分子)とは何か。もともとは中華民国体制からの台湾の独立建国を訴えるグループを指したが、中国から見れば「一つの中国」(台湾は中国の一部)を否定し、「中国統一」(中国による台湾併呑)の拒否を主張する台湾の政治勢力全般がそれに当たる。たとえば民進党などは、その代表となろう。

一方、「日本右翼」とは、中国に対して屈服しない(たとえば歴史問題で「謝罪」しない)、そして中国の軍拡に警鐘を鳴らし、それへの対処を訴える保守政治家やその支持者層のことだ。安倍晋三首相はその最たるものとなろう。

それにしても、中国人の「台独分子」に対する憎悪の激しさは「日本右翼」に対するそれに勝るとも劣らず、もしかしたらそれをも遥かに凌ぐかも知れない。「小さいくせに、敵と組んで祖国を裏切る、許し難い存在」と映るのだろう。

いずれにせよこの両国が「結託」するとなれば、それだけで中国の政府、軍は穏やかでいられまい。なぜならそれは日台によって形成される第一列島線の防衛強化に繋がってしまうからだ。

■集団的自衛権支持が六割―台湾世論調査に怒り

そのため、この論説も冒頭から大変な怒りようだ。

「今年は日清戦争百二十年周年で、七七事変(支那事変)七七周年。両岸人民がこれら近代中国の屈辱事件を反省、記念しなければならない時に、台湾島内の台独分子は、天下が悪と認めることを敢えて行った。公然と“日本に台湾保護の出兵を希望する”と鼓吹したのだ」などと書いている。まさに台湾人は「祖国を忘れている」という訳だ。

ところで、ここで言う「日本の出兵」とは何のことなのか。

論説が問題にしているのは、台湾の民進党系のシンクタンク「新台湾国策智庫」が同月上旬に実施した世論調査の結果である。この調査では次のような質問があった。日本の安倍政権による集団的自衛権の行使容認の閣議決定を受けてのものである。

「米国が台湾関係法に基づき台湾防衛を行う際、日本が集団的自衛権を発動するのを支持するか」

そしてそれに対する回答は、「支持する」が五九・四%。「支持しない」の二八・四%を大きく上回った。

この五九・四%はたいへんな高さだ。当時国民党系の親中メディアが中国の反日の反日宣伝に呼応し、安倍政権が中国との緊張を高めるなどと批判する最中でのこの数値だからだ。

中国政府には相当大きな衝撃を与えたはずだ。何しろ台湾国民の過半数が「統一」を望んでいないばかりか、日米とともに「統一」に抵抗したいと表明したに等しいからである。

■慌てた中国―調査結果を「でっち上げ」と断罪

そうした中国側の狼狽ぶりは、この論説からもはっきりと伝わってくる。何とそこでは、臭いものに蓋とばかりに、この調査結果を捏造と断定している。「この“日本の台湾保護の出兵”に関する調査結果は、台独分子がでっち上げた嘘であり、島内世論とはほとんど関係がない」などとして。

ちなみに「でっち上げ」とする根拠は次の通り。

「台湾島内の世論調査は、不良政治家の道具。調査機関によって、同じ問題に関しても大きく異なる結果が出るのが普通」

「新台湾国策智庫など民進党寄りのシンクタンクに過ぎない。彼らの常套手段は台独に関する話題で民意を偽造し、その主張を鼓吹することだ」

たしかに台湾の各種世論調査は、たとえば調査機関が国民党系か、民進党寄りかで、結果が大きく異なるとされる。

特に情報捏造が深刻なのが前者だ。旺旺中時メディアグループの世論調査の数値など、中国の意向が大きく反映され、それこそ台湾の「世論と関係ない」とされる。その一方で同じく前者に属するTVBSなどは、後者の調査結果に接近させるなど、成熟(?)ぶりを見せており、何が何でも「大きく異なる結果」が出ている訳ではないのだ。

■狼狽する証―ご都合主義剥き出しの国防部論説

この「五九・四%」の数値にしても決して不自然ではない。どの世論調査を見ても、台湾人のほとんどは「統一」を望んでいないし、ほとんどが親日・親米であっても親中ではないのだから。

親台湾国策智庫の世論調査では更に「集団的自衛権の行使容認を知っているか」との設問もあり、これには「知らない」との回答が実に六二・八%。「知っている」はわずか三七・二%にとどまった。

国防部の論説はここに着目し、「集団的自衛権の問題は六二・八%もが全く知らない。ここからも大多数の回答者が、この議題の政治的背景を理解していないことがわかる」と強調。

「この調査の質問と回答は、どれも荒唐無稽だ」「台独分子は米日の支持があるから台独の可能性もあると表明して民衆を騙し、民進党の支持率を上げようとしただけなのだ」と結論付けた。

しかし、おかしな話だ。この論説は中国に都合の悪い「五九・四%」は嘘としながら、都合のいい「六二・八%」だけは事実とするのか。

こうしたご都合主義を剥き出しにする所にも、中国側の狼狽ぶりが見て取れる。

■“親台派か否か”は日本の政治家のバロメータ

論説はその一方で、「台独勢力と日本右翼分子の絶え間なき結託の陰謀には、高度の警戒が必要だ」とも訴える。

およそ下のような感じでだ。

―――これまで一貫して、日本と台独勢力は連絡を保ち続け、多くの台独分子は日本を基地として中国分裂の活動を進めただけでなく、日本右翼勢力もそれを極力保護、支持をして来た。台独勢力が拡大して今日波風を立て、台湾の禍になっているのは、日本による支持と、とても大きな関係があるのだ。

―――安倍政権は発足後、釣魚島や靖国神社参拝、侵略歴史の問題においてますます右傾化するが、台独勢力はそれに呼応し、公然と日本右翼の侵略歴史の粉飾を助けるばかりか、日本の軍事力を借りて台独を実現しようと夢見始めた訳だ。

―――台湾地区の元指導者で台独ゴッドファーザーこと李登輝はメディアに対して公然と、日本の集団的自衛権の解禁はアジアの安定に役立つと述べた。

―――台独分子の切々たる期待は日本右翼勢力にも通じている。安倍晋三の弟で外務副大臣の岸信夫が会長を務める自民党の「日台若手議連」は、公の場で日本版台湾関係法の制定を促進すると表明した。

こうした中国の「台独、日本右翼勢力の結託」への警戒は近年始まったものではない。かねてから中国にとって、日本の政治家が台湾と親しくするか否かは、中国の敵か味方かを計るバロメーターになり、「親台派」は「反中派」「日本右翼」の代名詞でもある。

それは政党、メディアに対しても同じことだ。

だからそのため、日本ではかねてから、台湾との交流に慎重な勢力、言論、報道が見られる訳である。

■「日本は台湾を助けない」-中国の台湾人への警告

論説は最後に、日本に期待を寄せる「台独分子」に対し、こう警告を発する。

―――台独分子が日本右翼と結託するのも結構だ。しかし両岸統一は歴史の大勢であり、いかなる勢力も阻止できない。

―――李登輝らは台独の迷夢を米日の出兵、保護に託しているが、計算違いだ。今日の中国一八九四年の中国ではなく一九三七年の中国でもない。日本の皇軍に頼るなど馬鹿げている。

―――日本では多くが台湾情結(コンプレックス)を抱き、台湾を日本領土外の領土と看做す者までいるが、しかし日本はそれ以上に、台湾が中国の核心的利益だと知っている。―――日本の台湾関係法制定や台湾支援の出兵は中国への宣戦布告に等しい。日本は貪欲だが愚蠢ではない。他人を助けるため自分を破滅させるだろうか。台独派が思うほど、日本人は高尚無私ではない!

日本が「台湾が中国の核心的利益」だと知っており、そのため台湾との交流に消極的な傾向が目立つのは、上記の通り事実である。

しかしそうした中で、新たな日台の「結託」が強まっているからこそ、中国は警戒しているのではないのか。

■日台の精神的結束強化は中国への抑止力に

中国軍による台湾有事の際、日本は何も「高尚無私」の精神で、「他人を助ける」ためだけに自衛隊を派遣するのではない。

中国の軍事力の前で台湾は日本にとっては一蓮托生の生命線だ。日本は自国の存立、自国民の生命を守るためにも、台湾での事態に無関心ではいられない。少なくとも米軍が台湾関係法に基づき台湾救援に乗り出す場合、その後方地域支援に当たり、必要とあらば集団的自衛権を行使することになるはずである。

もちろんそのことは、中国側もよくわかっている。わかっているからこそ、こうした日本の防衛強化の動きに猛反撥する訳だ。

ただ、台湾はそのことをよく理解していないようだ。日本の「集団的自衛権の行使容認を知っている」のが三七・二%に過ぎないのはその証拠だ。

現在、集団的自衛権行使のための安全保障関連法案の成立が目指されているが、これまでこの問題に関する議論の上で、肝心の台湾有事のケースにはほとんど言及されていないようだ。それは間違いなく中国への刺激を恐れてのことだろう。

しかし、敵前で敵を恐れるあまり、仲間と手を繋げないでいるなど愚かなこと。味方に誤解を与え、敵をますます増長させるだけである。今後は台湾に対し、日本のこうした営みは同国の安全にも有利だということをアピールする必要がある。

そうなれば台湾での支持率は更にアップすることになる。何しろ日米同盟による台湾防衛に反対する者は、ごく一部の媚中勢力を除いてほとんど存在しないのだから。

そしてそうしたことの積み重ねもまた、日台の精神的な「結託」(結束)を更に強め、中国に対する抑止力の向上へと繋がって行くのである。
*************************************************************************

メルマガ版「台湾は日本の生命線!」

登録・バックナンバー
http://www.melma.com/backnumber_174014/ 

発行 永山英樹(台湾研究フォーラム)

運動拡大のため転載自由 

ご意見等: mamoretaiwan@gmail.com 


--------
メルマガ解除やバックナンバーは↓
http://melma.com/backnumber_174014/
問い合わせID
A0v2HHN4b07wC1chP162mGx05f269f17
※解除が上手くいかない場合、上記問い合わせIDをコピーしてお問い合わせください。
--------