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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
第182号(4月2日)
*中国の正規空母
前号「空母とは何か?」で、日本のヘリコプター空母「いずも」を中国の正規空母「遼寧」と比較することは適切でない旨を記したが、では遼寧は何と比較対照すべきなのか?と問われれば、その答えは簡単明瞭で、ずばり「米国の正規空母である」
試みに東日本大震災で救援に駆けつけてくれた空母レーガンと遼寧を単純比較してみよう。
レーガン:遼寧
排水量 10万トン:6万7500トン
全長333メートル:305メートル
幅 77メートル:73メートル
レーガンが全てで遼寧を凌駕しているものの、遼寧が正規空母として、それなりの陣容を誇っていることが伺えよう。しかし比較可能な客観的数値は実にこれだけで、これ以外は遼寧については推定しかない。
例えば艦載機数は、レーガンは90機に対して、遼寧は60~70機と推定されている。だが実はこの推定値は極めて信頼性が低いのである。というのも今の所、遼寧の艦載機として確認されたのは2機に過ぎないからだ。
2機ということは、艦載機がまだ試作段階であることを示す。つまり艦載機そのものが完成していない。この艦載機はロシア製のスホーイ27を改造しているのだが、ロシアがエンジンの供給を拒んでいると言われている。艦載機のない空母などただの鉄くずに過ぎない。
速力についてはレーガンが時速30ノット以上に対して29ノット以上と推定されているが、これまた29ノットで航行している遼寧が確認されたことがない。今まで確認されているのは22ノット程度で航行している遼寧の姿である。空母を含めて現代の軍艦は30ノット以上で航行できることが必須であり、22ノットでは漁船なみでしかない。
もちろん、だからといって中国の軍拡を張子の虎と一笑に付す訳にはいかない。中国側も遼寧は実験用空母と位置付けており、これらのデータをもとに優秀な国産空母の開発に取り組んでいるものと見られるからだ。
もとより中国の自動車工業の水準などからみて、日米に追いつくのは容易ではないが、例えばロシアが全面協力をすれば、飛躍的に前進するだろう。また中国は歴史的に情報戦略に長けており、サイバー戦を含むスパイ工作により、日米の軍事技術を詐取している。
現に日米等で共同開発している戦闘機F35の設計資料はサイバー攻撃により中国側に流出した。安倍総理は自民党幹部に「中国は思ったよりも軍備拡張が進んでおり、日本も負けない形でしっかり必要な予算措置をしなければいけない」と語ったのは、もっともであろう。
軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
1957年広島県生まれ、1983年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として11年間勤務。1994年文筆活動に転換、翌年、第1回読売論壇新人賞受賞。2011年、メルマ!ガ オブ ザイヤー受賞。2012年、著書「国防の常識」第7章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第5回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。
著書:
「領土の常識」(角川学芸出版)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=321212000089
「国防の常識」(角川学芸出版)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201203000167
「戦争の常識」(文春新書)
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166604265
「エシュロンと情報戦争」(文春新書、絶版)
共著:「総図解よくわかる第二次世界大戦」
http://www.kadokawa.co.jp/product/301310010411/
監修:
「イラスト図解 戦闘機」
http://www.tg-net.co.jp/item/4528019388.html
「超図解でよくわかる!現代のミサイル」
http://www.tg-net.co.jp/item/486298102X.html?isAZ=true
インターネット動画配信中:
「現代戦闘機ファイル」
http://www.nicovideo.jp/watch/1411697197
「よくわかる!ミサイル白書」
http://www.nicovideo.jp/watch/1383640409
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レーガン:遼寧
排水量 10万トン:6万7500トン
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例えば艦載機数は、レーガンは90機に対して、遼寧は60~70機と推定されている。だが実はこの推定値は極めて信頼性が低いのである。というのも今の所、遼寧の艦載機として確認されたのは2機に過ぎないからだ。
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軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
1957年広島県生まれ、1983年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として11年間勤務。1994年文筆活動に転換、翌年、第1回読売論壇新人賞受賞。2011年、メルマ!ガ オブ ザイヤー受賞。2012年、著書「国防の常識」第7章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第5回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。
著書:
「領土の常識」(角川学芸出版)
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「国防の常識」(角川学芸出版)
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「戦争の常識」(文春新書)
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166604265
「エシュロンと情報戦争」(文春新書、絶版)
共著:「総図解よくわかる第二次世界大戦」
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監修:
「イラスト図解 戦闘機」
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「超図解でよくわかる!現代のミサイル」
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インターネット動画配信中:
「現代戦闘機ファイル」
http://www.nicovideo.jp/watch/1411697197
「よくわかる!ミサイル白書」
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