--------
↓全文読めない等の場合はバックナンバーでご覧下さい↓
http://melma.com/backnumber_149567/
--------
メルマ!ガオブザイヤー 2014結果発表!
http://rd.melma.com/to?id=35534
--------
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
平成27年(2015)1月7日(水曜日)
通巻第853号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
吉田松陰「花燃ゆ」が始まりました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
三島由紀夫と吉田松陰
小田村四郎(元拓殖大学総長)
三島由紀夫さんと松陰先生とは直接の関係はないやうに思ふ。厖大な三島さんの作品のなかでも松陰先生に触れたものは見あたらない。しかし、三島さんの自決後、暫くして私の畏友であり三島さんの親友でもあった故伊澤甲子麿氏から次のやうな電話があった。
『三島さんは自決決行の日を前から十一月二十五日と決めてゐたやうだが、なぜ十一月二十五日なのか、どうしても分からなかった。その謎が今漸く解けた。今年の十一月二十五日は旧暦では十月二十七日、吉田松陰先生が刑死された日に当る。三島さんはこの日を選んだのだと思ふ。」
これはあくまで伊澤さん個人の推測に過ぎない。しかし言はれてみれば「成程」と思ふ。三島さんには「維新の若者」といふ小論(昭和四十四年)がある。「私は今年こそ、立派な、さはやかな、日本人らしい『維新の若者』が陸続と姿を現はす年になるだらうと信じてゐる。・・・われわれ壮年も若者に伍して、何ものも怖れず、歩一歩、新しい日本の建設に踏み出すべき年が来たのである。・・・純潔無比、おのれが信ずる行動に生命をかけ、国家変革の志に燃えた日本人らしい日本人といふイメージがうかぶ。かれらはまづ日本人であった。」
これら「維新の若者」のなかに松陰先生が含まれてゐることは云ふまでもなかろう。直接の言及はないが三島さんが松陰先生に深い畏敬の念を抱いてゐたことは十分に窺へる。
三島さんは最後の檄文において、自衛隊を皇軍たらしむべく憲法改正を絶叫して、森田青年らと共に古式に則って壮烈な割腹自刃を遂げた。その辞世
ますらをがたばさむ太刀の鞘鳴りに幾とせ堪へて今日の初霜
散るをいとふ世にも人にも先駆けて散るこそ花と吹く小夜嵐
は、松陰先生の有名な辞世「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留めおかまし大和魂」と志に於て共通するものがある。
松陰先生も至誠一貫の人であった。孟子の「至誠にして動かざる者未だ之れ有らざるなり」を確信し、自ら手拭に縫ひ付けて幕府の呼出に応じ江戸へ向ったといふ。最後の手記「留魂録」の末尾には、「討たれたる吾れをあはれとみん人は君を崇めて夷攘へよ」「七たびも生きかへりつつ夷をぞ攘はん心吾れ忘れめや」など五首の辞世を残してゐる。松陰先生も三島さんも死に臨んでの志には共通するものがあったと思ふ。
(補記)
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」は、松陰先生の末妹「文」を主人公として松下村塾の情景などを描くといふ。松陰先生には四人の妹(うち一人は夭折)があった。長妹の千代は児玉家に、次妹の「寿」は小田村家に、末妹の「文」は久坂家に嫁いだ。寿の主人小田村伊之助(後ち素太郎、さらに楫取素彦と改名)は松陰先生の親友であり、私の曾祖父に当る。寿は二児をもうけ、長男篤太郎(後ち希家)は小田村家を嗣がせ、次男久米次郎(後ち道明)に楫取家を嗣がせた。素彦は維新後群馬県令を十年近く勤め名県令と謳はれたが、後、元老院議員、貴族院議員となってゐる。
文の夫の久坂玄瑞は高杉晋作と並んで松門の双璧と言はれた俊秀であったが、元治元年「蛤御門の変」で戦死した。未亡人となった文(美和子と改名)は、後年寿の没後楫取素彦の後妻として入嫁してゐる。
なほ道明(私の祖父に当る)は、日清戦争後の明治二十八年領台直後に総督府学務部員として台湾に赴任、台北郊外士林の芝山巌に学堂を開き、五人の同僚とともに台湾人師弟の教育に当ってゐたが、翌二十九年元旦総督府の年賀の礼に赴くべく下山中、匪賊に襲撃されて戦死した。芝山巌神社に祀られてゐたが、戦後国民政府によって取壊された。しかし没後百年に当たる平成七年に芝山巌学堂の後身である「士林国民小学」の同窓会の手で「六氏先生之墓」が再建されてゐる。
(編集部註 すでに「花燃ゆ」の初回から登場する小田村伊之助が、この文章を寄稿してくださった小田村四郎・元拓殖大学総長の曾祖父です)
●
(この文章は昨年の憂国忌小冊子からの転載です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お知らせ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
♪
新年最初の公開講座(第256回)
2月27日に岡山典弘氏が講演「三島由紀夫外伝」
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
新年最初の公開講座が下記の通り開催されます。ご期待ください。
▽▽▽▽▽
日時 平成27年2月27日(金)午後6時開場、6時半開演
場所 アルカディア市ヶ谷(私学会館)会議室
講師 岡山典弘氏(作家、文芸評論家)
演題 「三島由紀夫外伝」
会費 一般2千円、会員1千円
主催 三島由紀夫研究会
公開講座ですので会員いがいの人も参加できます。
当日『三島由紀夫外伝』の頒布会も予定されています。
◇□ ▽◎ □○ ◇◇
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
三島由紀夫研究会 yukokuki@mishima.xii.jp
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(C)三島由紀夫研究会 2015 ◎転送自由
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
--------
メルマガ解除やバックナンバーは↓
http://melma.com/backnumber_149567/
■問い合わせID
U0U2Var1A0LvImVHl1K2mGs0cb6593d1
※解除が上手くいかない場合、上記問い合わせIDをコピーしてお問い合わせください。
--------
メルマ!ガオブザイヤー 2014結果発表!
http://rd.melma.com/to?id=35534
--------

