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■第1297話 日英百年のきずな第2特務艦隊(後編)

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作者の勤務の都合により、2015年(平成27)年1月2日から、発行周期を変更します。

  変更前 毎週日・火・木の20時

  変更後 毎週火・金の20時


 今回は以下のメールマガジンに掲載された内容の転載です。

  メイル・マガジン「頂門の一針」3529号 2014(平成26)年12月27日(土)

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(前編から続く)


 1917(大正6)年4月から、日本は英国の要請に応え、「第2特務艦隊」を派遣し、オーストラリアから欧州に向かう英輸送船を護衛して、スエズから地中海まで進出した。


 日英同盟はインド以東を適用範囲としていたので、この派遣は同盟義務と関係のない外交的配慮によるものであった。


 同艦隊は当初、巡洋艦1隻と駆逐艦8隻で、地中海の英領マルタ島を基地として、連合国側の艦船をドイツの潜水艦Uボートから護衛する任務に就いた。


 当時、Uボートによる魚雷攻撃の被害はすさまじく、英海軍でさえ尻込みするほどだったが、同年5月、英客船が撃沈された際、日本の駆逐艦2隻が、自ら被害を受ける危険をかえりみず、全力で約3千人も救助して名を挙げた。


 英国議会は感謝決議を採択し、日本語でバンザイ三唱したという。

 英国に記録があるはずだ。

 ジョージ5世国王は艦長以下27名に勲章を授与した。


 日本艦隊は翌年の撤収までに、348回の出動で延べ788隻の連合国艦船を護衛したが、自らも駆逐艦「榊」が魚雷攻撃を受けて大破、艦長ら59人が命を落としている。


 このため、マルタ島に英国が建てた「日本海軍墓地」があることが知られているが、この犠牲者を含む91名が、この戦域の戦没者として靖国神社に祀られているという(東京新聞14/10/27)。


 つまり日英両国は、第1次大戦全体や日英同盟と切り離し、この第2特務艦隊の活動に関してのみ、何のわだかまりもなしに、感謝と慰霊の式典を共催することができるのである。


 その式典の会場は、靖国神社でしか、ありえない。

 そこがミソである。

 昨年10月、米国務・国防両長官が千鳥ヶ淵「戦没者墓苑」に行ってみせたが、そういう逃げ道はない。

 あの墓苑は何の関係もないからだ。


 ウィリアム王子は、空軍の救難ヘリ操縦士という軍歴を持つ。

 第2特務艦隊について知識があるかどうか分からないが、事実を知れば軍人として黙っていられないだろう。


 日本をよく知るヒッチンズ駐日英国大使や、「特務艦隊」などの著書がある元英国人のC・W・ニコル氏などから、日本側の願いを伝えたらどうだろうか。


 これは急を要する提案である。

 なぜならば、ウィリアム王子は3日程度の日本滞在のあと、中国を訪れることになっている。


 そうすると、中国は全力を挙げて王子に日本非難を吹き込むに違いないからだ。

 南京やその他の100パーセントでっち上げの「愛国洗脳施設」に案内することもありえよう。


 これには前例がある。

 今年10月、国賓として来日したオランダ国王夫妻が次に韓国を訪問した際、朴クネ大統領が直に、お決まりの慰安婦問題を訴えたのだ。


 オランダ王室が日本の皇室とどんなに親密であるかにお構いなしに、旧日本軍による被害で共同戦線を張れると考えたらしい。


 あまりの淺知恵に戦慄さえ覚えるが、英国王子が同じスジに誘い込まれる恐れは何倍も強いといわざるを得ない。

 それを阻止するテコが、第二特務艦隊なのである。


 外交戦とは、かくも熾烈なものと知るべきであろう。

(おおいそ・まさよし 2014/12/25)
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/5562/column/latest189.html
                     (白井修二)


(完結)


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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第1297話)(2015年01月07日号)

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