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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成26年(2014)12月25日(木曜日)
通巻第4425号
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(速報)
インドのアッサム地方で武装ゲリラ蜂起、住民76名を殺害
モディ首相、陸軍の特殊部隊派遣を決定し、現場に戒厳令
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12月24日、インド東北部、アルナチャプル・ブラデッシュ州のアッサム地方、ソニトポール地区とその周辺で、少数部族が組織するNDFB(ボロランド国家民主戦線)のゲリラ部隊が付近の村々を襲撃し、76名を殺害、数千の難民が発生した模様(『ザ・タイムズ・オブ・インディア』、2014年12月25日)。
モディ首相は深夜に緊急の会議を開き、陸軍の特殊部隊派遣を決定、また当該地区の警察と治安担当部署は夜間外出禁止の戒厳令を通行した。
付近は少数民族がインドからの分離独立を主唱するゲリラ武装組織が跳梁跋扈しており、2007年にはアッサムから出撃したマオイストがブータンに侵攻したこともあった。
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◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆
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白人優位という歴史観は根本が歪んでいるのではないか
インドから太平洋の平和な島々を侵略し住民を虐殺したのは欧米列強だ
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西尾幹二『GHQ焚書図書開封 10 地球侵略の主役イギリス』(徳間書店)
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このシリーズも第十弾。大変な労力が注ぎ込まれた。なにしろGHQが占領政策の一環として日本精神を絶滅されるために施した措置が「健全図書」の強制的摘発と発禁処分だった。
正しい歴史と日本精神、武士道を説く図書はパージの対象となった。
実に七千数百の良書が葬られて、その空白に欧米の侵略が「正義」だという出鱈目な「太平洋戦争史観」が植え付けられ、日本人を洗脳した。戦前の日本は軍国主義ファシストで悪い国と定義されてしまった。
歴史観が倒錯されたのだ。
戦後、GHQの路線を忠実に、その先頭を走ったのが朝日新聞であった。日教組など左翼分子が便乗し、日本の歴史教育をずたずたにした。
戦前には国際情勢をちゃんと把握し、分析した世界的レベルの図書が多くあった。これは正確に世界情勢や軍事・歴史に精通し適格に解説していたのである。
本巻はイギリスがアジアで如何なる悪を働いたかに焦点を絞り込んでいる。ひとことで言うとイギリスの繁栄はインドへの暴虐とシナへのアヘンにより築きあげられたのである。
アジアと太平洋の島々はイギリス、米国、ドイツ、オランダなど列強の餌食となり、残酷な歴史が繰り返された。
「地球の裏側にまで出張ってきた国々の攻略、侵略、略奪、殺害、虐殺・・・の歴史です。そういう暗い歴史が積み重なっていた。アジアあるいは南の島々は間違いなく欧米諸国に侵略され続けた」(20p)
ところが「世界の学問と歴史が白人優位の視点で展開され、そしてそれを日本人は自明の如く受け入れている」(21p)
それが問題なのである。
欧米列強がいかに残虐非道であったか、そのアジアの災禍から独立を導いたのが日本であり、中国とその子分の韓国、北朝鮮をのぞいて、アジア諸国は日本に深く感謝しているのが真実、「過去の反省を求める国」などない。一部にアジア諸国でそういう意見を吐いている華僑や旧宗主国の代弁者は『反日』であり、その手先のメディアは国家全体を代表する意見ではないのである。
だから戦前の「良書」を通じて私たちはすこしでも真実に迫り、真実を後世に語り継ぐ使命がある。
西尾氏はこうも言われる。
「西洋の文明にはある種の閉鎖性があります。主我的な価値観ですから『外』を見る彼らの目は一種、歪んでいます。日本人は彼らのそうした認識の歪みによって、これまでずいぶん禍(わざわい)を蒙ってきました。日本人自身が経済的にも、産業的にも高い位置に立てば、西洋人のもっている認識の歪みはよりよくみえるようになるはずなのに、そうなれないのは、西洋人の意識の仕方を学んで、そこから抜け出せない日本人が知識階級にも、指導階級にも圧倒的に多いからです。そんな状態だから先の戦争の正面の敵はじつはイギリスだった、という真理も見抜けなくなってしますのです」(58p)
(余話 なおこのシリーズは第二弾まで徳間文庫に収録され、その第二弾の文庫は宮崎が解説をかいています)。
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◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆
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アイヌ問題は根本から誤解され、国会決議が歪んだ
国連の先住民族宣言の定義とアイヌは異なるのである
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的場光昭『アイヌ民族って本当にいるの?』(展転社)
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副題に「金子札幌市議、『アイヌ、いない』発言の真実」をあるように、アイヌ民族の存在とその活動内容に疑問を呈し、既得権益に守られ、税金を使う出鱈目がまかり通ることを批判した金子市議は逆に党から白い目で見られた。
この問題の最も深刻な危機は「先住民族に関する国連宣言」の存在と「日本の国会決議」が誤解を拡大し、嘘を上塗りし、日本が大きく国際社会で誤解を受けることなのである。
アイヌの嘘は、たとえば先住民族と規定すれば北方領土交渉が有利になるとか、アイヌを定義するそれ自体が嘘の固まりで自己申告すればアイヌと認められるなど、非常識な大嘘がいまもまかり通っている。アイヌ協会は、日本国内に自治共和国設立を目指しているのではないかとする疑惑もある。
「国連宣言がいう先住民族とは十五世紀以降、白人によって大虐殺や奴隷にされたり、つい戦前まで狩猟の対象であったり、1980年代まで子供たちが教育と称して親から引き離され教会で性的虐待を受けていた等々をさします。アイヌを『国連宣言に基づく』先住民族とした日本はこうした事実がまったくないのにもかかわらず慰安婦強制連行同様に世界中に野蛮国宣言をしてしまったのです」(本書183-184p)
アイヌ問題の政治的舞台をやさしく解説し、問題を定義している問題の本である。
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1175回】
――「我國萬世一統。所以冠萬國也」(日比野2)
「贅肬録」「没鼻筆語」(東方学術協会『文久二年上海日記』全国書房 昭和21年)
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丁髷にせよ弁髪にせよ、相手には奇妙に見えたとしても、「實ニ風俗ノシカラシムルコト」であるからには「ソノ笑ヒイズレヲヨシト定メ難シ」と考える。これを今風に表現するなら文化の相対主義ということになるのだろうが、外見はともあれ内面、つまり人々の振る舞いから、日比野は「風俗ノ亂レタル一端ヲ知ルニ足ル」ことに気づく。
中国式の木造小型船の「杉船」が沈没して船主が水中に落ちた時など5、6艘が救援に駆けつけるが、人命救助はそっちのけ。バラバラに壊れた船の板切れを我先に争って取り合う。日本人が誤ってタバコ袋を水中に落したら、「馳セ來リ奪ヒ去ル」。何とも浅ましい限りの振る舞いを見せる。「實ニニクムベキナリ」である。確かに洋の東西を問わず港街の気風は荒っぽく刹那的で、「至ツテ輕薄ナレドモ」、上海の場合は限度を超えているといったところだろうか。
日本側は港湾内で利便を考え、小回りの利く小船を借用し、日の丸を掲げた。「午下上陸シ、顧看スレバ我國ノ日旗日ニ映ジ數千ノ蕃船ヲ輝射スルゴトシ」。振り返った日比野の目に映じた「我國ノ日旗」は西日を受けて翩翻として光り輝き、まるで数千の異国船を照射しているようだ。その時、いったい日比野は「我國ノ日旗」に如何なる感懐を抱いたのか。
街を歩く。「土人」が十重二十重と取り囲み、日比野ら歩みに合わせ動き、一挙手一投足を注視する。店に入るわけにもいかず、ただ看板を眺めるしかない。不思議なことに「數千人相集リ相尾シテ余輩ヲ看ルニ婦女甚ダ少シ」。100人中に5,6人の割合で乞食女や5,6歳の少女がいるが、それでも女子は「男子ノ十分ノ一ナシ」である。まさか上海では女子が圧倒的に少ないわけはないだろう。その証拠に「樓上或ハ戸隙ヨリ反面ヲ出シ窺フ者アリ」なのだから。そこで日比野は考える。
――聖人は男女に別があることを教えている。女子は専ら家に在って家内を治めるべきものだ。ところが我が国では「惡風」があって、女子は「冠婚死葬ナドニ往來ス」。親戚だから仕方がないが、それ以外でも「妄リニ往來」している。やはり親戚の外は女子の往来は禁ずるべきだ。かくて「余清國亂ルトイへドモ、男女ノ別アルヲ甚ダ感ズ」となる。混乱しているとはいえ、清国が「男女ノ別」を守っている点に感心頻りである。
新聞を読む。「賊」というから太平天国軍をさすのだろうが、その「賊」を避け、「老ヲタスケ幼ヲタヅサヘ」て多くの難民が上海に押し寄せる。逃避行道中の艱難は想像を絶するものがある。慌ててフランス軍が討伐に向かったが「賊」は消え失せていたので、引き返さざるをえなかった。そこで日比野は、何故に清国軍が討伐に出陣しないのかと「大イニ嘆息」し、「國内ノ賊ヲ外夷ニ探ラ?ムル、何ゾ失策ノ甚シキヤ」。なぜ自国内の「賊」の討伐を西洋人に委ねるのか。それだけではない。先頃は「奸商」が寧波辺りで「賊」に武器弾薬を売って大儲けしたというのだ。この情報を得た「西洋ノ兵」が探索に向い「奸商ノ船一艘」を確保し船内を捜索すると、大量の武器弾薬に加え2人の西洋人が発見された。そこで上海まで曳航し、英国領事館で尋問することになった。
かくて「何故ニ清國ノ官吏イタリ訊究セザルヤ。嗚呼々々」と。自国内での外国人の逮捕・捜査権を行使できない。実質的に主権を奪われた清国を嘆く。今日の清国を、断じて明日の日本にすべからず。こう、日比野は決意しただろう。それから150余年後の沖縄は・・・。
某日、幕府役人の従者として、オランダ人に先導され上海を司る道台の役所に向かった。例によって「市街甚ダ狹ク頗ル汚穢ナリ。左右縱觀ノ者堵ノゴトシ。指點シテ余輩ヲ笑フ」。道台では大歓待を受けたが、「酒後ニ至リ嘆息スルアリ」。片付け係の2,3人が残り物を「袂中ヘ(中略)竊入スル」のを見てしまった。またまた「嗚呼野ナル哉、卑ナル哉」。
《QED》
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