--------
↓全文読めない等の場合はバックナンバーでご覧下さい↓
http://melma.com/backnumber_45206/
--------


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成26年(2014)12月1日(月曜日)
      通巻第4409号 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 台湾統一地方選挙で国民党が惨敗したが
  すでに次の運動は2016年、総統選挙へ移行
****************************************

 11月29日に投開票が行われた台湾の統一地方選挙で、中国国民党は歴史的な大敗を喫し、江宜樺・行政院長(首相に相当)が引責辞任した。
 6つの直轄市で中国国民党候補が勝ったのは新北市のみ。それも民進党候補に約2万4千票差に迫られる接戦だった。この直轄市6市を含む22の県・市で、中国国民党は15席から6席となり、民進党が6席から13席に倍増、無所属も1席から3席に増えた。
 中央選挙委員会によると、投票率は67.59%、有権者数は1851万1356人。29日夜11時25分にすべての開票作業が終わった。
 今回選挙の最大の特徴は台北市に現れている。組織に頼らない無所属の柯文哲候補が24万票もの大差をつけ、中国国民党の連勝文候補を下した。連候補は、中国国民党の正統を象徴する連戦・中国国民党名誉主席の御曹司。一方の柯候補は台湾大学医学部の外科医で無所属。いわゆる藍(ブルー)と緑(グリーン)という2大政党によるイデオロギーのぶつかり合いとはならなかった。

 柯候補は民進党に頼ることなく、自らの力で民意に訴えた。民進党は遠巻きに支持するだけだった。台北市民は柯候補を選んだ。
 これは、ひまわり学生運動の学生たちが示した構図だ。民進党などの政党に頼ることなく、自らの力で立法院を占拠し、中国とのサービス貿易協定に異を唱えたのとまったく同じ構図だ。民進党は学生たちを遠巻きにして応援するしか術がなかった。
 選挙中、連候補の父の連戦氏は、ひまわり学生運動世代について「社会の不安定を招いている」と批判した。しかし、民意はひまわり学生運動を支持した。
 今回の選挙で、台湾の民意は、政党によるイデオロギー対立を望んでいないことが明らかになった。社会の不安定を招いていたのは政党対立だったのだ。台湾の民主主義は新たな段階に入った。
 今回の選挙結果で、2016年の初頭に行われる立法委員と総統の国政選挙では、俄然、民進党が優勢になったのかもしれない。しかし、この見方は浅いのではないだろうか。
 当選した柯文哲氏が記者会見で「政治を信頼することはすなわち良心を取り戻すことだ」と述べたように、台湾の民意は政党のイデオロギー対立ではなく、台湾人としての良心を取り戻すことにある。民進党は大幅な路線修正を求められている。大勝して浮かれているときではない。
       ◇  ◇  ◇
2014九合一選舉 各縣市長選舉結果【自由時報:2014年11月30日】
 http://www.ltn.com.tw/
(カーソルを選挙区に合わせると、全候補者の政党や得票数、得票率が示されます)
次点との差が3万票を切った接戦地区は以下の通りです。

新北市:24,528票
朱立倫(国民党)959,302票(50.06%) 
游錫●(民進党)934,774票(48.78%) ●=方方の下に土

桃園市:29,281票
鄭文燦(民進党)492,414 票(51.00%)
呉志揚(国民党)463,133票(47.97%)

新竹県:5,611票
邱鏡淳(国民党)124,309票(46.94%)
鄭永金(無所属)118,698票(44.82%)

南投県:5,642票
林明?(国民党)149,361票(50.96%)
李文忠(民進党)143,719票(49.04%)

台東県:10,412票
黄健庭(国民党)64,272票(54.41%)
劉櫂豪(民進党)53,860票(45.59%)

澎湖県:5,631票
陳光復(民進党)29,164票(55.34%)
蘇崑雄(国民党)23,533票(44.66%)

金門県:8,819票
陳福海(民進党)23,965票(52.77%)
李沃士(国民党)15,146票(33.35%)
        (「李登輝友の会メルマガより転載」)
         ◇□ ▽□
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

【知道中国 1161回】     
  ――「入唐シ玉フハ室町氏以来希有ノ?・・・豈一大愉快ナラスヤ」(名倉8)
名倉予何人「支那見聞録」(『幕末明治中国見聞録集成』ゆまに書房 平成九年)

  △
「海外日録」とは別に、名倉は「日録ニ載セサルモノ」、「唐人」や「同行諸士ニ聞ク所」を箇条書きにした「支那見聞録」を残している。内容から判断し、上海での日々の心覚えとしてのメモであり、一部は「海外日録」の資料になったものと思われる。そこで「日録ニ載セサルモノ」を中心に、名倉の上海体験をもう少し追ってみたい。

 「海外日録」を読んでのナゾの1つが、名倉が清国役人などと自由に往来し筆談を交わしていたことだった。
誰か紹介者でもいたのかと思ったが、「海外日録」に拠る限り、そうでもなさそうだ。いわば無手勝流で相手の懐に飛び込んだように思える。

名倉によれば、清国の「官員」は位階の上下に拘わらず、「至テ手軽キニテ吾輩ヲ待ツ甚タ厚」かった。だから「紹介モナク官員ノ家ヲ訪ヘトモ左ノミ怪シミ危フム心モナク直ニ筆話」ができる。これは「支那ノ風ニテ至テ寛大ナル習ト見ヘタリ」と。「唐人吾輩ヲ親シム西洋人(より?)勝レリ」と感じた名倉であるからこそ、虚心坦懐に相手の懐に飛び込んで行く術を心得ていたようにも思える。だが、あるいは清国役人たちは名倉を文明の劣る化外の国から遥々と千歳丸でやって来た珍奇な若者と見做し、酒食でもてなし適当にあしらっておけばいいとでも考えていた。いや、その立ち居振る舞いに加え筆談でみせる深い教養に感服したのかもしれない。

これを君子の交わり淡きこと水の如し。いや君子は和して同ぜず、というのか。なにはともあれ名倉は、清国役人の対応ぶりを「支那ノ風ニテ至テ寛大ナル習ト見ヘタリ」と、好意的に受け止めた。

 名倉は「唐人ヲ看ニ武者アルモノ少シ」と綴る。「唐人」は文弱の徒というのが千歳丸一行の共通認識だったようだ。
だが「只許多ノ戦場ヲ経歴シ来ル者ハ自然殺気アリテ頗ル武骨ヲソナヘリ」と、「唐人」であろうが実際の戦場で命の遣り取りを重ね、血の海を泳ぎ切った者は自ずから「殺気」を漂わせていると綴る。

 ともかくも名倉は、上海を攻撃中の太平天国軍の実態を知りたかった。そこで「同行ノ士ト密語」し、戦争の情況を探索するためには、「廣ク唐人ト交」る必要があり、できることなら「(太平天国軍の)軍営ニ至リ賊将ニ見テ共ニ語ルニシカジ」ということになる。だが幕府役人のお供という日常業務が重なる一方、太平天国軍が駐屯しているとされる地域までは如何せん遠い。だから思うに任せない。

ならば、いっそのこと天津に北上し、あるいは広東まで南下し、探索したらどうだろうと語り合いつつ「他事ニ及ヘリ」と。はたして「密語」した「同行ノ士」は高杉晋作だったろうか。「他事」とは何だったのか。興味は尽きないが、彼らの「密語」を万事事勿れ主義の幕府役人が察したとしたら、上海以外の諸港を廻って帰国するという当初計画を反故にして上海から帰国したのも頷ける。

 名倉の上海での情報源の1つが「上海新報」だった。「東洋人来中係欲通商貿易(日本人が通商貿易を求めて中国来訪)」と書き出された同紙五月廿八日付の記事は、日本からの物資はオランダのものとして取引されている。日本が上海で通商を行うことは「属好事」だが、聞くところでは最近日本在住中国人に帰国を求めているとのこと。わが国が日本人の上海での通商を許していることに逆行する措置であり、外交上甚だ公平を欠く――と論じている。名倉は早速、この記事の概要を幕府役人に伝えた。

 じつは「近頃長崎ニ至リ西洋人ト共ニ隨意ニ地ヲ買ヒ館ヲ造ランセシ唐人アリシ故之ヲ禁」じ帰国させた。幕府の禁制を犯したわけだから「我直ニ?彼曲ナリ」、日本側の処置が正しく、清国側の曲解だ。メディアのミスリードは、故意か偶然か。
「隨意ニ地ヲ買ヒ館ヲ造ラン」と・・・それにしても貪欲な土地漁り。三つ子の魂は、江戸末期から。
《QED》
        ◎◎◎◎◎
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ♪
(読者の声1)株式会社ノーボーダーというインターネットでニュース配信をしている会社が26日の夜に配信した記事を読んであきれ返りました。
「【衝撃スクープ】安倍政権が在京キー局に報道圧力 メディアは一切報じず」というタイトルであるが、記事を読むと政府が選挙を控えて公正な報道をするようにと依頼しているだけです。
放送するのは一方に偏った意見だけではなく、いろいろな意見を万遍なく報道してくださいという要請です。これが何故報道圧力なのか全く分かりません。メディアが一切報道しないのは当然です。あまりに当たり前の内容だからです。
しかし、インターネットのニュースサイトやポータルサイトを見る人の大部分はタイトルしか読みません。こういった記事と全く異なる内容のタイトルをつけると記事を読まない多くの人に特定の方向の印象を植え付けることになります。それを意図してやっているのでしょうが、恐ろしいことです。
  (ST生、千葉)
 


  ♪
(読者の声2)日米開戦日国民集会「慰安婦問題と戦後日本外交の失敗」
 日米開戦の記念日に当たっては、様々な観点からこれを振り返り、反省、見直し、反論、主張等をしていくべきであると考えます。
 本年の12月8には、われわれ「史実を世界に発信する会」は「新しい歴史教科書を作る会」と協力して下記の国民集会を開催することといたしました。一人でも多くの皆様のご参集をお待ちしております。


 日米開戦に際して、日本は大きな外交的な失敗を犯した。根本的には、アメリカ政府が戦争を仕掛けてくるのを防ぐための対米世論工作を全く行わないという過ちを犯した。さらに最後通牒の手交遅れという致命的な過ちにより、アメリカ国民の怒りをあおるルーズベルトの罠にはまってしまった。
 慰安婦問題は戦後日本外交の最大の失敗の一つである。
 外務省は対外世論工作を行うどころか、慰安婦の事実関係についての調査に基づく正しい情報を発信することさえしなかった。日米開戦の日に、戦前そして戦後の日本外交の失敗を改めて振り返り、今後の外交のあり方、そして慰安婦問題の完全決着を目指すにはどうすべきかを検討する。
<登壇者>
  大河内 茂太 宝塚市議会議員   加瀬 英明  外交評論家
                   「発信する会」代表・「作る会」顧問
  杉原 誠四郎 「作る会」会長   田母神 俊雄 第29代航空幕僚長
  藤井 厳喜  国際アナリスト   藤岡 信勝  拓殖大学客員教授
                         「つくる会」理事
  水島 総 日本文化チャネル桜代表 目良 浩一 GAHT 代表
  茂木 弘道「発信する会」事務局長 山本 優美子 「なでしこアクション」代表 
*日時 平成26年12月8日(月) 19時開会(18時30分開場)
*場所 四谷区民ホール 新宿区内藤町87 四谷区民センター9F//