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■第1258話 とんかつ万歳(1/4)
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夏の甲子園の高校野球大会のニュースでは、出場選手が食事でビフテキとトンカツを食べる場面が出ます。
これは「敵に勝つ」の縁起かつぎです。
しかし、肉類の消化には多量のエネルギーが必要です。
筋肉を作ったり、筋肉の高い活動量を長時間維持したり、怪我から身を守る集中力を保ったりするのに必要なエネルギーの大部分が消化に回されてしまいます。
これでは、「敵に勝つ」どころではありません。
今回は以下のメールマガジンに掲載された内容の転載です。
メイル・マガジン「頂門の一針」3421号 2014(平成26)年9月9日(火)
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とんかつ万歳
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渡部 亮次郎
敗戦7年後の昭和27年4月28日にサンフランシスコ条約が発効して日本ようやく再び、独立国となった。
この条約によって、正式に、連合国は、日本国及びその領水に対する日本国民の完全な主権を承認した(第1条 (b)。
そこで外務省もその機能を回復するため、語学研修を再開した。
冒頭、教師が「知っている英語があったら言ってみなさい」といったら「トンカーツ」という答えがあったという嘘のような本当の話が残っている。
とんかつとは豚肉にパン粉をつけて油で揚げたもの。
豚カツレツの略。
日本で誕生した。
豚カツ、トンカツ、とも表記する。
ヨーロッパではポーク〔豚肉の〕カツレツというが、日本のは始めから箸で食えるように5つか6つに切ってある。
どうも日本食と言っていいだろう。
ものの本によればとんかつを工夫したのは明治時代、宮内省で西洋料理の経験があった島田信二郎氏で、彼が現在のような厚切り豚肉のとんかつを工夫して売り出したものらしい。
創業明治38年。
今は4代目が上野松坂屋の隣で「ぽん多本家」を開いている。
電話:03-3831-2351.月曜定休。
試みにウィキペディアを開いてもトンカツ屋の宣伝と食べ歩記だけがでてくるが、平凡社の百科事典にはちゃんと登場する。
<カツレツ 肉料理の一種で、英語のカットレット cutlet のなまった語。
本来の語意はあばら骨のついた羊肉の切身のことで、イギリスでは子ウシやヒツジの肉の切身に塩コショウをして,小麦粉,卵黄,パン粉の順に衣をつけ,バターで両面をきつね色に焼きあげる料理の名としても使われている。
このイギリス料理の調理法が日本の書物に初登場したのは1872年(明治5)のことである。
この年,2冊の西洋料理書が東京で出版された。
いささかあやしげな豚肉のカットレットを紹介している《西洋料理通》(仮名垣魯文編)と、イギリス式の子ウシのそれの調理法を正確に記した《西洋料理指南》(敬学堂主人著)である。
この両書が刊行されたとはいえ,西洋料理は当時の日本人にはまだまったくなじみの薄いものだった。
カットレットの〈ト〉をはぶいた日本式発音のカツレツが日本人の食生活に顔を出しはじめたのは明治30年代になってからで(どうも島田信二郎が始めたものらしい)。
(次回へ続く)
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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第1258話)(2014年10月01日号)
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