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黄文雄の歴史から読み解くアジアの未来
2014年9月19日号(第31号)
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☆【中国】ユーラシア大陸の疫病発生源・中国に警戒せよ
◎「デング熱深刻」と警告=患者1000人超―中国広東省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140907-00000056-jij-cn
日本ではすでに全国で症例が報告されているデング熱ですが、じつは東アジアでも大流行しています。その理由は、上記記事によると天候のせいのようです。気温が高く、雨が多いことから蚊が多く発生し、デング熱の媒介として大活躍しているとのことです。中国の広東省では、すでに1145人の症例が報告されていると、同記事にはあります。
また、台湾の台南では511人の感染者が確認されました。
http://www.recordchina.co.jp/a11977.html
シンガポールでは、今年に入ってから1万4363人が感染し、5人が死亡したそうです。
http://www.recordchina.co.jp/a75601.html
数年前、中国で重症急性呼吸器症候群(SARS)が大流行したときのことを覚えているでしょうか? 肺炎の症状が重く、感染力が強いことから大騒ぎとなりました。中国は、感染が多い地域を一部閉鎖して対策にあたりましたが、結局流行が収まるまで待つことしかできませんでした。
昔から、疫病の流行に対して決定的な対策はありませんでした。今では、事前にワクチンを摂取する予防方もありますが、新しい伝染病に関しては、発生地を封鎖して消毒をするという方法しか取れないのが実情でしょう。代々木公園ではまさにそれを実践しているというわけです。
しかし、最大の流行地である中国ではどんな対策を取っているのか。読者の皆さんならお分かりでしょうが、致死率の低いデング熱程度では何もしていません。日本のように騒いでもいないし、国による感染地での消毒もありません。
世界の伝染病専門家の医師にはよく知られている「常識」ですが、ユーラシア大陸での疫病の発生源は、たいてい中国からです。「世界疫病史」の入門書では、そう教えています。
たとえば、中世ヨーロッパを恐怖に陥れた黒死病(ペスト)については、その感染源として、中国からということがほぼ定説となっています。
疫病史の研究では、宋王朝と元王朝が衰退し、滅んだのは、ペストが理由であるということを突き止めています。宋と元のペストでは、人口が3分の2も減ってしまったので、歴史にもその記録が残っています。
明が滅んだのは、李自成による反乱が原因とされていますが、実際には天然痘とコレラの大流行もその大きな要因となっています。このとき、華北だけでも1000万人以上が病死したとされています。
ペストを世界各地に広げた感染媒体は、「唐船」に入り込んだネズミとされていますし、日本での伝染病の流行も、ほとんど、この唐船の伝来によるものだと考えられています。
中国において、SARS、鳥インフルエンザの次にデング熱が流行していることについては、台湾のテレビが今年の春からすでに伝えていました。医学関係の団体も、中国で30以上の伝染病が流行しているので、注意を呼びかけていました。
たとえば、WHOは中国でのB型肝炎について、長江流域に1億人以上のキャリアがいると発表しましたが、やがて7億5000万人と修正しました。
中華世界とはそもそも、いつでも内戦、内乱、内訌、飢饉、疫病、虐殺で満ち溢れるカオス状態、ブラックホールに陥る危険性を持つ世界です。一世紀半にもわたる内戦状態に陥っても、何の不思議もありませんでした。それは近代中国に限らず、それ以前の歴代王朝すべてが味わってきた宿命のようなものです。
中国ではたいていどの王朝も最盛期をすぎると騒乱に見舞われたものです。そういった一治一乱の現象は、有史以来の中国の歴史法則のようです。こうしたなかで形成された中国人の歴史観とは、『三国志演義』の冒頭にある「天下、久しく分かれれば必ず合し、久しく合すれば必ず分かれる」という、統一と分裂の循環史観です。
このような中華世界の変動の原理が、易姓革命です。毛沢東は、「人民こそが歴史を創造する」として、人民(人)を歴史変動の原動力だと強調しました。
しかし中国に限って言えば、歴史を変えるもっとも大きな力は、明らかに人民というより自然です。つまり山河の崩壊が騒乱、易姓革命の結果であるとともに原因なのです。
そのような人間の意志や力をはるかに超越した自然の力は、中国では「天意」と見なされてきました。歴史を動かしてきた旱魃、疫病、流民の噴出という連鎖は、天の意思であると信じられてきたのです。
さてこうした歴代王朝末期の天下大乱の背景には、たいてい自然崩壊と社会崩壊の連鎖的悪循環の加速的昂進と拡大という現象が見られてきました。社会秩序の緩みに起因する有限な資源の争奪による自然破壊によって旱魃、水害が大地を襲い、そして疫病が大流行し、飢饉が拡大再生産され、病死者、餓死者が数十万から数千万人規模に拡大し、社会も崩壊していくという止めどない悪循環です。
日本でもすでに9月9日の時点で感染者は81人と報道されています。人的、物的、情報的にすべてがボーダレスな現代社会では、こうした感染症がまたたく間に国境を超え、世界に蔓延するのは当然のことです。逆に言えば、感染症を抑えるには各国がそれぞれしっかりと対策を取って感染拡大を抑えるしかないのです。
日本だけが代々木公園を封鎖しても何の意味もありません。感染が確認されたすべての国が真剣に感染抑制のための対策を取るべきです。今回は、致死率の低いデング熱での騒動ですが、今まさに南アフリカで流行しているエボラ出血熱などの致死率の高い感染症が東アジアで流行したことを想定してみて下さい。
中国は古代から伝統的に、疫病の流行情報を封鎖する風習がありますので、日本の医学関係機構は、もっと中国大陸の情報にアンテナを張る必要があるでしょう。パンデミックはいつ襲ってくるかわかりません。警戒を高めるべきです。
いくら日本が対策を取っても、隣国の中国が適当なことしかしないのでは、日本も巻き添えとなり流行を防ぐことができないのです。エボラ出血熱のことを人事として見ていてはいけません。デング熱の流行をいい練習だと想定して、東アジアでの疫病流行についての対策について東アジア各国は、統一した見解と統一した方法を講じておかなければ、これから先恐ろしいことになるかもしれません。
日本では、日本国憲法に書いてある「近隣諸国が平和を愛する」ことを信じる人が多いですが、いくらそれを信じても、疫病に関しては、どうにもなりません。
隣にユーラシアにおける疫病の発生源があるということを、日本人はもっと意識することが重要です。
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