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■第1253話 カレーライスと海軍(3/3)
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今回は以下のメールマガジンに掲載された内容の転載です。
メイル・マガジン「頂門の一針」3417号 2014(平成26)年9月5日(金)
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(前回から続く)
もともと英国海軍はシチューに使う牛乳が日持ちしないため、代わりに日持ちのよい香辛料のカレーパウダーを入れたビーフシチューとパンを糧食にしていた。
しかし、日本人はシチューはともかくパンでは力がでない、と白米にかけた。
カレー味のシチューに小麦粉でとろみ付けしてかけたところ好評を得て海軍カレーライスが誕生したのである。
よって、インド風カレーとは一線を画すものであり、小麦粉のねっとりとしたルーに多数の具を加味し、日本米との絶妙なコンビネーションを遂げるよう工夫されている。
肉と小麦粉でビタミンB1が補給されて脚気も治った
日露戦争当時、主に農家出身の兵士たちに白米を食べさせることとなった帝国海軍・横須賀鎮守府が、調理が手軽で肉と野菜の両方がとれるバランスのよい食事としてカレーライスを採用、海軍当局は1908年発行の海軍割烹術参考書に掲載し、その普及につとめた。
肉は主に牛肉、太平洋戦争時には食糧事情の変化で豚肉も使われた。
その後、復員した兵士がこれを広めたため、カレーライスは全国に広がった。
戦後の復興期、カレーの普及に着目した食品メーカーなどが、海軍カレーに準拠するカレー粉を製造・販売したため、日本のカレーの由来は海軍カレーであるということができる。
現在も海上自衛隊では毎週金曜日にすべての部署でカレーライスを食べる習慣となっている。
これは単調な海上勤務で、曜日の感覚を取り戻すためというほか、余っても基地から外出せず週末に居残った者が手軽に食べられるという現実的な理由もあったらしい。
海上自衛隊で食べられているものは「海上自衛隊カレー」と呼ばれる。
現在は、各艦艇・部署ごとに独自の秘伝レシピが伝わるため、作られるカレーは艦艇・部署ごとに異なっている。
従って今日の海上自衛隊のカレーには単一の味・レシピは存在しない。
「×××スーパーカレー」というような呼び方をする。
×××には艦艇番号などが入る。
なお、カレーライスだけでは不足するカルシウムと葉酸を補うため、牛乳でカルシウムを、サラダで葉酸を補充、さらにタンパク質補強に卵、ビタミンC補強に果物、を加えるなど、栄養学的に献立に工夫を加えることは、海上自衛隊での通例となっている。
護衛艦は優れた冷凍貯蔵設備(戦時には遺体安置室となる噂もある)を有し、食材はほぼ一般家庭と同程度の鮮度が保障されている。
海上自衛隊カレーは、味、コク、香り、ボリュームの4拍子すべてが高レベルであり、一般の洋食屋にあるカレーの味では追従を許さない。
海上自衛隊カレーには各部隊、各艦艇で独特の隠し味があり、たとえば赤ワイン、ミロ、ゆであずき、インスタントコーヒー、コカコーラ、ブルーベリージャムなどさまざまである。
実際海上自衛隊カレーの味に惹かれて海上自衛隊に入隊するものもあり、その中には自らの職種を給養として、海軍カレーの伝統継承に人生を投じるものまでいるのである。
給養員は勤務において実務経験を得ることができ、調理師、栄養士などの資格取得も可能である。
海上自衛隊の給養員として勤務し、その後独立して店を構えたものもいる。
(完結)
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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第1253話)(2014年09月19日号)
・ このマガジンは『melma!』から発行されています。
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・ 作者は、中澤勇二(台湾名 陳澤民)です。
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しかし、日本人はシチューはともかくパンでは力がでない、と白米にかけた。
カレー味のシチューに小麦粉でとろみ付けしてかけたところ好評を得て海軍カレーライスが誕生したのである。
よって、インド風カレーとは一線を画すものであり、小麦粉のねっとりとしたルーに多数の具を加味し、日本米との絶妙なコンビネーションを遂げるよう工夫されている。
肉と小麦粉でビタミンB1が補給されて脚気も治った
日露戦争当時、主に農家出身の兵士たちに白米を食べさせることとなった帝国海軍・横須賀鎮守府が、調理が手軽で肉と野菜の両方がとれるバランスのよい食事としてカレーライスを採用、海軍当局は1908年発行の海軍割烹術参考書に掲載し、その普及につとめた。
肉は主に牛肉、太平洋戦争時には食糧事情の変化で豚肉も使われた。
その後、復員した兵士がこれを広めたため、カレーライスは全国に広がった。
戦後の復興期、カレーの普及に着目した食品メーカーなどが、海軍カレーに準拠するカレー粉を製造・販売したため、日本のカレーの由来は海軍カレーであるということができる。
現在も海上自衛隊では毎週金曜日にすべての部署でカレーライスを食べる習慣となっている。
これは単調な海上勤務で、曜日の感覚を取り戻すためというほか、余っても基地から外出せず週末に居残った者が手軽に食べられるという現実的な理由もあったらしい。
海上自衛隊で食べられているものは「海上自衛隊カレー」と呼ばれる。
現在は、各艦艇・部署ごとに独自の秘伝レシピが伝わるため、作られるカレーは艦艇・部署ごとに異なっている。
従って今日の海上自衛隊のカレーには単一の味・レシピは存在しない。
「×××スーパーカレー」というような呼び方をする。
×××には艦艇番号などが入る。
なお、カレーライスだけでは不足するカルシウムと葉酸を補うため、牛乳でカルシウムを、サラダで葉酸を補充、さらにタンパク質補強に卵、ビタミンC補強に果物、を加えるなど、栄養学的に献立に工夫を加えることは、海上自衛隊での通例となっている。
護衛艦は優れた冷凍貯蔵設備(戦時には遺体安置室となる噂もある)を有し、食材はほぼ一般家庭と同程度の鮮度が保障されている。
海上自衛隊カレーは、味、コク、香り、ボリュームの4拍子すべてが高レベルであり、一般の洋食屋にあるカレーの味では追従を許さない。
海上自衛隊カレーには各部隊、各艦艇で独特の隠し味があり、たとえば赤ワイン、ミロ、ゆであずき、インスタントコーヒー、コカコーラ、ブルーベリージャムなどさまざまである。
実際海上自衛隊カレーの味に惹かれて海上自衛隊に入隊するものもあり、その中には自らの職種を給養として、海軍カレーの伝統継承に人生を投じるものまでいるのである。
給養員は勤務において実務経験を得ることができ、調理師、栄養士などの資格取得も可能である。
海上自衛隊の給養員として勤務し、その後独立して店を構えたものもいる。
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