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メルマガ「遥かなり台湾」
本日のテーマ~ 老いの変哲
配信日 2014/09/05(金)
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台湾でも、日本と同じように、少子高齢化社会となっています。台中市内でも散歩道になっている所や公園にはクルマ椅子に乗ったお年寄りの姿がここ数年の間に増えてきたような気がします。
そして日本と異なるのはお年寄りを介護しているのはほとんどがフィリッピン、インドネシア、タイ、ベトナムなど東南アジアからの外国人労働者なのです。台湾ではこれらの人たちを「外労(ワイラウ)」と称し、重大公共工事(公私立学校、社会福祉施設、病院等の建設)、重大投資製造業(経済部工業局の投資案件審査による)、看護・介護、メイド、船員にと受け入れているのです。
戦前日本語教育を受けた所謂日本語族と言われる人たちもすでに傘寿を超え、この外労の世話になっている人も少なくありません。その中の一人である台中に住んでいる許育誠さんが日本の同人誌に投稿した「老いの変哲」という詩を紹介します。
●老いの変哲 許育誠
ヘルパーの哀れな身過ぎ思い見る
往時われらも貧苦に泣けり
台湾も高齢化社会
病院に行くと苦渋に顔をしかめた老人を多く見かける
彼らのクルマ椅子を押す女性ヘルパーのほとんどがインドネシア籍だ
彼女たちは自国では職が得られず夫や子を故郷に残してまでなかには借金をしてまで少しでもゆとりある世過ぎを夢見て遙々台湾にやってきた
介護という名目だけど炊事洗濯拭掃除も仕事のうち
真夜中に起こされれば
眠気しのいでの御奉仕
たどたどしい台湾の言葉を遣い
使用人としてのけなげな笑顔をつくろい
まめまめしく介護にいそしむ
いつからか台湾の翁も媼も頑迷になっている
気に障るとやさしさが取り柄の媼までも「この間抜け!」と罵り腹の虫の居所が悪いとびんたの一つや二つを喰らわせる
ああわれら台湾の老世代
かってわれら貧しさに喘ぎ
心にゆとりが持てなかった
今ヘルパーを雇えるからと言って
成金でもないのに 一介の庶民なのに
なんで居丈高にヘルパーに当たるのか
己の残り少ない歳月を知れば
もっとヘルパーに寛大に処せないものか
病院のベットでヘルパーの見守るなか
往生した人もいる
老人の世話をすべてヘルパー任せの家族は親の死に目にも会えないのだ
台湾高齢者社会の醜悪な一面を見せつけている
わが身に老いの変哲のないのを
ただ祈るばかりだ
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