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■第1225話 【半斤八両】中国への配慮で迷走の故宮博物院展(後編)

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 今回は以下のメールマガジンに掲載された内容の転載です。

  メイル・マガジン「台湾の声」2014年7月10日

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(前編から続く)


 実際、知り合いの台湾人は総統府の声明を見て「庶民の内政への批判や不満を国外に転移するのは政治屋の常套手段だ」とメールを送ってきた。

 「(馬総統の懐刀ともいう)金小刀(金溥聡国家敢然会議秘書長)のやり方だろう」とも。

 折から基隆市の不正事件などでまたぞろ馬政権批判が上昇中。

 ここは強硬姿勢で批判を海外、つまり日本に向けようというのではないか
というわけだ。


◆ダブルスタンダードの台湾

 さらに馮明珠故宮博物院長が昨年11月、北京で講演した際の横断幕は「台北故宮」となっていたとも伝えられた。

 日本に対しては「国立」を求め、中国には無言で、中国に歩調を合わせるような対日批判。

 これは明らかなダブルスタンダード(双重標準)。

 反日親中の馬総統の真面目(しんめんぼく)発揮という声もある。


 もっとも日本のメディアも浅ましすぎる。

 故宮博物院展は、結局は共催になったが、当初は主催権を争って、台湾に辞を低くしてお百度参りしていた。

 開催が決まると、今度は台湾を自国の一部とする中国に配慮して「国立」の文字を消す。

 この騒ぎ、共催各社が談合して報道しない申し合わせをしたのか日本ではあまり報道されていないようだ。

 自分のミスは頬かむりする。

 新聞が信用されず、売れなくなるはずだ。


 6月23日、開幕式は当初予定より30分遅れで始まった。

 そこには総統夫人の姿はなかった。

 あれば日台関係をさらにグレードアップすることになっただろう。

 ただ、台湾は「暫時見送り」とし「中止」とはしていない。

 いずれは行くという意味か。

 「抗議のため訪日中止」なら外交的には「宣戦布告」的。馬総統自身が「今が最も良好」という日台関係を自分から壊すことになる。

 そこまでの決定的措置は避けたのだろう。


◆どっちもどっちで至宝を汚す

 一方、国立の文字のないポスターを徹夜作業で回収し、なんとか中止を免れた日本のメディアは開幕式の模様を報道したが、その扱いは小さい。

 自社が主催するのだから普通なら宣伝を兼ねてデカデカと報道するのだが、さすがに恥ずかしかったのか。

 それでも報道には「国立」の文字はなく、「台北故宮」と書く。

 あくまでも中国配慮だ。


 台湾も日本も中国配慮で姑息ともいえるパフォーマンス。

 中国語でいう「半斤八両」、どっちもどっちの対応で故宮の至宝を汚してしまった。


(完結)


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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第1225話)(2014年07月16日号)

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・ 作者は、中澤勇二(台湾名 陳澤民)です。

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