「5人ルール」には何の根拠もなかった!
韓国・ソウルの日本大使館前では韓国の市民団体によって日本政府への抗議活動がしょっちゅう行われています。本来、大使館の尊厳と大使館員の安全はその国の警察によって厳重に守られるべきなのに、こと日本に対しては何をやってもお咎めナシ、というのが韓国の実態です。日本の大使を初めとした職員が勤務する、その目と鼻の先で「市民団体」と称する人々が大勢でやりたい放題を長年やり続けてきました。かなり暴力的な行為もやっているし、トラックが日本大使館に突入したこともあります。しかし、なぜかわが国の外務省はこの屈辱に耐え、ずっと放置してきました。では、日本にある韓国大使館に日本の市民団体が抗議すると、どうなるのでしょうか?
韓国人元慰安婦に対して謝罪と賠償を求める抗議活動が日本大使館の前でもう何年も続けられています。毎週、水曜にやっているので「水曜デモ」といわれる、この抗議活動に対抗して韓国大使館の前でも「主権回復を目指す会」を初めとした有志が毎週、水曜日に抗議活動を行っています。女性も混じって粛々と抗議を続けています。ところが韓国大使館のある地域を管轄する四谷警察署はこの抗議活動を規制しようとします。例えば韓国大使館の入り口前には5人以上は立ってはいけない、ということでかなり離れた場所で5人1組を作り、警官の先導に従って一列で大使館前まで進みます。拡声器を使ってはいけない、と言われるので肉声で抗議をすることになります。日の丸も1本しか持ってはいけない、とかプラカードの持ち込みはダメなど、いろいろな指示を警官がします。従わないと抗議活動ができないので、参加者はやむを得ず言われた通りにします。私も参加したことがありますが、これではとても抗議活動とは言えないな、と非常にもどかしい思いをした記憶があります。
「主権回復を目指す会」の西村修平代表によると、これまでカナダ、ニュージーランドなど欧米の国の大使館前でも何回も抗議活動を行ってきたがこんな規制を受けるのはここだけだ、誰がこの規制を決めたのか、それを知りたい、とのことでした。そして西村修平代表が四谷警察の警備担当(当時)だった工藤警部補を訴えた裁判の公判が7月4日、東京地方裁判所であったので傍聴に行ってきました。
結論から言いますと、大使館前に立つときは5人1組で立ち、抗議が終わったら5人は去ってまた次の5人が交代して抗議する、という、いわゆる「5人ルール」には何の根拠もありませんでした。東京には多くの国の大使館がありますが、そんなルールは他の国の大使館前で抗議を行っても適用されません。誰かに命令されたのかも知れませんが、工藤警部補は「私が決めました」と証言しました。原告側の代理人(弁護士)の「なぜ決めたのですか?」という問いに対して工藤警部補は「大使館を守る、大使館員を守るためです」と答えていました。
日本で日本国民が政治的主張をすることは当然、認められるべき権利です。参加者が危険な行為をするとか、通行人の迷惑になるとかいう場合は注意をすれば済むことであり、何も起きていないのに参加者を規制するようなことは行き過ぎです。今回の工藤警部補の措置は明らかに職権乱用です。では、なぜ彼が国民の権利を侵害するようなことをしたのか、こそが問われるべきだと思います。しかし、公判でそのような問題が問われることはありませんでした。3時間近い公判の大部分の時間は本質とは関係のない、用語の定義や解釈、現場写真をどう見るか、などについてのやり取りでした。
世界にはデモや街宣をしただけで逮捕、投獄される国もありますから、それに比べれば日本は民主国家だと思います。しかし、中国大使館や韓国大使館に日本国民が抗議をしようとすると、警官はなぜか日本国民を規制する側に回るのです
ここは日本なのに。これが今の日本の実態だということを知っていただきたいです。
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