安倍首相は、シンガポールで開かれているアジア安全保障会議で講演し、中国への批判をにじませた講演をした。
それに対し、中国代表が「積極的平和主義と言うが、先の戦争では何百万人もの中国、韓国、アジアの人々が日本軍に殺された。
その魂にどんな姿勢を示すのか」と質問した。
 中国は、当初は国防相の参加を打診されたが応じなかった。だが、安倍首相の出席を知り、閣僚級で弁の立つ人物を送り込んで、
質問させたという。
 このやりとりは結構なことである。日本は当分、様々な場面で中国をけん制する発言と行動を強め、アジアを中国の好き勝手にはさせないというメッセージを送るべきである。

 中国側の質問に答えて言えば、韓国人について日本軍が殺したというのは一人もいない。
なぜなら、当時、韓国人は日本軍の一員として戦ったからである。
また、中国とは戦争となったが、戦ったのは蒋介石軍であって、共産党軍とは一度も戦っていない。逆に中国共産党・情報部長の藩漢年という人物を通じて蒋介石軍の情報提供を受けており、共産党と日本軍とは極めて友好的な関係にあった
(謝幼田著『抗日戦争中、中国共産党は何をしたか』より)。
また、盧溝橋事件、第2次上海事変は、中共が日本軍と蒋介石軍を戦わせるために陰謀を仕組んだものであり、批難されるべきは中国共産党である。もちろん、その前に鉄道守備の名目での派兵など、日本側の侵略行為はあった。その点は謝るが、何度もの停戦協定を破って戦争を仕掛けてきたのは、国民党軍に潜った共産党員であった。

さらにアジアの国々を戦地としたのは、列強国からの植民地解放を目指したからである。日本が石油禁輸で南下せざるを得なかったことが発端であるが、当時、日本とタイ以外のアジアの国は、中国を含めて、すべて列強国の(半)植民地だった。日本はアメリカとの戦争には負けたが、アジアの植民地解放には大きく貢献したと思っている。

ちなみに中国との戦いにおいて、南京攻略後、日本は蒋介石軍に「損害賠償を含む和平交渉(第2次トラウトマン工作)」を行ない、蒋介石は大筋、その条件の受諾を内定していた(中村あきら著『大東亜戦争への道』P461~462より)。
その返答が遅れたため、日本は「国民政府を対手とせず」と戦争に突き進んでしまったが、条件をつり上げず、もう少し慎重に時間をかけていれば、全面戦争を回避できたのに残念である。

ちなみに南京攻略後に「損害賠償に応じる」と蒋介石が内定したことは、第2次上海事変が中国軍によるものであり、同時に南京大虐殺が無かった証拠である。もし、大虐殺が行われていたら、蒋介石軍はそれを世界に宣伝し、日本は国際的非難を浴びて窮地に陥り、とても戦争どころではなかったろう。
—以上の事実を、中国側の日本批判がある度に、堂々と主張する。特に中国共産党が漢奸(売国奴)行為を働いて蒋介石軍の弱体化を図り、政権を手に入れたことは、共産党の致命的欠陥であり、政権の正当性をゆるがすものである。
これらを何度か言えば中国は、「もう日本の批判をしないから、我々の過去を言うのは止めてくれ」と持ちかけてくる。
そのような状態に持ち込んでこそ、日本とアジアの平和が保たれる。
それが中国の横暴を許さず、武力対決を回避する最善の道と考える。

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