51T7yCnmZnL.jpg

proxy.jpg

--------
↓全文読めない等の場合はバックナンバーでご覧下さい↓
http://melma.com/backnumber_45206/
--------


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成26(2014)年4月20日(日曜日)
        通巻第4210号   
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 本号は日曜版につきニュース解説ありません
****************************************

 書評二本、樋泉克夫のコラム、鍛冶俊樹の軍事ジャーナル、そして投書欄
     ◎◎◎◎◎
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 自信喪失が売国勢力を助長し、日本経済を悪化させてきた
  韓国も中国も『成長』はまやかしであり、日本は発展の可能性が高い

  ♪
渡邊哲也『売国経済 アジアの勝者は日本だけでいい!』(KKベストセラーズ)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 新鋭論客・渡邊哲也さんの新作である。基調は反日路線の韓国が凋落するという近未来予測を基軸に、知的財産が最大の武器となって日本がよみがえるという未来の透視図が示される。
 『嫌韓論』『悪韓論』『犯韓論』、そして『呆韓論』と凄まじい韓国批判が続く世の中、本書はついに「無韓論」だ。
 本書にはいくつかの指摘があるが、重要な点がみっつ。
 第一に日本は弱気になる必要などまったくなく、じつは対外資産で世界一であるという実態。わかりやすくグラフで示されているが、日本の対外債権は253兆円。興隆の中国が138兆円。対して世界一の『経済大国』だというアメリカは『債務』が201兆円と世界一の借金を抱える。
 対外債権国の第三位はドイツで94兆円だが、ほかの欧州諸国、たとえばフランス、イタリア、英国は軒並み債務国。ロシアがかろうじてプラス、マイナス=ゼロという。
 第二にバブル崩壊以後の日本の精神の懈怠、マイナス思考が『売国勢力に利用されてきた』という指摘で、これはマスコミの偏向もさることながら『後ろ向きのマインドのままでは日本は決して良くなりません』ということである。
 第三はノブレス・オブリージュ(貴人の振る舞い)の解釈の『勘違い』にあると言う。
 外国の概念は『貴族が領土の民を豊かにしておかないと、動乱をおこされてひっくり返されてしまうから適度に施しをあたえておかなければいけない』という発想からくる偽善であり、日本のように貧困層に限りなくて厚くという政策と根本の発想がことなる。つまり善意か悪意かという百八十度の違いがある。
関連して渡辺氏が言及されるのは「見返り無きアジア投資はいずれ日本の首を絞め」かねないし、中国への過度の市場依存は危険きわまりないという現場の判断である。
    ○
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎ BOOK REVIEW◆ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 電車内の乗客のパターンから読み取る社会の変化と現代人の心理
  いきなりスマホでゲームをする若者の心理は奈辺にあるかと観察

   ♪
渋谷昌三『電車の中を10倍楽しむ心理学』(育鵬社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 変わった社会観察の本なので意表を突かれる。だが、面白い。
 評者も都心に住んでいるので地下鉄、バス、電車。そして取材や講演旅行で新幹線、飛行機、ローカル線をよく利用する。自分自身もそうだが、飛行機は窓側、電車は端っこに座ることが多い。それが何故なのか、考えたことが無かった。
 この本の著者は前作「外見だけで人を判断する技術」を書かれて注目された心理学者。要するに乗客の心理をひもといて行動パターンを観察しているのである。
 いまひとつしゃくに障るのは電車の中での若者たちの振る舞い。うるさい会話、座り込み、老人に席を譲らない。騒音の音楽が聞こえる。親子ずれの傍若無人。化粧する若い女たち。スマホに興じて周囲を見ないバカ娘たち。
 ところが電車内でしゃくに障ることも心理を勘案すれば、意外に楽しいと著者は主張される。
 いきなりスマホ熱中組(乗車するなり携帯電話と首っ引き)への観察はこうだ。
 第一は満員電車の環境の過剰負荷への対応だという。
 第二は「他人との関係を断ち切ろう」としているのだという。昔は居眠りか、読書だった。いま、それがスマホのゲームになり、関わりを持ちたくないメッセージを周囲に発信している行為だという。
 しかし、旅は道ずれ世は情けという昔風の日本の伝統は、これで消滅しかけているが。。
 さらに迷惑なことはほかの乗客を顧みずに、携帯で延々と喋っている人がいる。これに腹を立てるのは、たぶん評者の観察では日本だけで、香港、中国へ行くと電車の中だろうがバスの中だろうが、平気で、しかも大声で喋り続け、日本のように新幹線のデッキで、などというモラルは通じない、だれも気にしていない。(ただし、最近の中国も大都会はスマホになって文字通信。いくぶん静かにはなったが)。
 乗客の社会観察は『鞄』にまでおよび、使い古しの鞄を何時までの持っている人は『こだわりの強い『頑固者』。アタッシェケース派は実利主義で目立ちたがり屋、そして『紙袋』組は「飾り気が無く周囲の目を気にしない」タイプだそうな。
といわれてもねぇ。評者が紙袋派なのは、じつに実利的で、これは竹村健一氏から教わったのだが、軽いことも重要。そして読んだ雑誌、新聞を切り抜いてほかは捨てるのにも紙袋はじつに便利です。もちろん鞄も幾種類かはもっていますが。。。。。
   △ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

【知道中国 1067回】     
 ――「大中国は全国土、全人民をあげてわき立っている最中なのだ」(中野10)
   「中国の旅」(中野重治『世界の旅 8』中央公論社 昭和38年)

 ▽
それにしても「戦後一九四六年、アメリカ軍による解放直後、再び短期間訪問し」とギランが綴る「アメリカ軍による解放」は何を意味しているのか。文脈の前後からして、アメリカ軍によって1946年に中国が「解放」されたと読み取るしかないのだが、そんな事実はなかった。

45年8月15日に日本軍は武器を置いた。だが中国では将来の政権をめぐって暗闘が始まっていた。延安から乗り込んだ毛沢東を、?介石は重慶で待った。アメリカやらソ連の外交当局の口添えで、10月には双方は「双十協定」を結ぶ。だが共産党は秘かに大軍を満州に送り、ソ連撤退後の満州制圧をめざす。アメリカ大使などの仲介も奏功せず、46年6月には本格戦闘に突入した。46年の、どの一日を切り取っても「アメリカ軍による解放」などと呼べる事態は発生していない。

まさに中野のいうように「一九四六年にアメリカ軍の手で解放されただの、〔中略〕それこそ面妖な話」ではある。
そこで中野が例示するギランが綴る「面妖な話」をいくつか記しておくと、

■「教会の入口の大きな黒板に一杯なにかが書いてあるが、あれは何か。『信者たちへの通告です』と〔中略〕私は、それを翻訳して貰った。次のような文句だった。/『第三十二回ソ連大革命の記念日が来た。今年はソ連第五次五カ年計画完成の年である。共産主義の路に偉大な進歩をとげたソ連は世界平和防衛の砦となった。中国もまた、ソ連の寛大な援助によって、一九四九年以来、労働のあらゆる分野において・・・・・』/まったく、いい読み物である」

■「中国じゅう、どこに行っても、外国人向けのホテルは、ロシア人か、ロシア語を話せる人間を目安にしていることがわかる。『手洗所』とか、『浴室』とかいった外国語の表示は、ほとんど全部ロシア語ばかりである。英語には、ときたましか出会わない。献立表も多くの場合、中国語と並べてロシア語で書いてある。ソ連人は、人のいう通り謙虚だとしても、中国人の方では、ソ連人を鐘、太鼓でたてまつっているようである」

わずかな引用だが、ここからだけでもギランが訪中した1955年当時、中国が如何に「ソ連人を鐘、太鼓でたてまつっている」かが読み取れようというものだ。

これに対し野中は、「ホテルの便所の話、料理の献立の話などになると、私には経験からいってギランがほんとうのことを書いたとは思えない」と噛みついた。だが、「もっとも、ギランは一九五五年秋現在で書いている。私たちの経験は五七年秋のことだから、二年のちがいですっかり改まったのだとすれば話は別になる。それにしても、改まったのだとしてもまだ私には解せぬ点が多い」とした後、「一九五七年秋の末の経験を書いておこう。念のためにいえば、この秋は、大十月社会主義革命四十周年記念にあたっていて、大中国は全国土、全人民をあげてわき立っている最中なのだった」と胸を張って記す。

「大十月革命」だの「大中国」だの、なにやら1970年前後の大学紛争の時代、全共闘なんぞのアジ演説や立てカンの文字を彷彿とさせる大袈裟極まりない表現であり、普通の感覚を持ったマトモな大人だったら気恥ずかしくて書けないような「大」の連発としか思えないが、こうなると中野は単に革命ゴッコにトチ狂っているおっさんにしか過ぎないといわざるをえない。

ここで中野は間違いを犯す。「二年のちがいですっかり改まったのだとすれば話は別になる」と、なにやらギランを小バカにしたような口吻だが、じつは中ソ関係が「二年のちがいですっかり改まった」ことに気づこうとしなかった。心此処に在らざれば、です。
《QED》
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル 鍛冶俊樹の軍事ジャーナル 鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ♪
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル 
@@@@@@@@@@@

弱気の中国
 *****

ウクライナ問題などで、米国の弱腰ぶりは衆目の一致する所だろうが、実は米国より更に弱腰ぶりが目立つのが最近の中国だ。今月2日、米国は下旬に青島で開催される予定だった中国の観艦式に艦船の派遣を見送る旨、発表した。
 この国際観艦式は前回2009年も今回も米国の軍艦は招かれ、日本の自衛艦は招かれない、いわば米中による反日同盟の祭典と言っていい。ところが米海軍は前回は艦船を派遣しながら、今回は見送るという。
 いうなれば米国は中国に反日同盟の解消を申し出たも同然である。中国はマレーシア航空の捜索を口実に結局、観艦式そのものを取りやめてしまった。中国の面子は丸潰れであるが、もっと踏み込んでいうなら反日政策の事実上の失敗を象徴している。

 というのも、6日に米国防長官のヘーゲルは東京で小野寺防防衛大臣と会談し、「2017年までに日本に米イージス艦2隻を追加配備する」と発表した。北朝鮮への抑止力を高めるためと説明されたが、同時に中国への抑止力にもなることは誰の目にも明らかだろう。//