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    『三橋貴明の「新」日本経済新聞』

     2014/04/09



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FROM 東田剛


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以前もご紹介しましたが、『国家のツジツマ』の中で、人間は世の中や歴史を「物語」のように見ているということが語られます。

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とすると、政治家の演説であれ、政策の大義名分であれ、表面上はもっともらしくても、その背景にどんな「物語」が隠されているのかを分析すれば、「お前らの企みはまるっとお見通しだ!」となるというわけです。

ただし!
気を付けてください。
『国家のツジツマ』の中で佐藤健志氏が言うには、無自覚に「物語」をもっている人は、その「物語」を批判されると、キレるらしいので。
確かに、東田剛が「まるっとお見通しだ!」とやると、スカッとするのではなく、ムカッとする人もいるんでしょうな。

あるいは、物語のツジツマが合わなくなってくると、その物語を疑うのではなくて、無理にツジツマを合わせようとして、必ず最後に詭弁出すような人もいるようです。

ま、いろいろトラブルは生じるかもしれませんが、この「物語分析」という技、身につけておくといいかもしれません。

さて、4月4日の経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議で、安倍首相が、女性の就業促進のために、家事・介護サービスに外国人を活用することを検討するように、指示(要出典は「師事」ね)しました。

この総理指示、前々回、まるっとお見通しした通りですね。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/03/26/korekiyo-89/

この政策の背景にある「物語」は、安倍首相のダボス会議での演説で読めます。
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0122speech.html

安倍首相は言いました。
「日本はこれから、グローバルな知の流れ、貿易のフロー、投資の流れに、もっとはるかに、深く組み込まれた経済になります。外国の企業・人が、最も仕事をしやすい国に、日本は変わっていきます。」

 つまり、グローバル化という「物語」です。

 グローバル化とは、ヒト、モノ、カネの国境を越えた移動です。TPPや法人税減税など、モノやカネのグローバル化はすでに進めています。
 でも、ヒトがグローバル化しないと、グローバル化の「物語」は完結しません。
 ですから、必ず「移民」という話になる。

 「移民」と言うと反発が大きいというので、まあ、建設業が人手不足だとか、外国人高度人材の活用だとか、女性の活用だとか、何だかんだと口実をつけるわけです。

 もちろん、この背景には、単なる「物語」だけではなく、実利もあるでしょう。

 外国人を入れて実質賃金を抑制したいという産業界の動機もあるでしょう。
 あるいは、公共事業の発注単価を上げたくないし、教育や少子化対策にカネを使いたくないという財務省の財政均衡主義もあるでしょう。
 こうした実利の動機に都合が良いので、みんなで、グローバル化という「物語」に乗っかっているということでしょう。
 実利に裏打ちされた「物語」は、非常に強力なものとなります。

 外国人活用政策の背後にある実質賃金の抑制や緊縮財政は、確かに大きな問題です。
 しかし、この話は、経済・財政にとどまりませんでした。

 というのも、活用が検討されているサービスは、家事や介護だけではなく、「育児」も入っているのです!

 正直、「ここまで墜ちたか」との感が強いです。

 安倍首相はダボス会議で「多くの女性が市場の主人公となるためには・・・外国人のサポートが必要です」と言いました。

 日本女性が「市場の主人公」とやらになるために、日本語もまともに覚えていないような我が子の育児を、外国人に安いカネでやらせるようになる。
 そんな「物語」になっているのです。

 これには、さすがに、田村厚労大臣が「育児支援については、幼児の人間形成期を外国人が担うことは問題があるのではないか」と発言したようです。
 当たり前でしょう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140407-00000009-jct-soci

 首相は、外国人活用策を「移民政策と誤解されないよう配慮する」と述べたそうですが、そんな保守層向けの小手先の配慮など、もはや何の意味もありません。
 移民がどうこう以前に、日本人はどうあるべきかという「物語」が問題なのです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140405-00000074-san-bus_all

 幸い、田村大臣は、まともな日本人の「物語」をお持ちのようです。
 田村大臣は、日本人の雇用水準の低下も心配しています。

 これに対して、安倍首相は、国家戦略特区で外国人活用策を先行して実施するという案を示しました。
 国家戦略特区というのは、関係分野の大臣は意志決定に入れないそうです。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL210KM_R21C13A0000000/

 したがって、田村大臣の極めて真っ当なご意見を外して決めようということです。
 いやはや、もう、徹底してますね。

「そのとき社会はあたかもリセット・ボタンを押したようになって、日本の景色は一変するでしょう。」
これも、ダボス会議での演説の台詞です。

 確かに、育児を外国人に任せるようになったら、日本社会はリセット・ボタンを押されたようになるでしょう。

 というわけで、今日の物語は、これでおしまい。
 日本も、おしまい!

 え、歌はないのって?

 仕方ないなあ、ほれ。

http://www.youtube.com/watch?v=2BbRCHmzca0

はっきり言って、あんたはネオリベ
あんたのブレーンや お友達もネオリベ
民主党逃げて もう平気だと思ったとたんに あらあらこりゃまた安倍さんが岩盤規制に穴あけて 法人税率引き下げる
好きなんだ 好きなんだ 構造改革
さすが安倍さん ステージ変えたぜ
やったぜ安倍さん 消費税上げたぜ
竹中ワクワク Take it easy
イジ イジ イジ イジ イジ イジ
異次元緩和

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