憲法って何なんだろう?
来る5月1日に憲政記念館で「新しい憲法を制定する推進大会‐自立と共生に向けて‐」という会が催されるそうです。主催は「新憲法制定議員同盟」。第1部は記念講演で、講師は拓殖大学総長の渡辺利夫氏。第2部は来賓、各党代表挨拶となっています。そのお知らせを見たのですが、ちょっと呆れてしまいました。「大会スローガン」というのがあるのですが、まるで幕の内弁当のようにいろいろきれいな言葉が詰め込まれていながら、結局、どんな憲法を作りたいのか、がまるで見えてこないのです。
●大会スローガン
○日本の歴史・文化・伝統の香り高い憲法をつくろう。
‐ 自由・民主・人権・平和・国際協調を基本とする憲法をつくろう。
‐ 国際平和を願い、他国と共にその実現のため協力し合うことを誓う憲法をつくろう。
‐ 自然と共生を信条に、美しく豊かな地球環境を護る憲法をつくろう。
‐ 大規模自然災害にも即応出来る憲法をつくろう。
どうでしょうか? これをすべて網羅する憲法なんて、絶対できっこないと思いませんか? 日本の政治家というのはどういう頭の構造をしているのか、彼らの思い描く憲法というものはどういうものなのか、まったく理解できません。おそらく彼らは、憲法とはそもそも何なのか、考えてみたことがないのではないでしょうか?
専門家ではないので私もよく分かりませんが、少なくとも憲法というのはさほど細かいことを規定しなくても良い、ということは分かります。細かいことは各分野の法律や条令や通達で決めれば良いはずです。イギリスには成文憲法に当たるものはない、と聞いたことがありますが、憲法がないからといって国民生活に支障は出ていないようです。では憲法とは何なんでしょうか?
憲法はその国の国民のアイデンティティ、つまり自分は何者なのか、ということと、その国の形を大ざっぱに規定するものではないか、と思います。これまで先人が築いた価値観や美意識や常識を受け継ぎ、これからどういう国を築いていくのか、日本人がその認識を共有するためのものではないか、と思います。わが国はもう2千年以上、同じ歴史と文化を共有する人間の共同体ですから、移民国家のアメリカのように国民同士の激しい利害の対立はないわけです。
王様が権力と富を独占していた歴史を持つヨーロッパの国々とも違うので、それらの国の憲法は参考になりません。
日本国憲法はわが国が占領下で押しつけられた、正統性のない憲法です。いくら戦争に勝ったとはいえ、敗戦国の憲法を変えるのは戦時国際法違反です。
ですから、とりあえず現行憲法を破棄、あるいは無効宣言して、しばらく憲法なしでやってみたらどうでしょうか? 日本という国は慣習法で十分、やっていける国ではないか、と思うのですが。
最悪なのは今の憲法にさらに何かを付け加えることです。土台が腐っていたら、その上にいくら立派なビルを建ててもいずれ崩れてしまいます。そんな愚かなことを政治家の皆さんには絶対やってもらいたくないです。
憲法については花時計のQ&Aコーナー「OSSの日本改造計画」でも触れていますので、こちらも是非、ご覧下さい!
http://www.hanadokei2010.com/faq_detail.php?faq_category_no=25