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鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
第134号(12月31日)
*米国に失望
総理の靖国参拝に関して、中韓の反発は型通りのもので今更、異とするには値しないが米国大使館の「失望した」との声明には失望した。そもそも日本の総理が日本のどこに行こうが、日本の勝手であって諸外国から文句を言われる筋合いはない。
ところが外国の理不尽な主張に譲歩するうちに、いつのまにか靖国にも尖閣にも日本の総理は行かれない状態になってしまった。日本は主権を放棄して植民地の道を歩んでいるとしか言いようがなく、この状況を打破するためには、総理も閣僚も靖国にも尖閣にもどんどん行って、日本が独立国であることを内外にアピールする他はない。
さて、その上で米国大使館の反応だが、如何にも幼稚な声明でキャロライン・ケネデイは女を下げた。とても靖国神社の本質や東アジアの戦略的状況を理解しているとは思えない内容である。もちろんキャロラインは外交の素人だからスタッフが起草したものであろうが、ではそのスタッフはどんな人物なのか?
米国務省はキャロラインを赴任させるに当たって、数人のスタッフを先行的に赴任させたが、その陣容を見るに経済重視、安保軽視と感ぜられた。経済重視といえば聞こえはいいが、彼らの目的ははっきりしていて、TTPで米国の要求を通すことである。彼らはこの目的意識をもって赴任直後から日本国内で活動していた。
ところがTTPは年内妥結が不可能となった。もし年内妥結に成功すれば彼らもクリスマスには米国に帰りテキーラで祝杯を挙げたであろうが、これでは帰って国務省のボスに会わせる顔がない。おそらくクリスマス休暇も許されなかったのではないか。
もちろん、妥結延期の原因は米国の要求が強硬過ぎるためだが、スタッフの目には「妥協しない安倍政権の姿勢こそが元凶」に映るだろう。つまり「俺たちがクリスマスに帰国できないのは、すべて安倍が悪いのだ」
かくてクリスマスの翌日に靖国神社に参拝した安倍総理に、呪詛に満ちた声明を発したというのが真相ではあるまいか。してみると、この声明はTPP妥結延期への意趣返し、もっとはっきりいえば八つ当たりと見た方がいいだろう。
軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
1957年広島県生まれ、1983年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として11年間勤務。1994年文筆活動に転換、翌年、第1回読売論壇新人賞受賞。2011年、メルマ!ガ オブ ザイヤー受賞。2012年、著書「国防の常識」第7章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第5回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。
主著:「領土の常識」(角川学芸出版)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=321212000089
「国防の常識」(角川学芸出版)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201203000167
「戦争の常識」(文春新書)
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166604265
「エシュロンと情報戦争」(文春新書、絶版)
共著:「総図解よくわかる第二次世界大戦」(新人物往来社)など
監修:「超図解でよくわかる!現代のミサイル」(綜合ムック)
国防・防人チャンネルで「よくわかる!ミサイル白書」配信中
http://ch.nicovideo.jp/kokubo-sakimori
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