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 『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
    平成25年(2013)6月26日(水曜日)
    通巻第736号 
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池部良と三島さんの初対面の場面(池部さんの著書より)
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俳優で名エッセイストでもあった池部良さんが、下記のような三島由紀夫に関する文章を残していたので、紹介したいと思います(深井貴子)

(引用開始)
「一度、湯に漬って、洗い場で魚油臭い石鹸を身体になすりつけていたら、がらりと板戸が開いて、糸瓜を半分に切ったような顔、短く刈って七、三に別けた髪の毛、肋骨がシロフォンの鍵のように露になっている小柄な若者が入って来た。
「失礼します。」礼儀正しい。立ったまま手拭で前を隠しながら「俳優の池部良さんですか。僕、作家の三島由紀夫です。よろしく、ハハハハハ」
と言って作ったでかい声で笑った。
自己紹介して笑うのもおかしいが、自分を「作家」と名乗るのも常識に外れている。ちょっと不愉快に思ったが、僕の名前を知っていたから、少しばかり嬉しくなって、「よろしく」と頭を下げた。
年上が頭を下げたのは情けないことだった。彼は、身体を湿しもせず、湯舟に飛びこみ、顎まで漬って
「さっき、森本君のお母さんが、お食事は?と言われましたが、僕は食べません」と言う。一緒に食べようと言ったわけじゃないから「そおお?」と言ったら「僕、今、小説の執筆中で時間がないんです。食事する時間が惜しいんですな。それに、ものを食べると頭が悪くなります。」
とも言った。
「そうなの」と生返事をしたら「森本君は、ヤミの汁粉屋で大儲けしたんです。ですから、出してくれる食事もヤミ買いです。うまいものが出て来ますが、僕、ヤミの存在を否定していますから、ヤミ買いのものは一切拒否するわけです。」と言った。漬ったまま、一人でしゃべっていたから、青白い顔が真っ赤になった。
そのとき書いていた作品が何だったか知らず仕舞いだったが、この一人よがりの青年が、後に大作家になるとは夢にも思えなかった。付かず離れずの付き合いをしていたから、「友人」になれるかなと思っていたが、残念なことをした」。
 (引用止め)

(注、今はオーストラリア大使館になっているとかの森本さんという方のお屋敷の書院に下宿してた頃のお話で、昭和23年か24年ごろだそうです。三島さんも森本さんの土蔵に下宿していたらしいです。深井)
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 七月、八月例会のお知らせ
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 事務局より
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七月例会のお知らせ
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好評だった片瀬裕氏による講演「三島由紀夫と北一輝」の続編として7月に下記の通り会員例会を開催します。

日時:  7月30日(火)18:30~20:30(18:00開場)
会場:  ホテル・サンルート高田馬場 大会議室
 http://www.sunroutehotel.jp/takadanobaba/access/index.html
会費:  会員は1000円、一般は2000円です
演題:  三島由紀夫と北一輝(第二回)~北一輝の国体論と革命論を中心として
講師:  片瀬裕(かたせ ゆたか)
 昭和24年生まれ、国士舘大学中退。全日本学生国防会議議長と日学同委員長を歴任、ジャーナリスト、近現代史研究家として活躍中。

講演の主眼: 前回の講演で三島由紀夫と北一輝の共通点を明らかにしたが、今回は北一輝の国体論と革命論を中心にその思想形成と思想の内容をくまなく明らかにするとともに従来、田中惣五郎、松本清張、松本健一らによる左翼はもとより、右翼保守派からの北一輝論の誤謬をも徹底的に排し、真の尊皇革命家としての北一輝像を明らかにする。まさに北一輝研究の新たな地平を切り拓く画期的な論考に乞ご期待。
 
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8月の三島研究会「会員例会」のお知らせです。
        記
 日時  8月30日(金)18:30~ (18:00開場)
 会場  ホテルサンルート高田馬場 大会議室
 http://www.sunroutehotel.jp/takadanobaba/access/index.html
 演題  学徒出陣70周年を考える
 講師  玉川博己(たまがわひろみ)
 会費  会員1000円、一般2000円
講演の主眼 今秋は大東亜戦争における学徒出陣から満70周年の年に当たる。 かつて多くの青年学徒がペンの代わりに銃を執り、醜の御楯として祖国防衛の第一線に立ち、また多くの英霊が散華された。我等は今こそ英霊の尊い祖国愛に思いを致し、学徒出陣とは何であったのかを再考したい。当時の貴重な映像も紹介する。
講師略歴(昭和22年生まれ 慶應義塾大学卒、日学同委員長、三島研事務局長を歴任。現在は三島研代表幹事)
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 三島由紀夫研究会 HP URL http://mishima.xii.jp/
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