◎ BOOKREVIEW ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ☆
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歴史の片隅に埋もれていた明治の国学者がいた
明治をいかなる国家像とするべきか思案しつつ旅から旅への歌詠み人生
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錦仁『宣教使 堀秀成――だれも書かなかった明治』(三弥井書店)
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宣教師ではない。「使」である。国学者堀秀成とは一体誰か? 歴史の片隅にすっかり埋もれて忘れられた存在。そうした人物は夥しいが、錦教授は前作にひきつづき、こうした旅人――漂泊の歌人を追う。
前作『なぜ和歌を詠むのか 管江真澄の旅と地誌』では、謎の漂泊歌人、管江真澄の東北から北海道、北陸などの和歌読みの旅を追いながら和歌の創作の核心、その詩歌の本質を論じた。
本書は国学者としての堀秀成が、やはり旅に明け暮れた人生、報われることのすくなかったが、赫々たる業績を丹念にひろい、幕末から明治という日本の激動期に、民衆はいかなる生活を送り、どのような国家を当時の知識人が描いていたのかを探る。
堀は故郷を捨てて「旅から旅の人生」を送ったが、「地方の小藩を抜け出た若者の未来は暗く閉じている。ならばどうするか。国学を修得しある程度の力がついたなら、旅に出て各地の町や村を歩き、勉強したい人を見つけ、泊めてもらって教えるほかない」。
そういう数奇の人生が明治初期には残っていたのだ。
堀秀成の人生に「三本の柱」があったと錦教授は言う。
「日本の古典を学んで日本固有の歴史、思想、文学、文化、制度をあきらかにすること、その成果をわかりやすく民衆に教えること、日本はいかにあるべきかを法律と国の制度(国体)の観点から研究し著作をものすること。すなわち、国学者、教育者、法学者である」
そのうえで堀には、
「天皇を頂点とする君主制民主主義国家を建設する」という信念があった。
ちょうど夏目漱石が『こころ』にかいたように、
「明治天皇が崩御になりました。その時私は明治の精神が天皇に始まって天皇に終わったような樹がしました。もっとも強く明治の影響を受けた私どもが、その後に生き残っているのは必華時勢遅れだという感じが烈しく私の胸を打ちました」
今日までひっそりと埋もれていた堀の日誌、記録、講義録など数十冊を、百年後に読みふけり分類し、そして錦教授はあの時代を駆け抜けていった偉大な国学者を発見したのだった。
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)古都、金沢で、こんな事がされようとしています。なんとしても、阻止していただきたくコメントさせていだだきました。
http://blog.livedoor.jp/soyokaze2009/lite/archives/51773725.html
ともかく日本人を虐殺した犯罪者の記念館を日本に建てるなんて容認できません。
(AB生)
(宮崎正弘のコメント)金沢の野田山墓地といえば、前田公歴代の募地でもあり、広大な敷地には小生の親戚のお墓も幾つかあります。高校時代は、この墓地の隣の大乗山公園まで走るのが日課、冬はスキー場でした。
その野田墓地に日本人を殺害し、重光葵を障害者にした韓国人テロリストも眠っているのですか。しらなかった。しかも金沢市内に彼の記念館を造る! そぐわないですね。明治十一年、大久保を暗殺した旧加賀藩武士六名のお墓も、野田山墓地にあるとは聞いておりますが、それとこれとは話が違います。
◎
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台湾「友愛グループ」関係者の方へ
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台湾「友愛グループ」関係者の方へ
▼おくやみ▼
陳絢輝先生が亡くなられました。
***************
関係各位
「台湾に美しい日本語を残そう」と三十年ほど前から有志集まり、毎月勉強会を開催、季刊誌『友愛』は中味もぎっしり、ファンが多く、ページ数も『文学界』並みでした。
俳句の会、和歌の会も生まれました。この「友愛グループ」の創始者のひとり、陳絢輝さんが12月21日に逝去されました。
ここに謹んで哀悼の意を表します。
個人的には昭和48年(1973)に知り合って以来40年、何百回とお目にかかり、また勉強会にも参加させていただいたり、活動の模様は、『正論』と『諸君』に拙文を書いて紹介したこともありました。
日本文学に通暁されておられ、日本に来ることも十数回、拙宅に泊まったこともありました。作家の中村彰彦氏の書斎を見学したり、多くの人と交流しました。日本人より日本の作家の作品を知っておられました。端正な日本語を駆使され、往々舌を巻かされたのでした。最後にお目にかかったのは淡水の奥にあったケアセンターを見舞ったときでした。
▼御葬儀の詳細です
とき 2013年1月19日(土曜) 午前11時
喪主はご長男の陳?南さん
葬儀会場 台北市民権東路 市立第一賓儀館
連絡先 台北市北投区栄華一路7巷6号6楼(陳家)
花輪を申し込む人は 台北・国賓公司(0920-666ー550)
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(年末年始の小誌発行予定)明日12月29日―1月3日が休刊、再刊は1月4日から。
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♪
<宮崎正弘の新刊>
『中国を動かす百人』(双葉社)
352頁、写真200葉以上、定価1575円。分厚い人名辞典、廉価。
http://www.amazon.co.jp/dp/4575304875/
♪♪
『習近平が仕掛ける尖閣戦争』(並木書房、232p、並製。定価1575円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4890632999/
♪♪♪
『現代中国 国盗り物語―――かくして反日は続く』(小学館101新書、定価756円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4098251450/
♪
<宮崎正弘のロングセラーズ>
『中国権力闘争 共産党三大派閥抗争のいま』(文芸社、1680円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4286127214/
『中国が世界経済を破綻させる』(清流出版、1680円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4860293851/
『オレ様国家 中国の常識』(新潮社、1470円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4103290617/
♪♪
<宮崎正弘の対談シリーズ>
『2013年の中国を予測する』(石平との対談第三弾 ワック、980円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4898316700/
『猛毒国家に囲まれた日本』(佐藤優氏との対談。海竜社、1575円)
『増長し無限に乱れる欲望大国、中国のいま』(石平と対談第二弾 ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談シリーズ第壱弾。ワック、933円)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との対談。徳間書店、1575円)
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社宮崎正弘事務所 2013 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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歴史の片隅に埋もれていた明治の国学者がいた
明治をいかなる国家像とするべきか思案しつつ旅から旅への歌詠み人生
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錦仁『宣教使 堀秀成――だれも書かなかった明治』(三弥井書店)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
宣教師ではない。「使」である。国学者堀秀成とは一体誰か? 歴史の片隅にすっかり埋もれて忘れられた存在。そうした人物は夥しいが、錦教授は前作にひきつづき、こうした旅人――漂泊の歌人を追う。
前作『なぜ和歌を詠むのか 管江真澄の旅と地誌』では、謎の漂泊歌人、管江真澄の東北から北海道、北陸などの和歌読みの旅を追いながら和歌の創作の核心、その詩歌の本質を論じた。
本書は国学者としての堀秀成が、やはり旅に明け暮れた人生、報われることのすくなかったが、赫々たる業績を丹念にひろい、幕末から明治という日本の激動期に、民衆はいかなる生活を送り、どのような国家を当時の知識人が描いていたのかを探る。
堀は故郷を捨てて「旅から旅の人生」を送ったが、「地方の小藩を抜け出た若者の未来は暗く閉じている。ならばどうするか。国学を修得しある程度の力がついたなら、旅に出て各地の町や村を歩き、勉強したい人を見つけ、泊めてもらって教えるほかない」。
そういう数奇の人生が明治初期には残っていたのだ。
堀秀成の人生に「三本の柱」があったと錦教授は言う。
「日本の古典を学んで日本固有の歴史、思想、文学、文化、制度をあきらかにすること、その成果をわかりやすく民衆に教えること、日本はいかにあるべきかを法律と国の制度(国体)の観点から研究し著作をものすること。すなわち、国学者、教育者、法学者である」
そのうえで堀には、
「天皇を頂点とする君主制民主主義国家を建設する」という信念があった。
ちょうど夏目漱石が『こころ』にかいたように、
「明治天皇が崩御になりました。その時私は明治の精神が天皇に始まって天皇に終わったような樹がしました。もっとも強く明治の影響を受けた私どもが、その後に生き残っているのは必華時勢遅れだという感じが烈しく私の胸を打ちました」
今日までひっそりと埋もれていた堀の日誌、記録、講義録など数十冊を、百年後に読みふけり分類し、そして錦教授はあの時代を駆け抜けていった偉大な国学者を発見したのだった。
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)古都、金沢で、こんな事がされようとしています。なんとしても、阻止していただきたくコメントさせていだだきました。
http://blog.livedoor.jp/soyokaze2009/lite/archives/51773725.html
ともかく日本人を虐殺した犯罪者の記念館を日本に建てるなんて容認できません。
(AB生)
(宮崎正弘のコメント)金沢の野田山墓地といえば、前田公歴代の募地でもあり、広大な敷地には小生の親戚のお墓も幾つかあります。高校時代は、この墓地の隣の大乗山公園まで走るのが日課、冬はスキー場でした。
その野田墓地に日本人を殺害し、重光葵を障害者にした韓国人テロリストも眠っているのですか。しらなかった。しかも金沢市内に彼の記念館を造る! そぐわないですね。明治十一年、大久保を暗殺した旧加賀藩武士六名のお墓も、野田山墓地にあるとは聞いておりますが、それとこれとは話が違います。
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台湾「友愛グループ」関係者の方へ
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台湾「友愛グループ」関係者の方へ
▼おくやみ▼
陳絢輝先生が亡くなられました。
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関係各位
「台湾に美しい日本語を残そう」と三十年ほど前から有志集まり、毎月勉強会を開催、季刊誌『友愛』は中味もぎっしり、ファンが多く、ページ数も『文学界』並みでした。
俳句の会、和歌の会も生まれました。この「友愛グループ」の創始者のひとり、陳絢輝さんが12月21日に逝去されました。
ここに謹んで哀悼の意を表します。
個人的には昭和48年(1973)に知り合って以来40年、何百回とお目にかかり、また勉強会にも参加させていただいたり、活動の模様は、『正論』と『諸君』に拙文を書いて紹介したこともありました。
日本文学に通暁されておられ、日本に来ることも十数回、拙宅に泊まったこともありました。作家の中村彰彦氏の書斎を見学したり、多くの人と交流しました。日本人より日本の作家の作品を知っておられました。端正な日本語を駆使され、往々舌を巻かされたのでした。最後にお目にかかったのは淡水の奥にあったケアセンターを見舞ったときでした。
▼御葬儀の詳細です
とき 2013年1月19日(土曜) 午前11時
喪主はご長男の陳?南さん
葬儀会場 台北市民権東路 市立第一賓儀館
連絡先 台北市北投区栄華一路7巷6号6楼(陳家)
花輪を申し込む人は 台北・国賓公司(0920-666ー550)
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(年末年始の小誌発行予定)明日12月29日―1月3日が休刊、再刊は1月4日から。
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<宮崎正弘の新刊>
『中国を動かす百人』(双葉社)
352頁、写真200葉以上、定価1575円。分厚い人名辞典、廉価。
http://www.amazon.co.jp/dp/4575304875/
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『習近平が仕掛ける尖閣戦争』(並木書房、232p、並製。定価1575円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4890632999/
♪♪♪
『現代中国 国盗り物語―――かくして反日は続く』(小学館101新書、定価756円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4098251450/
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<宮崎正弘のロングセラーズ>
『中国権力闘争 共産党三大派閥抗争のいま』(文芸社、1680円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4286127214/
『中国が世界経済を破綻させる』(清流出版、1680円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4860293851/
『オレ様国家 中国の常識』(新潮社、1470円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4103290617/
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<宮崎正弘の対談シリーズ>
『2013年の中国を予測する』(石平との対談第三弾 ワック、980円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4898316700/
『猛毒国家に囲まれた日本』(佐藤優氏との対談。海竜社、1575円)
『増長し無限に乱れる欲望大国、中国のいま』(石平と対談第二弾 ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談シリーズ第壱弾。ワック、933円)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との対談。徳間書店、1575円)
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社宮崎正弘事務所 2013 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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