平成24年12月24日発行 号外
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斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」
(「斎藤吉久の天皇学研究所」メールマガジン)
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1 明日発売、月刊「正論」2月号に拙文が載りました
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〈短期集中連載〉
「女性宮家」創設賛否両論の不明
第3回 論争より共同研究の進展を
──反対派・八木秀次教授の場合
▽ 火種はくすぶり続ける
この原稿が読者の手元に届くころには、新政権が生まれていることでしょう。女性皇族が結婚後も皇室にとどまる、いわゆる「女性宮家」を創設する皇室制度改革は、民主党政権下で皇室典範改正案が国会に提出される勢いでしたが、政権交代で「棚上げ」になるとも予想されます。
二十四年秋に有識者ヒアリングの「論点整理」がまとめられた段階で、「政府は改正を断念」と伝えるメディアもありました。「ヒアリングで異論が相次ぎ、与野党内に慎重論が根強い」というのが理由でした。
だとすると、「女性宮家」問題はいよいよ終止符が打たれるのか、といえば、違うでしょう。一時的に下火になったとしても、火種は今後も必ずくすぶり続けるでしょう。
なぜなら、「女性宮家」論議はもともと、民主党政権下で、政治家レベルで開始されたのではないからです。二十三年秋に羽毛田信吾宮内庁長官が野田佳彦首相に「要請」したことが議論の始まりであるかのように一般には理解されていますが、十年以上も前から官僚たちによって、女性天皇・女系継承容認論と一体のかたちで、周到に進められてきたことが知られています。
であればこそ、皇位継承論から皇室制度改革論に姿を変えて、しぶとく蘇ったのです。十年も途切れることがなかった議論が、一時の政治状況の変化で、やすやすと終息するはずはありません。
官僚たちは、声高らかに凱歌を上げています。「論点整理」という公文書に、「象徴天皇制度の下で、皇族数の減少にも一定の歯止めをかけ、皇室の御活動の維持を確かなものとするためには、女性皇族が一般男性と婚姻後も皇族の身分を保持しうることとする制度改正について検討を進めるべきであると考える」と明記させたのですから。
だとすれば、新政権成立で「女性宮家」創設論が「棚上げ」になる可能性に満足せず、男系継承の歴史を再確認するとともに、男統の絶えない制度を模索する慎重な議論を、むしろ活性化させることが求められていると思われます。そのためには何が必要なのか?
▽ 園部参与との丁々発止
さて、最終回を迎えました。
第一回は「女性宮家」創設論のパイオニア所功京都産業大学名誉教授(モラロジー研究所教授。日本法制史)、第二回は反対派の百地(ももち)章日本大学教授(憲法学)を取り上げました。
政府の「皇室制度改革ありき」の発想と論理がおかしいこと、所教授の歴史論に矛盾と曖昧さがあること、百地教授の憲法論には戦後皇室行政史の重要事実が抜け落ちていること、などを指摘しました。
続いて今回、取り上げるのは、百地教授と同様に「女性宮家」反対派で、所教授と同じ二十四年七月五日のヒアリングに登場した八木秀次高崎経済大学教授(憲法学)です。
議事録などによると、八木教授の意見発表は、ひときわ異彩を放っています。皇室制度改革最大のキーパーソンである園部逸夫内閣官房参与(元最高裁判事)との丁々発止が激しく火花を散らしたからです。
以下は、書店でお買い求めのうえ、お読みいただければ幸いです。
http://seiron-sankei.com/recent
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重要なお知らせです。このたび当メルマガを進化させ、「斎藤吉久の天皇学研究所」をネット上に構築することにしました。広く同志を求めると同時に、投稿を募ります。
当メルマガは、天皇・皇室に関する誤解・曲解があまりにひどすぎるという危機意識から、平成19年秋にスタートしました。多くの方々のご協力により、いまでは約3000人の読者を得、総合ランキングの上位に位置するようになりました。昨年は拙著『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか』(並木書房)を世に問うこともできました。
当メルマガは今年から私以外の方々のエッセイを載せています。葦津泰国さんの「靖国神社とそのあるべき姿」、佐藤雉鳴さんの「『国家神道』異聞」、市村眞一先生の「鳩山首相の辞職を要望する」という具合です。それは天皇研究の先駆者への思いがあるからです。
戦後唯一の神道思想家といわれる葦津珍彦(あしづ・うずひこ)は、「学問は1人でするものではない」という考えから、みずから進んで思想の科学研究会など左翼研究者たちとの交わりを求め、天皇研究、歴史研究をみがきました。
おりしも昨年は葦津珍彦生誕100年の節目でしたが、これを機会に、私も葦津先生にならい、このささやかなメルマガを十二分に活用し、多くの方々と協力し合いながら、天皇・皇室論を深め、研究と言論を通じて、憂えるべきこの国の現実を変えていくきっかけを作りたいと考えています。
思えば、私が天皇研究、宗教研究を本格的に始めたきっかけは、葦津先生の死でした。本来、親族のみで行われる納棺に、なぜか立ち会ってしまったのです。抱え上げた亡骸のなんと軽かったことか。「ああ、この人は文字通りみずからの骨身をけずって仕事をしたのだな」と実感され、落涙を禁じ得ませんでした。
それまで「右翼のご老体」という程度の思いしかなかった先生の著作を、以来、真剣に読むようになり、渋谷の大学の図書館に通い詰め、夜遅くまでこもり、古今の書をむさぼり読んだ結果が今日の私です。「死後の弟子」と呼ばれるゆえんです。
▽1 「斎藤吉久の天皇学研究所」設立の目的
「斎藤吉久の天皇学研究所」を設立する目的は、(1)日本という天皇の文明を深く、謙虚に研究する、(2)日本の文明の価値を広く発信する、(3)研究と言論を通じて、今日の憂えるべき日本の現実を変えるきっかけを作る、の3つです。
▽2 「斎藤吉久の天皇学研究所」の活動
「斎藤吉久の天皇学研究所」は、(1)天皇・皇室研究、日本文化研究、歴史研究などを深化させる、(2)メールマガジンを発行し、研究リポートを定期的に発行する、(3)保守系諸団体と連携する、の3つです。
天皇・皇室問題、憲法問題、防衛問題などのエキスパートを再結集し、本格的な保守再生のためのブレーンづくりを目指すとともに、天皇の文明に関する理論研究を深め、その成果を広く国民に問いかけ、世界に発信しようと考えます。
▽3 持続可能な体制づくりのためご協力ください
葦津家には正月に欠かせない年中行事があるそうです。幕末期に藩政改革を進言し、逆に追放の身となり、苦難の道を歩んだ祖先をしのび、家族がいっしょに、質素に大根粥を食べるのです。
矛盾だらけの戦後体制にどっぷりつかり、疑問すら感じないというのならいざ知らず、私と問題意識および問題解決への意思を共有し、「斎藤吉久の天皇学研究所」設立の趣旨に賛同してくださる方のご参加と財政的ご支援を心からお願いします。
年会費は、個人会員が一口1万円、法人会員が一口10万円とします。

