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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
  平成24(2012)年12月18日(火曜日)
  通巻第3837号
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 自民圧勝と伝えたが、元に戻っただけでは?
  何かの間違いだった三年半、しかしガン細胞はまだ残存している
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 自民圧勝、維新躍進の総選挙結果だが、欧米マスコミは頓珍漢な報道ぶりだ。
 ルモンドは「日中間に危機が高まり、西太平洋の安全が脅かされる」などとフランスの左翼特有の分析、ドイツのマスコミは「自民勝利で原発を止めない」と的外れ。僅かに台湾の新聞が「安倍首相に期待」とする論調が目立つ。

 自民圧勝というけれど、この結果は保守回帰の流れに戻っただけのことであり、それよりも日本を劣化させたガン細胞がまだ残存したこと、ガンの転移が進行するおそれがあることに留意すべきだろう。

 最高裁の法匪たちは全員が安泰である。
 名前をあげる必要もないだろうが、比例復活で粗大ゴミ、黴菌のような政治家が復命した。「何かの間違い」で代議士になった小沢チルドレンのあらかたは消えても、ガンの元凶は逞しく生き延びて、日本劣化の道を歩むだろう。

 しかし英紙「フィナンシャル・タイムズ」(18日付け電子版)は目の付け所が異なった。「安部は今週中に日銀に圧力をかける」と予測し、景気浮揚が安倍政権の第一の眼目であることを、冷静に見抜いた報道をしている。
 日銀こそが日本経済沈没のガンであったことを同紙は示唆しているのだ。
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◎ BOOKREVIEW ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ☆
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林建良『中国ガン 台湾人医師の処方箋』(並木書房)
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 日本のガン症状もひどいが、世界最悪のガン細胞は隣国にあり。
 著者の林さんは東大留学、医学博士。そして台湾「正名運動」の創設者にして台湾独立運動の闘士としても知られる。アリババのCEOに似た風貌をしておられる。いつ会っても元気いっぱい、日本人に元気を配って歩くような人だ。
 さて、林医師の最新作は中国を悪性のガンと診断するところからはじまり、最後の処方箋となると、日本と台湾が協力すれば、この悪性ガンの転移は防げるというもので、中国そのものがいずれ地球を蝕むガン細胞という視線は新鮮である。
 林さんはかく曰く。
 「中国を理解するというのは、その本質を自然科学の観点から探求しなければ、核心を衝くことは難しい。日本では自然科学的な発想で政治を分析したりすることは少ないのだが、政治を含めた人間のすべての行為は自然の原理から離れることはできない」
 それゆえに林医師は続ける。
 「後藤新平は『生物学的原理』に基づいて台湾統治を行った。かれはまずヒラメを鯛にすることは出来ないという生物学的違いを認め、台湾人と日本人の違いをしっかり理解した上で統治の方針を決めると、それを実行した(中略)百年以上経って今も、台湾で生きている」
 中国分析を日本と台湾からみる視座がユニークである。
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◎ BOOKREVIEW ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ☆
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浅野和生編著『日台関係と日中関係 日中国交正常化を見直す』(展転社)
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 平成国際大学教授の浅野さんは数少ない台湾ウォッチャーである。その浅野教授が研究会の成果として世に問うのが本書だが、尾崎萼堂のシナ征伐論の分析がなされていたり、独自で新鮮な論文が五つ詰まっている。
 なかでも白眉は台湾監察院の研究である。
 中華民国というのは五権体制。日本は三権分立が建前だが、司法の左傾化は蔽いがたい、立法府と行政府は必ずしも独立関係ではなく、官僚支配が存在する。
 この中華民国独特のシステムである「監察院」にメスを入れた珍しい研究論文が最後に含まれていて興味深い。
 浅野教授は言う。
 「中華民国憲法は本来、大陸と台湾を包含する大中国を統治するために制定されてものである。しかし、国共内戦の結果として、中華民国の実態は大幅に縮小され、憲法と現実とに大きなずれが生じることになり、その後の民主改革とともに憲法修正が繰り返された。」
 それゆえに「監察院に焦点を当てながら、中華民国憲法の変遷を説明し、その意味での中華民国の台湾化の過程」(浅野教授)を独自な視点から紹介している。
 台湾研究者には欠かせない書物となった。
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◎ BOOKREVIEW ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ☆
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石平&劉燕子『反旗』(海竜社)
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 中国の民主化運動は廃れず、地下でかろうじて生き残っている。本書は何人かの『活動家』の過去と現在の報告である。登場人物は劉暁波(ノーベル平和賞受賞)を筆頭に、余傑、張健、茉莉、苒雲飛、王策、そして陳光誠の「七人のサムライ」たちである。
 横暴きわまりない独裁国家のなかで、自由と権利の為に命がけで闘う人たちのことを、われわれ日本人はもっとよく知っておく必要があるだろう。
 しかも批判精神を忘れない石平氏は冒頭にこういう。
 「私はかつて中国の民主化運動に献身した一人の元中国人として本書の主人公たちに多いに共鳴していると同時に、彼らに対しては常に、いくつかの根本的案問題を突きつけたいのである。それはすなわち、貴方たちは中国人の人権改善を求めていくなかで、中国によって抑圧されているチベット人やウィグル人たちの人権問題をどう思うのだろうか。貴方たちは中国の民主化を目指していく中で、この国の帝国主義的膨張政策をどう思うのだろうか。そして貴方たちは生まれながらの中国人として、果たして『中華思想』の呪縛から自らを解放することができるのだろうか」
 とはいえ、中国の民主化のために死力を尽くす彼らを支援することは、彼らが中国共産党に敵対していることであり、日本の国益にも繋がる。
 評者(宮崎)の個人的感想を言えば、かつて1980年代に中国から自由世界に亡命した80名近くにインタビューして、それこそミグ・パイロット、工学博士、医師、通訳、京劇俳優、作家など独特な人生体験を持つ人たちが語る独裁主義の恐ろしさを一冊の本にまとめた(『中国の悲劇』、山手書房、絶版)ことがあるので、本書に登場する七名の履歴と、その人生観、その心理の屈折に大いなる興味をそそられた。
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  樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 838回】     
 ――総合国力で世界一・・・いずれ胡蝶の夢の如く