「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成24(2012)年11月8日(木曜日)
通巻第3806号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今日から14日まで第十八回党大会に2268名の党代表が北京に結集
オバマ再選にひとまず安心したが「お互いに核心的利益の尊重を」と釘を刺した
****************************************
オバマ再選を祝して胡錦涛と習近平はそれぞれ祝電を送った。対中宥和外交のオバマ政権が北京に強く出る可能性は少ないが、「お互いがそれぞれの核心的利益を尊重しよう」と訴えた。つまり米国は尖閣諸島問題に口を挟むなという強硬な姿勢を示唆している。
11月8日から開催の「第十八回中国共産党大会」は、14日に閉幕と決まった。従来、閉幕日のスケジュースが予告されることは無かった。異例の予告である。
ということは中国共産党ならびに軍の正式な新人事は、11月15日に発表となる。第十八回第一回中央委員会(18期1中)で政治局ならびに中央委員が承認される。
一方、中国の世論はと言えば、『環球時報』のつたえるところによれば、80%の国民が「より民主化された社会」「改革」を志向しており、ほかのネット輿論では、66%の国民が「政治的に民主化を進めとすぐにも暗礁に乗り上げるだろう」という予感がある、という。
ネットの書き込みには「米国は選挙でリーダーを選んでいる。中国では?」
「民主的手続きを経ないで選ばれた党大会代表2268名(定員は2270名、選手後、二人が死亡により欠員)が、党大会での決議を行うのは民主政治と言えるのか?」という疑問が多く寄せられた(多維新聞網、アルジャジーラなど)。
△
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@
【知道中国 823回】
――「万里の長城」観光事故に思う
△
数名の高齢日本人が万里の長城で遭難し亡くなった。これを関係者の過失として片付けるわけにはいかない。彼らの死を“他山の石”とし、むしろ中国と中国人に対する日本人による誤解の典型として猛省したいものである。
中国と中国人に対する過度の思い入れは、極論するなら小野妹子以来、日本人が抱いてしまった業病であり、治癒し難い宿痾といえる。これを無反省・無自覚のままに過ごすなら、眼前の尖閣問題の解決すら覚束ない。いや、日本と日本人の前には現在以上の“茨の道”が待ち構えていることを覚悟しておくべきだろう。
出発前、犠牲者らはツアー会社のパンフレットに示された万里の長城――雄大・雄渾な風景、見渡す限りの山の稜線を延々と続く長城、中国古代のロマンから観光客用に整備された施設まで――を心に描き心躍らせ旅立った。旅行社の担当者は「現地での事前調査はしていない」と報じられていたが、被害者も含め関係者全員が長城の“ステキな姿”を勝手に思い描いていただろう。でなければ、1日15キロで全行程100キロを走破しようなどという無謀極まりない企画を立てるわけがない。根っからの悪徳業者でないかぎりは。
これまでも中国各地で長城を“体験”した。観光地化された場所はともかく、いや観光地化された所ですら、そこから一歩外れた場所の長城は強風や灼熱の陽光に曝され、時の流れの中で崩れてガレキの山と化している。長城を形作っている古代のレンガを農民が住宅建設用に勝手に持ち去り、もはや城壁の態をなしていない例も散見された。長城は朔北からの異民族侵入を防ぐという目的で、中国本部から遠く離れた峻厳な山々の稜線を伝って建設されている。であればこそ、晩秋からは朔北の強風が胡砂を伴って叩きつけるように吹き荒ぶ。これに季節外れの予期せぬ豪雪が追い打ちをかけたのだから、たまったものではない。
さらに民宿まで。これはもう正気の沙汰ではない。なによりも肝心な便所にしても、日本人の常識であるウォシュレットなどは夢のまた夢。環境が劣悪すぎる。どう考えたところで、観光気分で、しかも100キロも走破できるわけがない。日本人の常識は通用しない。これこそが中国であり中国人だと心得るべきだ。
ここでお馴染みの『中国=文化と思想』(林語堂 講談社学術文庫 1999年)を持ち出せば、「民族としての中国人の偉大な点」として、「勧善懲悪の基本原則に基づき至高の法典を制定する力量を持つと同時に、自己の制定した法律や法廷を信じぬこともできるところにあろう。法律に訴える必要のあるもめごとの九五パーセントは法廷外で解決している」「煩雑な礼節を制定する力量があると同時に、これを人生の一大ジョークと見なすこともできる」「罪悪を糾弾する力量があると同時に、罪悪に対していささかも心を動かさず、何とも思わぬことすらできる」「一連の革命運動を起こす力量があると同時に、妥協精神に富み、以前反対していた体制に逆戻りすることもできる」「官吏に対する弾劾制度、行政管理制度、交通規則、図書閲覧規定など細則までよく完備した制度を作る力量があると同時に、一切の規則、条例、制度を破壊し、あるいは無視し、ごまかし、弄び、操ることもできる」ことを挙げている。とどのつまりは・・・ナンデモアリ。
やはり「民族としての中国人の偉大な点」を忘れた中国論議など、中国人にとっては「狗肉 不能上秤(痛くも痒くもない)」はずだ。日本人は「民族としての中国人の偉大な点」をキッチリと脳髄に叩き込むべきだろう。今なら、どうにか間に合うかもしれない。
《QED》
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
公演とイベントのおしらせ(その1)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
♪
南京事件の真相に迫る国民集会
@@@@@@@@@@@@@@
周辺国の激しい「領土侵略」に晒されている日本
その背景には近代日本を犯罪国にねじ曲げる「歴史侵略」がある
南京陥落75周年にあたり「南京事件」の真相に迫る大集会を開催します
♪
とき 12月13日(木曜) 午後六時(午後五時開場)
ところ 憲政記念館大講堂
http://www.tokyoguide.net/spot/189/map/
参加費 お一人千円(資料代として)
記念講演 渡部昇一「あるはずのない南京虐殺」
河村たかし(名古屋市長)予定
加瀬英明「汚辱の歴史を払拭するためにどうするか」
主宰 南京の真実国民運動(代表 渡部昇一)
お問い合わせ(03)6912-0047
「新しい歴史教科書をつくる会」気付
○○
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
公演とイベントのおしらせ(その2)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
♪
サロン劇場 和敬塾サロン第十回公演
『冬の怪談』(語り芝居)
@@@@@@@@@@@@@@@@@
三島戯曲の殆どに主演された女優・村松英子さん主宰の「サロン劇場」です。村松英子さんは「憂国忌」代表発起人のお一人です
11月30日から12月8日
目白台和敬塾内 旧細川邸サロンにて
http://engekilife.com/theater/18148
(東京都文京区目白台1-21-2)
入場5000円(全席自由) 前売り開始11月2日
お問い合わせ(03)3945-5384
『冬の怪談』(小泉八雲「雪女」ほか、夏目漱石「夢十夜」より)
*****************************
出演 村松英子、中山仁、村松えり フルート=鈴木章浩、演出=藤井ごう


