「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成24(2012)年8月11日(土曜日)
通巻第3721号
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ロムニー共和党大統領候補、「日本は衰退する国家」と演説
オバマ再選逃げ切りの状況に、異色の発言で人気取りの標的が「日本」とは
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オバマ政権が続くことになればアメリカは日本と同じように衰退一途の国になる、というのがロムニー発言の真意、それを針小棒大に日本を非難したと報道する日本のメディアは、いつものように偏向している。
ロムニーの勝機はかなり遠くなったが、オバマ大統領が現職の強みを生かして、とりわけウォール街の代弁者として、自分の信念とは別の政治行動を取っているからである。ロムニーが逆転のチャンスは失業8%というアメリカの経済実態がもっと深刻になった時だろう。
ところでオバマ政権ナンバーツーの実力者といえば、誰もがヒラリー・クリントン国務長官をあげるだろう。ヒラリーはオバマ落選となれば直ちに次の大統領候補(2016年)の準備に入る。
そのヒラリーが中国を批判して「まもなく中国は最貧国に転落するだろう」と発言していることが、伝わっていない。香港誌『開放』8月号が伝えた。
ヒラリー発言の真意はこうだ。
「中国共産党幹部の家族、親族の多くが海外へ逃げ出し、財産を海外へ移しているが、そういう国家が長持ちしたためしがない」と。
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読者の声 どくしゃのこえ READER‘S OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)日本人として気になってしかたのないのは、オリンピックでメダルをとった日本人選手たちが、メダルをかじる行為です。あれは、見ていて気分が悪くなります。品格に欠ける行為ですし、あまりにガキ臭い行為です。昔の日本のオリンピック選手は、あんなことしなかったはずです。おそらく、どこかの国の選手がやったのを猿真似しているのではないかと思われますが、私としては是非ともやめてもらいたい行為です。日本人のイメージが悪くなるように思えてならないからです。衛生観念の面からも、感心できません。メダルは、清潔なものなのでしょうか?また逆にメダルをかじるということは、唾液がつくおそれがあるということであり、それはメダルを汚すことになる行為でもあります。それに、そもそも、かじるというのは、メダルを軽んじることになる行為です。これは、メダルを造った人や、メダルを授けてくれた人たちを、侮辱する行為です。昔の日本人なら、そう考えたはずです。私は平和で豊かな時代しか知らない完全戦後生まれですが、そんな私から見ても、彼らの行為は受け容れがたい「非日」な行為です。青少年たちへの(悪)影響も心配です。オリンピック選手…それもメダリストがやったとなると、真似するようになるおそれがありますでしょう。昔の日本人なら、そうした青少年への影響を考えて、下品な行動を慎んだと思うのです。「メダルをとりさえすれば良い」という現代スポーツ思想(?)には、私は反対です。もっとも、このメダルをかじるという行為は、マスコミのヤラセである疑いがあります。現に、マスコミは、メダルをかじっている写真を多用しています。また、メダルをかじっていなくても、メダルが口の高さにある写真(すなわち、メダルをかじっているかのように映っている写真)を多用しているからです。下品な文化(というより風俗ですか)を流行らせ、日本人を非日化しようとするマスコミの悪意を感じずにはいられません。
(TT生)
(宮崎正弘のコメント)シナ人が金貨を囓るのは、本物かどうかを見極める目的があり、遠くはスキタイ、ヒッタイトにもそういう慣習があったとか。
しかしそうですか。五輪選手が? 五輪にはまるで興味がないので所以を知りません。
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(読者の声2)貴誌通巻第3720号の書評欄、加瀬英明 & ヘンリー・S・ストークス共著『なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか』(祥伝社新書)に、「まずヘンリー・ストークス氏がかく言う。『従兄はインドに展開していたイギリス軍部隊に所属していたが、昭和十六年なかばに、ビルマ(現ミャンマー)のラングーン飛行場に降り立って、我が目を疑った。多数のアメリカ軍戦闘機と爆撃機が翼を連ねているのを、目の当たりにしたからだ。日本が真珠湾を攻撃する六ヶ月前のことだった。従兄は職業軍人だったから、その意味を即座に理解した。それは、アメリカが日本に戦争を仕掛ける準備をしていること以外のなにものでもなかった」とありました。
第一次湾岸戦争が始まる二か月くらい前から、厚木基地から夜間毎日のように飛行機が飛び立っていました。低空を大爆音を立てて多数の飛行機が毎日何時間も飛んでいました。おそらく飛行訓練でしょう。もちろん、イラクのクェート侵攻前です。確実に米軍は知っていたのです。戦争が始まることを。しばらくなかった夜間訓練をあれだけ大規模にあれだけ長期間行うということは、日本のマスコミ、政界にも工作を行った上でのことでしょう。不思議なことにあの時は、全く抗議行動が起きませんでした。つまり、日本人でも知っている人は知っていたのです。
ところで、8月10日の朝刊に中国の消費者物価の上昇が収まってきたとありました。誰も論評しませんが、今年の夏の米国での干ばつの影響で穀物価格が秋に上昇すると、大豆、トウモロコシの大輸入国である中国の経済と社会に大影響があります。ここで中国政府はどう出るか、価格抑圧のデフレ政策か、価格上昇容認のインフレ政策か。私が中国政府の絶対権力者なら、これを好機にインフレ政策を取り、農産物価格上昇で潤った農村で内需拡大して格差是正した健常社会を目指します。しかし現在の中国政府にインフレ政策をとった場合のマイナス面を飲み込むだけの胆力はないと思います。
(ST生、千葉)
(宮崎正弘のコメント)米国の干ばつ、きわめて深刻な状態で、大豆、トウモロコシ、小麦の価格高騰を招くのは必至、日本でも豆腐、醤油、パン、そして配合飼料としてトウモロコシは家畜の餌でもあり、豚肉急騰となるでしょう。インフレになりそうですが、円高がもし続くとすれば日本のインフレは柔らかで、むしろ日本よりアジア諸国、とりわけ中国経済は酷いことになる懼れがありますね。
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(読者の声3)貴誌前号の「読者の声1」には、小生密かに敬愛申し上げる [PB 生、千葉] 様が久々にご登場。旅先での観察力の、いつもながらの卓抜さには小生恐れ入ると共に、このご仁は一体、元来なに屋さんなんだろうか、許されるならば、教えて頂き度いと思う時がしばしばです。しかしながら滞在時間が短くてなのか、或いは立ち寄り先が、一定のレベルや枠内に限定されているからなのか、現地に常住乃至長期滞在している者の目には、対象の描写がかなり一面的乃至皮相的な印象を受けます。現地を踏んだことが無い読者には、それはそれで結構な情報記事として貴重かも知れませんが、業務・観光のいずれにしろ、始めて旅行をされる方々には、誤解の素にもなり兼ねないところがあります。またどうやら、折角捉えてお出での現地事象に就いても、その内実や由来に就いては、余り関心を寄せては居られない模様です。例えば細かい話で恐縮ながら、ベトナム・ホーチミン市では、外国人がよく出入りすると言うファン・グー・ラオ街 (一昔前の新大久保駅周辺の雑然たる様相、実は同名の通りが市内の他にもあるので紛らわしいが) にも、PB生様は、よくお立ち寄りのご様子ですが、あの一角には、廉価で有名になった地元資本の旅行会社もあるので、国内バス観光旅行をする外国人がよく往来したりします。
