メルマガ版「台湾は日本の生命線!」

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注目を!台湾団結連盟のラビア・カーディル氏招請計画と中共の激越な反応

2012/07/03/Tue

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■ラビア・カーディル総裁の入国を拒否する馬英九政権 

世界ウイグル会議のラビア・カーディル総裁の入国を拒否する国の一つにトルコがある。ウイグル人と同じ民族であるこの国がなぜ、と思うが、同じ民族だからこそ中共は、トルこの国が東トルキスタン独立運動の策源地となるのを恐れ、特にこの国に対しては強烈な圧力をかけているのだろう。

かつて台湾の李登輝元総統の訪問を拒否するよう、特に日本に対して強い圧力をかけたのと似ている。李登輝氏は二十二歳までは日本人であり、日本国民がこの人物に親しみを覚え、台湾独立を支持してしまうことを極端なまでに恐れたのだ。

さて、ラビア・カーディル氏の入国を拒否する国にはさらにサウジアラビア、そして台湾がある。なぜ民主主義国の台湾が拒否するかと言えば、現在の馬英九政権がすでに中共の影響下に置かれているから。二〇〇九年には中共の宣伝を無批判に受け入れ、「世界ウイグル会議はテロ組織と密接な関係がある」などとの理由で拒否している。

そもそも馬英九総統は台湾人ではなく中国人だ。「中国の民主化」は口にすることはあっても、その中華思想のため、東トルキスタンは中国の一部であるとし、ウイグル人を夷狄視し、この民族の人権問題を重視していないようにも感じられる。

■中共に冷や水浴びせた黄昆輝・台連主席

さぞや中共は「馬英九は可愛い走狗だ。そのまま台湾も中国に引き渡すがよい」と目を細めているに違いないが、そこに冷や水を浴びせたのが台湾団結連盟(台連。李登輝氏を精神的指導者とする台湾の政党)の黄昆輝主席だ。

このほど訪米した黄昆輝氏は六月二十八日(現地時間)、ワシントンでラビア・カーディル氏と会見し、台湾への招請を行ったのである。

黄昆輝氏によれば、かねてから台湾訪問を望むラビア・カーディル氏は「台湾の民主主義は中国にとってモデルとなる。しかし馬英九政権が中共の怒りを恐れているのが心配だ。台湾は中国に変えられるのではなく、中国を変えなければならない」と述べたそうだ。

そしてこれに対して黄昆輝氏は「ウイグル人の人権運動には敬意を抱いているので、台湾を訪問してほしい。台連の立法委員(国会議員)を通じ、入国を許可するよう政府に要求したい。台湾にはそれを拒否する理由などどこにもない」と話したという。

これを受け、さっそく中共御用メディアが「出撃」した。マカオ紙「新華澳報」は七月二日、「黄昆輝はなぜラビアの台湾招請に熱心なのか」と題する論評を掲載し、黄昆輝氏の「政治的意図」を分析している。

―――中華民国が国策上、新疆を固有の領土としていることを大陸委員会主任委員や内政部長を歴任した黄昆輝が知らないはずがない。それなのになぜ新疆独立を鼓吹するラビアを招こうとするのか。そこには多くの理由があるはずだ。

たしかに蒋介石が台湾へ持ち込んだ中華民国憲法が規定する「固有の領土」には新疆(東トルキスタン)が含まれる。しかし黄昆輝氏率いる台連が、このような中華民国憲法下の体制を打破しようと志していることを「新華澳報」が「知らないはずがない」。

■ウイグル、台湾、チベットの提携を察知した中共 

だがそれはともかく、論評の語るところに耳を傾けよう。

―――そのうち、最も直接の技術的理由は、台連副秘書長の周美里の後押しを受けたからだ。周美里はチベット亡命政府の国会議員と結婚し、台湾で蔵独(チベット独立)組織である「台湾チベット友の会」の会長を務めている。今年五月にラビアが日本で開催した世界ウイグル会議代表大会には周美里のほか、台独(台湾独立)分子の黄文雄、台独を支持する元大陸住民で、三年前にラビアの訪台招請を行った林保華が招待された。

―――台独、疆独(東トルキスタン独立)、蔵独勢力の合流態勢が形成されようとしている。

中共にとってはきわめて好ましからざる、ウイグル、台湾、チベットの「独立」勢力の提携との新たな局面が迎えられつつあるということか。

たしかに日本での代表大会を運営した日本ウイグル協会のイリハム・マハムティ会長などは、ウイグル、台湾、チベット、南モンゴル、そして日本との連帯を訴えてきたことで知られている。

ちなみに「台独分子の黄文雄」とは、日本で活躍する学者の黄文雄氏のことである。

■台独派による中国分割の「陰謀」との見方 

―――政治上の理由は、黄昆輝はラビアが疆独運動に献身するのに感心し、グルになろうと考えていることだ。

―――李登輝はかつて著書の『台湾の主張』で、中国が大中華主義の束縛から解放され、台湾、チベット、新彊、モンゴル、東北など七つの地域に分かれるのが最も理想的だと述べたが、当時総統府の秘書長だった黄昆輝もそれのオウム返しをやったのだ。これは黄昆輝の台独の本性の時機を得た自然爆発であり、主人(李登輝氏)への忠節を表明したものである。

―――もちろん、もう一つの政治的理由もある。馬英九政府によるラビアの入国禁止措置は今年七月までだ。そこで黄昆輝はラビアに「入場券」を手渡し、自身の台独派の新たなリーダーとしての立場を強化しようと狙った。

―――ラビアに入国ビザを発給しようとの台連の立法院での提案は民進党の支持を得られるだろうし、国民党の盟友でありながら民進党に傾きつつある親民党にしても、台独、疆独に反対する宋楚瑜主席が愛妻の看病で手一杯であるのに乗じ、騒ぎに加担するかも知れない。国民党にしても、王金平院長に近い人々、例えば洪秀柱などはかつてダライラマの台湾入境に賛成しており、提案に賛成する可能性がある。

―――さらに注意に値するのは、人気が低迷する馬英九が、宿敵である台独派ばかりか内部の戦友からの不満も高まる中、台独派の機嫌をうかがってラビアの入境を許すかも知れないと言うことだ。

―――こうしたことこそ黄昆輝の密かな狙いではないだろうか。そのためラビア招請計画を放棄することは絶対にないはずである。

論評はこのように、黄昆輝氏の政治「謀略」を分析し、警戒感を露わにしているわけだが、これを中国人特有の「陰謀論」だと一笑に付すのはどうか。

■台湾政府への恫喝に出た中共の焦り

黄昆輝氏が馬英九政権の中国傾斜政策に風穴を明ると同時に、中共に対する牽制を行うため、そしてそのためにも台湾国民の民主と自由の観念を強化するため、ラビア・カーディル氏の訪台を求めたのは事実に違いない。

もっとも、この論評を「憶測にすぎず、根拠がない」と批判するのが香港の中共御用メディアである中新社だ。

「馬英九は両岸関係を徹底的に破壊する決意がない限り、ラビアの入境を許すことはない」とした上で、こう書いている。

―――ラビア入境が馬英九の声望を高めることはあり得ないし、台湾の主流民意の支持を受けることはさらにない。

―――もしラビアが台湾に入れば、両岸関係は必然的に重大な衝撃を受けるだろう。血債を負う疆独組織とその頭目に対し、大陸はいかなる譲歩もせず、必ず反撃を加えることだろう。そうなれば馬英九には何も残らない。これに対して馬英九が何も考えていないことはないだろう。絶対にあり得ない。

中新社がこれを書いたのは三日だが、面白いことにその前日、新華澳報の論評が公表されるや、直ちにその転載記事を配信しているのである。

ところが一転してこの批判記事だ。よく読むとこれは馬英九氏への警告になっている。

■もし台湾と日本が連帯してウイグルを応援すれば 

いや警告と言うより、恫喝と言っていいほどの激越さである。

台湾が東トルキスタン独立運動の新たな策源地になりはしないかとの、中共の恐怖心が滲み出ているかのようだ。