もし日本が米国と開戦するとなれば、日本は資源を南方の東南アジア諸国に求めざるを得なくなります。開戦相手は米国だけでなく、東亜諸国を植民地として支配するオランダや、フランス、英国などとも戦争をしなければならなくなる。

しかも日本は、国際連盟から委託された南方の島々の平和を守る責務を負っています。つまり日本は、太平洋の島々から東南アジア諸国にまで戦線を拡大しなければならなくなる。

すでに、支那ではイクサがはじまっています。これをさらに我が国が戦線を拡大するということは、我が国の国防力を分散させます。国防力の分散は、すなわち国防力の弱化です。ですから、米国の現状をつぶさに見聞した山口は、米内、山本らとともに、日米開戦に反対したのです。

この時期、多くの日本の陸海軍人が、日米開戦に反対だったことは注目に値することです。

すこし脱線します。文民統制(シビリアン・コントロール)という言葉があります。武人は戦争を起こすから、武人は文人が制御すべしという議論です。

なるほど明治維新の戊辰戦争を戦ったのは、武人たちです。明治27年の日清戦争も、武人によって開戦が行なわれました。ロシアの南下に対して必死の努力でこれを阻止しようとしたのです。この日清戦争が、国際的にみて「やむを得ない戦争」であったことは、歴史が証明しています。けれどこの戦争は、国力からしたら数十倍の国力を持つ清国との戦いだったのです。

日本は、からくも日清戦争に勝利しました。そしてこの戦争で、日本はロシアの南下を阻止することに成功しました。

ところが、です。この日清戦争による戦果、すなわちロシアの南下をまるで無駄にして、あらためて日露戦争を起こさざるを得ない情況を引き起こしたのは、軍人ではありません。文人政治家です。

さらに軍人が多大な命を犠牲にして日露戦争に辛勝すると、これに浮かれて軍縮などとわかったようなことを言いだし、あげく支那を蹂躙する蒋介石に付け入る隙を与えて、支那事変に至らしめたものも、結局は幣原喜重郎内閣の「平和外交」、すなわち文人政治家です。

平和を愛する「文人統制」といえばいっけん聞こえはいいけれど、要するに「腰ぬけ平和主義者」に外交をやらせると、かえって被害が大きくなることを、歴史は証明しています。

大東亜戦争開戦時、山口多聞は海軍少尉で、第二航空戰隊司令官でした。日米開戦が決定すると、山口は航空母艦「飛龍」に乗って、真珠湾攻撃に出撃しました。日米避戦論者であっても、ひとたび開戦が決意されるや、命をかけて戦い、国家を護らなければならない。それが軍人の使命です。

開戦前の昭和16(1941)年10月中旬から11月中旬、山口多聞は、航空部隊に猛訓練を施しました。この頃、山口は、口の悪いパイロットから「人殺し多聞丸」とあだ名されたそうです。「丸」は、彼が太っていたからなのだそうです。「人殺し」は、彼が行う猛訓練がすさまじかったからです。

山口は、物心ついてから病気らしい病気をしたことがなかったし、学業が優秀なだけでなく、合気道や馬術もやっていたし、大飯ぐらいで、体力も強かったそうです。それだけに、部下が「頭が痛い」「腹が痛い」などといっても、訓練に一切の容赦はなかった。ほんのわずかなミスも許さなかった。当然のことです。150倍の国力を持つ米国と、さらに世界の85%を支配する白人国家全部を相手に日本は戦うのです。頭が痛い、腹が痛いなどと、甘ったれは一切許さない。

ある日山口は、みなに聞こえるように、「人はよく頭や腹が痛いとよくいうが、ありゃいったいどんな感じのものなのかね」などと本気で質問し、訓練生たちを鼻白けさせたそうです。

山口多聞は本気だったのです。日米開戦となれば、初戦で大戦果をあげなければならないのです。戦いを長引かせる体力は、日本にはない。

その訓練されたパイロットたちが、11月中旬、いよいよ実戦のために空母に乗り込んだとき、全員がびっくりしたそうです。艦内のあらゆる場所に、ところかまわず重油の缶が山積みされていたのです。居住区といわず通路といわず、少しの空所も見逃さず重油の缶が置かれていました。ドラム缶はむろん、一斗缶まで動員されて、ところ狭しと置いてあったのです。

山口が、船体強度が許すかぎり、然料庫以外の場所に ドラム缶や石油缶を積み上げさせたのです。そのため居住区まで重油の臭気が満ち、船の航行中は、船体のピッチングやローリングで洩れた重油が床を這い、これに滑って転倒する者も少なくなかった。それくらい大量の重油が積載されていました。

なぜでしょう。


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