3>> 沈斯淳・新台北駐日経済文化代表処代表の最大目標は「日台FTA締結」

 5月29日に馮寄台・台北駐日経済文化代表処代表が離任し、昨日30日、新代表の沈斯淳(しん・しじゅん)氏が夫人を伴って着任した。

 馮氏の代表時代にあまり見るべき成果はなく、許世楷・前代表が作った料理を皿に盛りつけただけという印象だ。日本の政治家を誰一人知らないまま、日本語ができるというだけで代表に就任したといわれ、指名した馬英九総統自身も日本をよく知らないがゆえの「日本コンプレックス」に陥っていたそうだから、それも致し方ない。馮代表の唯一の成果といえば、故宮博物院展の日本展示に風穴を開けたことだろうか。

 しかし、実務型の沈斯淳代表の役割は重い。日本・韓国・中国の間で自由貿易協定(FTA)交渉が進む現在、「任期中の最大の目標は、日本とのFTA締結」(中央通信社)だと報じられている。台湾にとって最大の友好国のひとつである日本で、お互いの国益に合致する政策を実現できるか、その手腕を見守りたい。

 下記に着任挨拶とプロフィールを「台湾週報」から紹介したい。

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沈斯淳・駐日代表着任のご挨拶
【台湾週報:2012年5月30日】

 台湾と日本は歴史的、地理的な関係が深く、さらには自由、民主主義、法治などの価値観を共有し、長年にわたる各界の人々の努力の下、経済・貿易、人的往来、文化、科学技術等のいずれの分野の交流も、大きな進展がありました。

 特に前任の馮寄台代表の3年余りの在任中に、台日間はワーキングホリデー協定、協力強化覚書、投資協定、台日特許審査ハイウェイ覚書などに調印し、航空協定改正の交換公文を交わし、台北松山空港と東京羽田空港の直行便就航およびオープンスカイ(航空自由化)が実現しました。そのほか、わが国の駐日代表処札幌分処の開設、台北文化センターの開設、日本の国会での海外美術品等公開促進法成立によって台北の故宮博物院の文物が今後日本で展示できるようになるなど、目に見える具体的な成果がありました。

 馬英九総統は私と接見した際に、外交は内政の延長であり、政策の正確さが最も重要であると述べました。2008年5月に馬総統が就任して以来、活路外交の政策を採ったことにより、台日関係は顕著に向上し、改善されました。

 私は着任後、台日間においてすでに構築されている良好な基礎の上に、引続き努力してまいります。今後、日本に対する実務の重点としては、各界関係者との交流強化、相互信頼関係の確立であり、経済面では、昨年9月の台日投資協定の調印後に続く、両国の企業協力の強化、二国間の貿易および投資関/