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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 756回】   
 ――小さな橋が担う“大きな働き”とは


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やがて車は、現地タイ族のことばで「太陽が最も高い所」を意味する?町に入る。しばらくして左折すると、正面に橋が2本。左がコンクリート製の?町九谷橋で、右が鉄骨に板を敷いただけの?町橋。共に長さは20m強で、巾は中央分離帯のある?町九谷橋が15mほどで?町橋は5m前後。10mほど下を流れる?町河がタイとミャンマーを限る国境となる。現在は使われていない方の?町橋の真ん中に「中緬国界請勿跨越(両国国境、越えるな)」と書かれた標識があり、その下にチェーンが張られている。

橋の向こうのミャンマー側に眼を遣ると、橋の袂には軽トラックとバイクが数台並び、目立つ場所にある建物の大きな壁に「カネ儲け店舗物件販売開始」という意味の不動産広告が見える。不動産開発ブームは、ここまで押し寄せているのだ。

この橋を越えて南下すればミャンマー東北の要衝であるラシオ(漢字で臘戌と表記)を経て、英国植民地時代の避暑地であり、日本軍司令部のあったメーミョーを過ぎ、ミャンマー中部に位置する100万都市で、近年は中国人の街と化しつつあるマンダレーへと続く。

数年前、マンダレーから未舗装道路をラシオに向かったことがある。直線で300キロ余り。所要時間は12時間ほど。土埃の舞う道路をひっきりなしに行き交うのは10~15トンほどのトレーラー。

中国行きの荷台に満載されていたのは、スイカ、野菜、それに仏像など。沿道の屋台、ガソリンスタンド、レストランなど、どこでも中国語が通じたのには吃驚したが、歴史を振り返れば明代末期の頃から漢族はこの道を通って南下を繰り返していたわけだから、そう驚くこともないだろう。「インド洋にいちばん近い都市」という芒市のキャッチコピーに倣うなら、ここは「東南アジアにいちばん近い国境関門」でもあるわけだ。そこで街のカンバンを見ると、タイで使われているタイ語表記が目立つ。

橋の袂の左側には出入国を管理する入境辺防検査処があり、右側には宝石の土産物屋が軒を連ねる。2つの橋の中国側の袂に横7,8mで縦が3mほどの大きな看板が立つ。中国側には胡錦濤を中心に地方政府幹部らしい人々が写っている。この地域を視察する胡に向かって地方幹部が“ご進講”した際の写真だろう。
「この地域を中央政府は重視しているぞよ」ということを伝えようというのか。裏側、つまりミャンマー側は訪中したミャンマーのテイン・セイン大統領と胡が握手している写真だ。

照明装置が付いているところをみると、夜間はミャンマー側からは握手する両国首脳のライト・アップされた姿がみえることになる。両国友好を盛り上げようというのだろうが、ミャンマー側に人家らしきは僅かしかみえない。ならばライト・アップされても、効果は期待できないだろうに。

!)町橋の袂に置かれた「?町橋簡介」では、この橋を「抗戦名橋」「友誼名橋」「商貿名橋」とし、?日中戦争時にはこの橋を通って大量の物資が「我が国抗日の前線に運ばれ」「中国抗戦にとっての唯一の『輸送管』となり」、「『3ヶ月で中国を滅亡させる』といった日本軍の夢想を打ち砕き」、「1945年1月20日、中国軍は日本軍を国門の?町から追い出した」。?「1950年4月29日、中国人民解放軍は五星紅旗を?町に掲げ雲南全域の解放を宣言し」、「56年12月15日、敬愛する周恩来首相とバー・スエ首相が手を携え橋を渡り、芒市で開催された中緬辺民聯歓(中国ビルマ辺境住民友好)大会に参加し、両国友好の新しい時代を切り開く」。?改革開放初期において「?町は辺境貿易の魁となり、両国辺境の開発を促進した。

胡耀邦、万里、喬石、胡錦濤、李瑞環、李鵬、朱鎔基、呉邦国ら40数名の党と国家の指導者が視察したこの橋は、過去と未来を結び海内を繋ぐ」と紹介している。
《QED》
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 読者の声 どくしゃのこえ READER‘S OPINIONS 読者之声 
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(読者の声1)貴誌3666号の「(宮崎正弘のコメント)日本の特許法に「秘密条項」を設けるべしと四半世紀前から小生も訴えていますが、通産省傘下の特許庁は馬耳東風という状態ですし、特許戦争の先端にいる企業の特許部ですら、そういうパラダイム・シフトが出来ない、日本人全体の発想力の劣化ではないか、と思います」
(引用止め)
貴見に全く同感。劣化の所以を明らかにしない限り、日本の衰退に向う力学は止まらないと思います。反転の機は、シナ大陸での今後の在り様にありと観ているのですが?(SJ生)


(宮崎正弘のコメント)尖閣問題以後、日本人のシナへの見方がすっかり変わっていますが。要人がつぎつぎと訪日をキャンセルしていますが、なぜかシナは「反日運動」を組織化できない。そりゃそうでしょうね。もし反日デモを許可したら、こんどは間違いなく反政府暴動となって社会騒乱に陥るのは火を見るよりも明らかですから。



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(読者の声2) 読売がスクープした「中国人外交官スパイ事件」で、チャンネル桜は特ダネ映像をもっていました。
 新聞報道では氏名が伏せられていますが、スパイ外交官の名前は、李春光。
 2006年10月に、岡崎研究所が主催した日中安全保障対話という会合において、李春光が中国社会科学院日本研究所研究員の肩書きで司会をしている模様をチャンネル桜が取材した。それを同局は2007年1月20日に放送していた。昨夜(29日)、その映像を三輪和雄キャスターのニュース解説のコー/