◆BOOKREVIEW ◆書評 ◇しょひょう ◇ブックレビュー ★
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困窮生活、日本の敗戦への誤断は誰が最終的に責任を負うのか
米国ではシナの工作が議会、ホワイトハウス、マスコミを壟断していた
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鳥居民『昭和二十年 さつま芋の恩恵』(草思社)
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「鳥居節」という名調子は中国政治の闇の奥に独自の視点から挑み、闇に一条の光を当てて、その本質の一部をえぐり出す。じつに快刀乱麻を断つような中国の分析は一定の旋律に沿っての名調子。ファンが多い。薄煕来事件では「新四人組」を定義されて胡錦涛、習近平、温家宝、そして賀国強のそれぞれ派閥がまるで異なるにもかかわらず、共産党トップの意見が合致した。ゆえに薄は斬られたと説かれる。理由は共産党の指導のコンセンサスに薄が正面から挑んで秩序をかき乱したからである。秋の党大会では江沢民を飾り物の「顧問」に祭り上げ、引退への花道を準備したとも説かれる。こうしたユニークな分析の鳥居氏はライフワークとして『昭和二十年』を選ばれた。このシリーズは第一部の十三巻目である。全十五巻になる予定。すでに三十年の歳月をかけて、昭和二十年の一月一日から、克明に刻一刻を縷々しるされるという歴史。この巻でようやく七月一日、二日の記録である。知られざる歴史の断面は、その日、七月一日に高松宮邸ではさつま芋畑で草取り。南太平洋の島々でも飢えを満たすために薩摩いもを育てている。ソ連を介しての和平交渉は進まず、木戸幸一は保身のための暗躍を続けている。田中新一も策謀を続ける。日本が敗戦へむかう一瞬一瞬、政治トップ、宮内庁と宮様がた、そして軍の中枢はいったい何を考えていたのか、外務省は和平工作をしていたのか、本気で。陰謀と誤断と悪辣な外交工作が渦巻く舞台裏の動きを活写していく手法は、文章が生きているようで波瀾万丈。個人的には杉田一次、法眼晋作といった(面識があった人達でもあり)戦後日本の防衛、外交の一翼を担った人々の信念の形成が、こうした戦争の過程で凝縮されていったことを、今更ながら思った。
さて浩瀚な本書を評者(宮崎)は全体を通して読んでいるわけではないので、ここでは、本巻に登場するロビィ工作に関した記述を紹介しておきたい。なぜなら在京中国大使館の一等書記官が出頭要請に、さっと逃げ出した。個人的に活動資金を日本人から集めていたうえ、この男は松下政経塾にも籍を置いて、学者を装い、すっかり日本人を騙していた。戦前、アメリカで日本の悪イメージを植え付ける工作にあたったのが、宋子文と胡適だった。
鳥居氏はこう書かれる。
「胡適と宋子文は道義上の優越性は(日本より)自分たちの側にあるのだと信じ、その絶対的に有利な舞台で存分に活躍した。しかも宋は一介の役人に過ぎない野村や来栖と違って、自由に使うことのできる豊富な軍資金を持っていた。アメリカからの借款を自由に使うことが出来たのである。宋はルーズベルトの顧問と政府閣僚を定期的に邸宅に招き、シナ料理をご馳走し、食後には必ずポーカーをやった。さらに胡適と宋子文はアメリカの最高裁から、上院、下院に友人を作り、たずねた州知事や市長に大歓迎される関係を築き、大學教授、新聞記者、国際問題を論じる評論家とはいつでも電話連絡をすることができ、重慶政府の主張を新聞やラジオで伝えさせていた」(155-158p)
かれらのロビィ工作はワシントンの秘密電報の中味さえ、たちどころに掌握できるほどの優位にいたが、それもこれもルーズベルト政権内部に救ったコミンテルン同調者と、デラノ家の利益買弁家でもあったハリー・ホプキンズの存在であった。ハリーは、ルーズベルトの右腕として、殆どの陰謀に荷担した。
嗚呼、こんなおり日本では畑にさつま芋を育てて細々と食いつないでいた。
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読者の声 どくしゃのこえ READER‘S OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)一昨日、衛星放送で北欧(スエーデン?)映画を見ました。ストーリーは開拓時代の米国で鉄道敷設の労働力として多くの中国人が出稼ぎに渡米したが、奴隷のように酷使され、動物のように虐待されて迫害されて多くの中国人が死んで行った。その犠牲者の子孫の一人が、先祖の遺言に基づいて虐待した現場監督(スエーデン人)の一族(米国在住とスエーデン在住の子孫の一族)を皆殺しにするところから始まる展開の映画で殺害されたスエーデンの一族の中で一人だけ難を免れた女性(判事)が、真相を究明しようとして中国まで乗り込んだが、到着した初日からハイテク技術を駆使した犯人側の厳しい監視と執拗なまでの尾行追跡を受け、スパイ映画さながらの展開で、絶体絶命の寸前に追い詰められ、主犯格の経営者と対峙し、殺害される寸前で反撃して経営者を殺害して一件落着となった。昔の冒険漫画の様なお粗末な解説ですが、ストーリー展開を時代考証でみれば、年代が合わない荒っぽいものだが、米国のスパイ映画を上回る様なハイテク技術をふんだんに駆使して追跡する展開は、現在の中国の真の実態なのかと少々訝しく受け止めています。しかし日本の実情と比較して、中国がこの映画で展開されている状況に近いのであれば、その進化の度合いに驚くばかりで、日本の“ガラパゴス化”は、現実味を帯びているのかと不安になる。年初から展開されている中国共産党の政治劇、政治権力中枢のドロドロのせめぎ合い、(注 薄煕来失脚までの王立軍亡命未遂事件等の中国情報)に接していますと、中国の実態は平和ボケの日本人には魑魅魍魎の漫画映画の世界に映る。本日の新聞報道でも、中国大使館付書記官がスパイ行為を繰り返していたという。当の書記官は、出頭要請を拒否し、いとも簡単に日本から出国したと報じられている。これが逆のケース(駐・中国の日本大使館員)ならば、有無を言わせず逮捕/
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困窮生活、日本の敗戦への誤断は誰が最終的に責任を負うのか
米国ではシナの工作が議会、ホワイトハウス、マスコミを壟断していた
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鳥居民『昭和二十年 さつま芋の恩恵』(草思社)
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「鳥居節」という名調子は中国政治の闇の奥に独自の視点から挑み、闇に一条の光を当てて、その本質の一部をえぐり出す。じつに快刀乱麻を断つような中国の分析は一定の旋律に沿っての名調子。ファンが多い。薄煕来事件では「新四人組」を定義されて胡錦涛、習近平、温家宝、そして賀国強のそれぞれ派閥がまるで異なるにもかかわらず、共産党トップの意見が合致した。ゆえに薄は斬られたと説かれる。理由は共産党の指導のコンセンサスに薄が正面から挑んで秩序をかき乱したからである。秋の党大会では江沢民を飾り物の「顧問」に祭り上げ、引退への花道を準備したとも説かれる。こうしたユニークな分析の鳥居氏はライフワークとして『昭和二十年』を選ばれた。このシリーズは第一部の十三巻目である。全十五巻になる予定。すでに三十年の歳月をかけて、昭和二十年の一月一日から、克明に刻一刻を縷々しるされるという歴史。この巻でようやく七月一日、二日の記録である。知られざる歴史の断面は、その日、七月一日に高松宮邸ではさつま芋畑で草取り。南太平洋の島々でも飢えを満たすために薩摩いもを育てている。ソ連を介しての和平交渉は進まず、木戸幸一は保身のための暗躍を続けている。田中新一も策謀を続ける。日本が敗戦へむかう一瞬一瞬、政治トップ、宮内庁と宮様がた、そして軍の中枢はいったい何を考えていたのか、外務省は和平工作をしていたのか、本気で。陰謀と誤断と悪辣な外交工作が渦巻く舞台裏の動きを活写していく手法は、文章が生きているようで波瀾万丈。個人的には杉田一次、法眼晋作といった(面識があった人達でもあり)戦後日本の防衛、外交の一翼を担った人々の信念の形成が、こうした戦争の過程で凝縮されていったことを、今更ながら思った。
さて浩瀚な本書を評者(宮崎)は全体を通して読んでいるわけではないので、ここでは、本巻に登場するロビィ工作に関した記述を紹介しておきたい。なぜなら在京中国大使館の一等書記官が出頭要請に、さっと逃げ出した。個人的に活動資金を日本人から集めていたうえ、この男は松下政経塾にも籍を置いて、学者を装い、すっかり日本人を騙していた。戦前、アメリカで日本の悪イメージを植え付ける工作にあたったのが、宋子文と胡適だった。
鳥居氏はこう書かれる。
「胡適と宋子文は道義上の優越性は(日本より)自分たちの側にあるのだと信じ、その絶対的に有利な舞台で存分に活躍した。しかも宋は一介の役人に過ぎない野村や来栖と違って、自由に使うことのできる豊富な軍資金を持っていた。アメリカからの借款を自由に使うことが出来たのである。宋はルーズベルトの顧問と政府閣僚を定期的に邸宅に招き、シナ料理をご馳走し、食後には必ずポーカーをやった。さらに胡適と宋子文はアメリカの最高裁から、上院、下院に友人を作り、たずねた州知事や市長に大歓迎される関係を築き、大學教授、新聞記者、国際問題を論じる評論家とはいつでも電話連絡をすることができ、重慶政府の主張を新聞やラジオで伝えさせていた」(155-158p)
かれらのロビィ工作はワシントンの秘密電報の中味さえ、たちどころに掌握できるほどの優位にいたが、それもこれもルーズベルト政権内部に救ったコミンテルン同調者と、デラノ家の利益買弁家でもあったハリー・ホプキンズの存在であった。ハリーは、ルーズベルトの右腕として、殆どの陰謀に荷担した。
嗚呼、こんなおり日本では畑にさつま芋を育てて細々と食いつないでいた。
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読者の声 どくしゃのこえ READER‘S OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)一昨日、衛星放送で北欧(スエーデン?)映画を見ました。ストーリーは開拓時代の米国で鉄道敷設の労働力として多くの中国人が出稼ぎに渡米したが、奴隷のように酷使され、動物のように虐待されて迫害されて多くの中国人が死んで行った。その犠牲者の子孫の一人が、先祖の遺言に基づいて虐待した現場監督(スエーデン人)の一族(米国在住とスエーデン在住の子孫の一族)を皆殺しにするところから始まる展開の映画で殺害されたスエーデンの一族の中で一人だけ難を免れた女性(判事)が、真相を究明しようとして中国まで乗り込んだが、到着した初日からハイテク技術を駆使した犯人側の厳しい監視と執拗なまでの尾行追跡を受け、スパイ映画さながらの展開で、絶体絶命の寸前に追い詰められ、主犯格の経営者と対峙し、殺害される寸前で反撃して経営者を殺害して一件落着となった。昔の冒険漫画の様なお粗末な解説ですが、ストーリー展開を時代考証でみれば、年代が合わない荒っぽいものだが、米国のスパイ映画を上回る様なハイテク技術をふんだんに駆使して追跡する展開は、現在の中国の真の実態なのかと少々訝しく受け止めています。しかし日本の実情と比較して、中国がこの映画で展開されている状況に近いのであれば、その進化の度合いに驚くばかりで、日本の“ガラパゴス化”は、現実味を帯びているのかと不安になる。年初から展開されている中国共産党の政治劇、政治権力中枢のドロドロのせめぎ合い、(注 薄煕来失脚までの王立軍亡命未遂事件等の中国情報)に接していますと、中国の実態は平和ボケの日本人には魑魅魍魎の漫画映画の世界に映る。本日の新聞報道でも、中国大使館付書記官がスパイ行為を繰り返していたという。当の書記官は、出頭要請を拒否し、いとも簡単に日本から出国したと報じられている。これが逆のケース(駐・中国の日本大使館員)ならば、有無を言わせず逮捕/