【次期、教科書採択戦はもう始まっている】


 去年の夏、中学校の歴史教科書と公民教科書で育鵬社の教科書を採択した大田区の教育長を花時計有志のメンバーが表敬訪問しました。左翼の嫌がらせや妨害をおそれて多くの教育委員会が尻込みする中、勇気ある決断をされた清水繁教育長に直接、お会いしてお礼を言い、また激励したかったからです。

 それから約10カ月が経ったわけですが、最近、教科書をめぐってまた不気味な動きが見られます。5月17日付けの産経新聞に「育鵬社教科書採択の大田区―区報に反対派の告知」という記事が載りました。この記事によりますと、大田区の区報5月1日号の「区民のひろば」という情報欄に以下のような告知が載ったそうです。

「エッ!子どもたちが危ない?~大田区の教科書(歴史・公民)はどう変わったか~」講師は俵義文。5月20日(日)午後1時30分~4時。嶺町集会室で。会費500円。

 この講師の俵義文という人は育鵬社の教科書を「歴史歪曲」「戦争賛美」などといって批判している「子どもと教科書全国ネット21」という団体の事務局長で、かなり有名な人です。「区民のひろば」には政治活動に関する記事は掲載できないという規定があります。にもかかわらず区報の担当者は政治的な集会であることが明らかな、しかも自分の区の教育委員会が手続きにのっとって公正に選んだ教 科書を批判する集会の告知を掲載したわけです。大田区選出の犬伏秀一区議(たちあがれ日本所属)は「タイトルを見て講師を調べれば、育鵬社反対の講演会だということはすぐに分かる。故意に掲載したのではないか」と怒っています。

 実は同じ5月20日に、大田区立消費者生活センターというところでも別の講師による同様の集会が開かれています。タイトルは 「社会科教科書採択にあたって私が考えたこと」、主催は「公正な教科書採択を求める大田区民の会」、講師はなんと前大田区教育委員長の櫻井光政氏です
 

 櫻井氏は去年の教科書採択の時の大田区教育委員長でした。教育委員会は6人の教育委員で構成されています。教育委員は区長が推薦し、区議会がその人事に同意すれば決まります。職業はさまざまです。現職の教師もいれば、教育とは関係のない職業の人もいます。櫻井氏は弁護士です。大田区の場合、櫻井氏を除く5人が全員、育鵬社の教科書を支持したので育鵬社の教科書が採択されました。櫻井氏も反対の意見表明をした上できちんと議論をして決まったのです。

 櫻井氏の講演を聞いた人によると、櫻井氏は育鵬社の歴史教科書の記述を何カ所か取り上げて、批判したそうです。自分も加わって正式に採択し、今、学校で使われている教科書をなぜ外部の集会で批判するのでしょうか? 

 当日、会場で配られたチラシに「公正な教科書採択を求める大田区民の会」の活動内容が書かれていました。それによるとこの会は次期、2017年度の教科書採択戦に向けてさまざまな活動を繰り広げる予定だそうです。つまり次期採択戦はもうすでに火ぶたが切って落とされている、というわけです。



 去年の教科書採択の時、私も何冊かの教科書を読んでアンケートを書きました。公民はあまりきちんと読みませんでしたが、歴史は一応、目を通しました。歴史教科書を出している7社のうち、自由社と育鵬社を除く5社は明らかに自虐史観に基づく教科書でした。にもかかわらず、結局もっとも多くの自治体で採択されたのは東京 書籍の教科書でした。東京書籍はなんと50%のシェアを誇っています。大田区も以前は東京書籍だったそうです。

 戦後の学校教育は日教組に支配され、特に歴史では自虐史観の教科書を使って
嘘の歴史を延々と子供たちに教え 続けてきました。「新しい歴史教科書をつくる会」などの活動によって多少は改善された部分もありますが、大きくは変わっていません。教育が変わらない原因の一つは教育委員会という複雑で不可解なシステムがあるからです。今、大阪市の橋本市長が教育改革で注目されていますが、私も首長が教育にもっと発言で きるようにすべきだと思います。教育委員の任免、罷免も首長ができるようにしたらどうでしょうか?そして教育に熱心な首長を選ぶのは市 民や県民、つまり世論です。

 大田区が次期採択戦でも育鵬社の教科書を選べるように教育長を支えるのも世論の力だと思います。大田区在住の皆さん、区役所の今回の対応に抗議の電凸
をお願いします!



 大田区役所  区民の声課  03-5744-1135
        広報課    03-5744-1132



花時計:岡真樹子