『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
平成24年(2012)5月24日(木曜日)
通巻第651号
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明日です
三島研究例会(弊会会員を講師に迎えて行う会員勉強会です)
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日時: 5月25日(金)18:30(開場18:00)
会場: 中野サンプラザ8階研修室6
講師: 田中秀雄(会員、近現代史研究家)
演題: 石原莞爾の最終戦争論、そして支那朝鮮
(昨年9月に行われた満洲事変80周年記念講演の続編に当ります。)
<講師プロフィール>昭和27年、福岡県出身、慶應義塾大学文学部卒業 近現代史研究家、石原莞爾平和思想研究会、台湾研究フォーラム幹事。著書として『石原莞爾と小澤開作 民族協和を求めて』、『石原莞爾の時代 時代精神の体現者たち』(いずれも芙蓉書房出版)など多数。
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◆BOOKREVIEW ◆書評 ◇しょひょう ◇ブックレビュー
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竹本忠雄『天皇皇后両陛下 祈りの二重唱』(海竜社)
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かねて皇后陛下の御歌をフランス語に訳された竹本氏は、両陛下にアンドレ・マルロォが御進講におよんだときに通訳にあたった。筑波大学を退官後、またパリに移住されて日仏両国の文化の架け橋として多方面で活躍され、いったん帰国された。現在は伊勢神宮の式年遷宮をひかえ、パリで国際会議を準備されている。竹本氏は或る時を期して、天皇皇后両陛下が読まれる御歌の研究に入られ、そこに詩の精神、文化伝統の体現があるばかりか、霊性を見いだされる。それは昭和四十九年のことだった。時の昭和天皇は須崎にて詠まれた。
緑こき しだ類をみれば 楽しけど
世をしおもへば うれひ ふかしも
同時に皇太子妃の美智子さま御歌
鹿子じもの ただ一人子を 捧げしと
護国神社に 語る母はも
竹本氏はこの古代詩的な悲しみ、古風は歌のなかに 「歌という心の波紋は、それが詞になるまえの、見えない深い領域のヴァイブレーションで成り立っています。意図しない共振ということもありうるのではなかろうか」と疑問を抱く。「これらの歌の調べが、いわば、霊性と歴史の両世界の接線上から立ち昇る共通の性質を持つと思われた」「御製は詠いあげられた祈りであり、その意味では超歴史的な意義のもの」。「すめらみことは、民意、時局、国情を誰よりも広く『知ろしめす』御身の上であり、この意味においては同時に誰よりも深く歴史とかかわりを持つお立場」にあらせられる。
であるとすれば、「大御歌の一首一首は、霊性と歴史という相反する二世界からの木霊が、どこよりも玄妙に綾なして奏でる調べである」と竹本氏は結論を得た。
本書はその貴重な体験を通しつつ、多くの歌の解釈と日本の伝統、日本の精神の考察を進めたもので、保守論壇に大きな波紋を投げかける作品である。「こよなき高雅の調べに立ち昇る 不滅の日本」という副題が象徴するように、高雅な内容、溢れる詩魂。東日本大震災に遭遇した直後、天皇陛下はお言葉を発表され、全国民が感動した。被災地に何度も出向かれて、祈るお姿の高貴さ。この高貴はいずこから生まれるのか。竹本氏は両陛下がこもごもにお詠みなる和歌、その二重唱に顕現されているからだと説かれる。
平成二十四歌会始 御題「岸」。
天皇陛下御製
津波来し 時の岸辺は 如何なりしと
見下ろす海は 青く静まる
皇后陛下御歌
帰り来るを 立ちて待てるに 季のなく
岸とふ文字を 歳時記に見ず
竹本氏は、両陛下が和歌に託して奏でる二重唱の、その冷静の神秘と高貴さを繰り返し繰り返し強調される。素晴らしい一冊、こころの休まる作品となった。
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(宮崎正弘メルマガより転載)
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例会、公開講座、勉強会など連続開催のお知らせ
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公開講座 富岡幸一郎氏を招いて
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日時: 6月22日(金)18:30~2030(18:00開場)
会場: アルカディア市ヶ谷(私学会館)4階会議室
講師: 富岡幸一郎(鎌倉文学館館長。文藝評論家)
演題: 三島由紀夫は女系容認論者か?
~ その天皇論の意味するもの ~
会場分担金 おひとり2000円(会員千円)
<講師プロフィ-ル>昭和32年生、中央大学文学部卒業、文芸評論家、関東学院大学文学部比較文化学科教授。著書 『仮面の神学三島由紀夫論』(構想社)、『新大東亜戦争肯定論』(飛鳥新社)など多数。
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三島研例会 金子宗徳氏を招いて
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日時: 7月30日(月)18:30~ (18:00開場)
会場: 中野サンプラザ8階研修室1番
講師: 金子宗徳(思想研究家)
演題: 三島由紀夫と国体論
<講師プロフィ-ル>昭和50年生、京都大学総合人間学部卒、同大学院修士課程修了、同博士課程修了退学、政治学者、里見日本文化学研究所主任研究員、日本国体学会理事(『国体文化』副編集長)など。著書に『安全保障のビッグバン』(共著 読売新聞社)、『保守主義とは何か』(共著 ナカニシヤ出版)など。
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公開講座 ロマノ・ヴィルピッタ氏を招いて
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日時: 9月24日(月)18:30~2030(18:00開場)
会場: アルカディア市ヶ谷(私学会館)4階会議室
講師: ヴィルピッタ・ロマノ(前京都産業大学教授、保田與重郎研究家)
演題: 三島由紀夫とイタリア
会場分担金 おひとり2000円(会員千円)
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公開講座 寺尾克美閣下(退役陸将補)を招いて
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日時: 10月22日(月)18:30~ (18:00開場)
場所: アルカディア市ヶ谷(私学会館)
講師: 寺尾克美(退役陸将補)
演題: 三島由紀夫事件の真相
会費: 二千円(会員は千円)
講師プロフィール:昭和4年生。愛媛県出身。昭和28年早稲田大学卒業、保安隊(当時)幹部候補生学校入校、以後経理将校畑をあゆむ。三島事件当時は41歳の3等陸佐。旧陸軍では経理畑では主計中将が最高位でしたが、自衛隊では陸将補(少将相当)が最高位です。昭和59年退官。
○ ○○ ○○ ◎ ◎
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三島由紀夫研究会 HP URL http://mishima.xii.jp/
メール yukokuki@mishima.xii.jp
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(C)三島由紀夫研究会 2011 ◎転送自由
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平成24年(2012)5月24日(木曜日)
通巻第651号
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明日です
三島研究例会(弊会会員を講師に迎えて行う会員勉強会です)
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日時: 5月25日(金)18:30(開場18:00)
会場: 中野サンプラザ8階研修室6
講師: 田中秀雄(会員、近現代史研究家)
演題: 石原莞爾の最終戦争論、そして支那朝鮮
(昨年9月に行われた満洲事変80周年記念講演の続編に当ります。)
<講師プロフィール>昭和27年、福岡県出身、慶應義塾大学文学部卒業 近現代史研究家、石原莞爾平和思想研究会、台湾研究フォーラム幹事。著書として『石原莞爾と小澤開作 民族協和を求めて』、『石原莞爾の時代 時代精神の体現者たち』(いずれも芙蓉書房出版)など多数。
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◆BOOKREVIEW ◆書評 ◇しょひょう ◇ブックレビュー
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竹本忠雄『天皇皇后両陛下 祈りの二重唱』(海竜社)
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かねて皇后陛下の御歌をフランス語に訳された竹本氏は、両陛下にアンドレ・マルロォが御進講におよんだときに通訳にあたった。筑波大学を退官後、またパリに移住されて日仏両国の文化の架け橋として多方面で活躍され、いったん帰国された。現在は伊勢神宮の式年遷宮をひかえ、パリで国際会議を準備されている。竹本氏は或る時を期して、天皇皇后両陛下が読まれる御歌の研究に入られ、そこに詩の精神、文化伝統の体現があるばかりか、霊性を見いだされる。それは昭和四十九年のことだった。時の昭和天皇は須崎にて詠まれた。
緑こき しだ類をみれば 楽しけど
世をしおもへば うれひ ふかしも
同時に皇太子妃の美智子さま御歌
鹿子じもの ただ一人子を 捧げしと
護国神社に 語る母はも
竹本氏はこの古代詩的な悲しみ、古風は歌のなかに 「歌という心の波紋は、それが詞になるまえの、見えない深い領域のヴァイブレーションで成り立っています。意図しない共振ということもありうるのではなかろうか」と疑問を抱く。「これらの歌の調べが、いわば、霊性と歴史の両世界の接線上から立ち昇る共通の性質を持つと思われた」「御製は詠いあげられた祈りであり、その意味では超歴史的な意義のもの」。「すめらみことは、民意、時局、国情を誰よりも広く『知ろしめす』御身の上であり、この意味においては同時に誰よりも深く歴史とかかわりを持つお立場」にあらせられる。
であるとすれば、「大御歌の一首一首は、霊性と歴史という相反する二世界からの木霊が、どこよりも玄妙に綾なして奏でる調べである」と竹本氏は結論を得た。
本書はその貴重な体験を通しつつ、多くの歌の解釈と日本の伝統、日本の精神の考察を進めたもので、保守論壇に大きな波紋を投げかける作品である。「こよなき高雅の調べに立ち昇る 不滅の日本」という副題が象徴するように、高雅な内容、溢れる詩魂。東日本大震災に遭遇した直後、天皇陛下はお言葉を発表され、全国民が感動した。被災地に何度も出向かれて、祈るお姿の高貴さ。この高貴はいずこから生まれるのか。竹本氏は両陛下がこもごもにお詠みなる和歌、その二重唱に顕現されているからだと説かれる。
平成二十四歌会始 御題「岸」。
天皇陛下御製
津波来し 時の岸辺は 如何なりしと
見下ろす海は 青く静まる
皇后陛下御歌
帰り来るを 立ちて待てるに 季のなく
岸とふ文字を 歳時記に見ず
竹本氏は、両陛下が和歌に託して奏でる二重唱の、その冷静の神秘と高貴さを繰り返し繰り返し強調される。素晴らしい一冊、こころの休まる作品となった。
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例会、公開講座、勉強会など連続開催のお知らせ
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公開講座 富岡幸一郎氏を招いて
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日時: 6月22日(金)18:30~2030(18:00開場)
会場: アルカディア市ヶ谷(私学会館)4階会議室
講師: 富岡幸一郎(鎌倉文学館館長。文藝評論家)
演題: 三島由紀夫は女系容認論者か?
~ その天皇論の意味するもの ~
会場分担金 おひとり2000円(会員千円)
<講師プロフィ-ル>昭和32年生、中央大学文学部卒業、文芸評論家、関東学院大学文学部比較文化学科教授。著書 『仮面の神学三島由紀夫論』(構想社)、『新大東亜戦争肯定論』(飛鳥新社)など多数。
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三島研例会 金子宗徳氏を招いて
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日時: 7月30日(月)18:30~ (18:00開場)
会場: 中野サンプラザ8階研修室1番
講師: 金子宗徳(思想研究家)
演題: 三島由紀夫と国体論
<講師プロフィ-ル>昭和50年生、京都大学総合人間学部卒、同大学院修士課程修了、同博士課程修了退学、政治学者、里見日本文化学研究所主任研究員、日本国体学会理事(『国体文化』副編集長)など。著書に『安全保障のビッグバン』(共著 読売新聞社)、『保守主義とは何か』(共著 ナカニシヤ出版)など。
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公開講座 ロマノ・ヴィルピッタ氏を招いて
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日時: 9月24日(月)18:30~2030(18:00開場)
会場: アルカディア市ヶ谷(私学会館)4階会議室
講師: ヴィルピッタ・ロマノ(前京都産業大学教授、保田與重郎研究家)
演題: 三島由紀夫とイタリア
会場分担金 おひとり2000円(会員千円)
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公開講座 寺尾克美閣下(退役陸将補)を招いて
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日時: 10月22日(月)18:30~ (18:00開場)
場所: アルカディア市ヶ谷(私学会館)
講師: 寺尾克美(退役陸将補)
演題: 三島由紀夫事件の真相
会費: 二千円(会員は千円)
講師プロフィール:昭和4年生。愛媛県出身。昭和28年早稲田大学卒業、保安隊(当時)幹部候補生学校入校、以後経理将校畑をあゆむ。三島事件当時は41歳の3等陸佐。旧陸軍では経理畑では主計中将が最高位でしたが、自衛隊では陸将補(少将相当)が最高位です。昭和59年退官。
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三島由紀夫研究会 HP URL http://mishima.xii.jp/
メール yukokuki@mishima.xii.jp
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(C)三島由紀夫研究会 2011 ◎転送自由
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